火星の砂嵐がどこまで広がるか追跡撮影しました。
11月28日晴れ時々曇り。火星の砂嵐がどこまで広がるか興味が沸きまして、早い時間帯に撮影することにしました。
先日(11/23)の写真で大シルチスを通り過ぎて砂嵐が拡散移動していましたので、その先を撮影できる時間帯を選びました。それは薄明終了後の夕方の火星です。ステラナビゲータソフトのシミュレーションで調べました。
20cmドブソニアン望遠鏡で撮影しましたが、風が吹いていて南極冠も見えにくい状態で撮影条件は良くありませんでした。
しかし、このタイミングしかありませんので、風の小さい頃を狙って動画撮影しました。
夜、ソフト現像処理しました。
砂嵐は大シルチスからテイルヘナ大陸、チュレニーの海付近まで到達していました。火星の西から東の方向へ流れているようです。
丁度、地球の中国の黄砂が西から東へ向かって日本へ流れてくるのと同じ感じです。主に自転方向へ大気が流れています。自転につられて大気も移動するみたいです。地球の気象現象と似ていますね。
撮影した写真2コマ(砂嵐以前の比較写真含む)を添付します。
南極冠の下側のモヤモヤした所が砂嵐です。
①砂嵐の火星
2020年11月28日17時48分~53分
露出1.4ms×500/1000フレーム×14コマ
20cmドブソニアン望遠鏡 f1200㎜ ×2倍バローレンズ
ASI290MC IR/UVカットフィルター GAIN300 動画撮影
RegiStax6+ステライメージ8(画像復元無)+フォトショップ処理
トリミング自宅 気温11℃ ※キャプチャエリア320×240、下が北
②砂嵐以前の火星(8/15)
2020年8月15日00時57分~01時00分
露出8.7ms×500/1000フレーム×6コマ 気温27℃
他データは①と同じ ※キャプチャエリア480×274