光害の自宅で20cmドブソニアン望遠鏡を使ってオリオン大星雲(M42)を撮影しました。
12月1日夜、快晴。20cmドブソニアン望遠鏡の架台を水準器で水平出ししてアラインメントしてM42を試写することにしました。
自動追尾精度が向上して、直接焦点撮影で天の赤道付近でも露出3.2秒まで星を点像に写せるかどうか確認します。
高感度ISO6400とISO12800にして露出時間を短くします。
今までドブソニアン望遠鏡で大星雲の模様を狙って撮影したことがありませんので、どのように写るか興味があります。
光害の自宅でも20cmの大口径の威力を発揮してくれるかも確認します。
露出はISO6400で1.6秒、3.2秒、5秒、ISO12800で3.2秒の多段階としました。後で多段階露出のコンポジット(複数枚合成)します。
連写撮影を繰り返しました。
撮影終了して、機材を片付ける前にシリウスがまばたきなく見えていましたので、×200倍で眼視観察してみました。
シーイング良好でシリウスは踊ることなく伴星がハッキリ観察できました。
12月初めにこれだけ安定してハッキリ観えるとは思いませんでした。来年のシリウス伴星シーズンが楽しみになりました。
撮影した写真2コマを添付します。
廉価なドブソニアン望遠鏡でも大口径の威力を発揮して光害の空で星雲の細部が写りました。多段階露出の効果も大きいです。
やり方次第でドブソニアン望遠鏡でも写真になるものが写せることを確認できました。
この20cmドブソニアン望遠鏡は私の天文活動の幅を非常に広げてくれています。買って良かった望遠鏡です。望遠鏡の特徴を知って使えば重宝します。
大星雲のトラペジウムも短時間露出のものを写真処理して載せました。
露出5秒の写真は星が流れて写真になりませんでした。
星を点像に写すには、やはり露出3.2秒がこのドブソニアン望遠鏡の限界かなと思います。
①自宅で撮影したオリオン大星雲(M42)
2024年12月1日23時12分13秒~27分30秒
ISO6400の露出(1.6秒+3.2秒)×21コマ+
ISO12800の露出3.2秒×21コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 F6 トリミング 自宅 気温9℃
②トラペジウム(四重星)
2024年12月1日23時14分09秒~47秒 露出1.6秒×21コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 F6 トリミング 自宅