東天の低空で紫金山・アトラス彗星(C/2023 A3)の観察・撮影チャンス到来です。
9月24日朝、曇り時々晴れ。あまり期待しないで待った23A3彗星が、南半球で観測されるようになり、日本でも9/23頃から観察・撮影され出しました。
私も9/24夜明け前に光害の自宅付近の高台から観察・撮影しようと準備して、朝起きて空をチェックしましたが、曇り空で断念しました。
ネット写真等の天文情報によりますと、彗星光度は3等台で尾が写っています。今のところ、彗星は分裂しないで9/27の近日点通過に向かっているようです。
近日点距離が0.4AU(天文単位)とかなり太陽に接近しますから、核が解けて分裂する可能性もあります。今後の観測が待たれます。
天気が良ければ、都市部でも9/25~10/3の夜明け前、東天低空(地平高度2~3度)で23A3彗星を観察・撮影できることでしょう。
望遠鏡を使わなくても135mmクラスの望遠レンズの固定撮影でも写ると思います。
昨年9月、私は東天の空で新彗星の西村彗星(C/2023 P1)を135mm望遠レンズで固定撮影に成功しています。
この時、光度4等台で尾が写っていました。今回の23A3彗星も良く似ています。
ですから、今回も望遠レンズの固定撮影で尾と一緒に彗星が写ると思います。
チャンスがあれば、撮影に挑戦してみようと思います。
観察・撮影場所は下見してあります。
彗星は9/末、真東と東南東の中間にいますので、方向磁石(偏角補正して)で方向を定めます。火星と双子座ポルックスの幅の下が目安になります。
10/初はポルックスの下が目安です。
高さは地平高度3度付近を狙います。
※偏角補正は北極星と方向磁石の指す北の誤差を測定しておくと良いです。
実用上、これで使えます。
昨年9月に固定撮影した写真を添付します。(彗星は拡大しますと、よく判ります)
尚、近日点通過後の夕方の西空での観察・撮影は10/12頃からできる予報です。
但し、彗星が消滅しなければのことです。
--- 追加 ---
9/27現在、低空まで晴れない日が続き、まだ23A3彗星を撮影できません。夕方の西空に回ってからに少し期待します。
晴れている地区の方は、観察・撮影に挑戦して頂きたく思います。
(10/1夜明け前に23A3彗星を撮影できました)
昨年の西村彗星(C/2023 P1)固定撮影
2023年9月10日04時34分42秒 露出1秒×1コマ 135㎜ F2(絞り2.8) 固定撮影
トリミング無 ISO1600 自宅付近 気温23℃ ※日の出56分前