光害の自宅付近で近日点通過前の西村彗星(C/2023 P1)を135mm望遠レンズで固定撮影しました。
9月10日夜明け前、晴れ。午後は雷雨でした。朝4時前に自然と目が覚めて東の空をチェックしますと、晴れていました。西村彗星は観えないだろうと思って、もう一度就寝しました。
気になって4時少し過ぎに再度、2階の部屋から空をチェックしますと、金星がものすごく明るく輝いていました。
これは西村彗星撮影のラストチャンスかもしれないと思って、急きょ起床。着替えて近くの高台へ一眼デジカメと三脚を持って撮影に行きました。
135mm望遠レンズの構図は双子座カストルと金星から大体の位置を目測して、概略で決めました。
彗星付近に獅子座アルギエバ2等星がいるはずですが、薄明の空では判りません。
今回は当てずっぽうで構図決めして、撮影しました。構図も少しずつずらして撮影しました。(写っているかどうか判りません)
とりあえず、たくさん撮影して後で彗星を捜し出しすことにしました。
薄明が進んで撮影終了です。自宅へ戻って朝まで就寝しました。
朝食後、ソフト現像処理して彗星像を捜しましたが、見つけることができませんでした。半分あきらめ状態です。
夜、もう一度写っていそうな写真をソフト現像処理してみました。
獅子座のアルギエバらしい星が写真右上端に写っていましたので、この星から彗星像を捜し直しました。
その結果、恒星像ではない星が写っていました。星の周りが緑ぽいコマ状でした。
これが西村彗星でした。ステラナビゲータ12ソフトで位置をチェックして間違いないことを確認しました。
ソフト現像処理をいろいろと進めていきますと、淡い尾が左上に見えてきました。光害の空でも固定撮影で尾も写りました。
あきらめかけていた写真から近日点通過前の西村彗星を抽出することができました。
今回が西村彗星撮影の最後になるかもしれません。
彗星が太陽熱で解け切らずに無事に近日点通過して、夕方の西空低空に再び明るい姿を見せてくれることを願いたいです。(9/18、天文情報では彗星は無事に近日点通過しました)
撮影した写真2コマを添付します。(9/11、写真②追加しました)
彗星光度は4等台の感じです。
尾は写真をチラチラ見ますと、左上に伸びていることが判ります。
①近日点通過前の西村彗星(C/2023 P1)
2023年9月10日04時34分42秒~35分49秒 露出1秒+0.8秒+0.6秒各1コマ
135㎜ F2(絞り2.8) 固定撮影 トリミング ISO1600 自宅付近 気温23℃
②薄明進む中の西村彗星(C/2023 P1)
2023年9月10日04時41分45秒~42分15秒
露出(0.4秒+0.3秒)×6コマ
135㎜ F2(絞り2.8) 固定撮影 トリミング
ISO1600 自宅付近