もう一度、2023年のシリウス伴星の位置角測定用写真を撮影して位置角を測定しました。
3月19日春かすみのない快晴。透明度の良い空でしたので、南中時(18時51分)のシリウス伴星の位置角測定写真撮影に挑戦しました。
21時前後にはシリウス伴星の2年間公転移動確認写真撮影にも挑戦しました。
20cmドブソニアン望遠鏡架台の水平出しとASI290MC動画カメラの水平垂直出しして撮影準備しました。
×200倍の眼視観察では伴星が回折像十文字と重なってハッキリとは観察できませんでした。
とにかく南中時刻頃に限定して撮影しました。後でソフト現像処理して伴星をあぶり出します。
先に入浴を済ませ、次の公転移動確認写真撮影時刻(21時01分)を待ちました。
丁度2年前も21時01分に撮影していますから、その時刻に撮影します。
撮影前に×200倍で眼視観察しますと、伴星が回折像の十文字の十の中間にハッキリ観えました。
撮影時刻になりました。2年前と同じようにASI290MC動画カメラの型式文字が水平に見える角度に合わせました。
いざ撮影開始です。2年間待った撮影チャンスです。
撮影は成功しました。
動画をパソコンモニターでチェックしました。伴星がチラチラ映っていました。
翌日(3/20)、ソフト現像処理しました。
シリウス伴星の位置角を分度器を使って測定しました。
結果は位置角60±0.5度です。前回(3/11)とほぼ同じ結果でした。
公称値(天体計算値)62.3度と一致しません。
私の測定結果はシリウス南中時の角度補正なしの実測値ですから、実際の位置角だと考えます。
伴星の角距離も測定しました。リゲル伴星写真の角距離9.5秒を基準にして長さを比例計算しました。結果は11.2±0.3秒です。公称値(天体計算値)11.3秒と大体一致しました。
シリウス伴星2年間の公転移動確認写真もモザイク合成して制作しました。
尚、3/19は自宅近くの高台の小学校前から雪の御嶽山がきれいに見えましたので、御嶽山の写真を撮影しました。
御嶽山が見える時は、空が澄んで夜空も透明度が良くてきれいです。
撮影・制作した写真5コマを添付します。(3/21写真④、⑤追加しました)
シリウス伴星の公転移動確認は拡大しますと、よく判ります。
①位置角測定に使ったシリウス主星と伴星写真
2023年3月19日18時53分~54分
露出40.9ms×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング角度補正無
自宅 気温11℃ ※キャプチャエリア544×548
②シリウス伴星の2年間の公転移動確認
2021年3月19日21時01分~03分
露出46.8ms×250/500フレーム×4コマ
2023年3月19日21時01分~03分
露出41.3ms×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 モザイク合成 トリミング 自宅
※キャプチャエリア544×548
③シリウス主星と伴星
2023年3月19日21時10分~11分
露出20.8ms×250/500フレーム×5コマ
20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ9 トリミング 自宅 気温9℃
※キャプチャエリア544×548
④スクリーンショット画像から切抜いたシリウス主星と伴星
2023年3月19日21時08分 露出56.1ms 20㎝ドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ASI290MC
IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影 パソコンスクリーンショット JPG変換 自宅
※レベル調整等の画像処理一切無
⑤自宅近くから見える雪の御嶽山 2023年3月19日15時頃撮影