英語の・ / r / アールの音 ・/ l /エルの音・日本語のラ行・・
これら3種の音の「発音の方法」(調音)は異なっている。
どれも同じ音ではない。その「発音の方法(調音)」を見て
みましょう。本稿では /l/ 音のみを扱います。
・英語の /l/・・・
・ 呼気が続く限り継続して発音しつづけられる継続音。
・発音記号は、[ l ]。アルファベットと同じ文字です。
・舌の先は、歯茎に軽く押し付けられ、呼気は舌の片側または両側から
抜け出る。[ l ] のはじめは、舌は歯茎から離さない。
・「舌」は歯茎につけたままの状態から、スタートする。「ラ行」の
ように舌を「ポン」とはじかない。
下の文を、[ r ] [ l ] の練習にどうぞ。
・I like reading and listening to records.(読書やレコードを聴くのが好き)
・Please try to dry the dress. (ドレスを乾かしてください)
・I will write a letter correctly.(正確に手紙を書く)
・Which do you like better, rice or lice?
(米かシラミかどちらが好きですか)
・clay court(土のコート「テニス」) grass(芝)
glass(グラス・ガラス)
語の最後に / l / が来たとき、舌先は歯茎に戻っている。言い換えると、
「舌先」はスタート時の / l / の位置と、同じ歯茎の位置に戻す。
wool(ウール)rule(ルール) pool(プール) cool(クール・涼しい)
bottle(ボトル・ビン) little(リトル・少ない・可愛い)
play baseball(野球をする) pull a rope(綱を引っ張る)
- [ n ]音が最後に来た場合は、舌は歯茎に押しつけられたままで、
呼気は鼻に抜ける。この点が [ l ] と[ n ] の違いでもある。
garden(ガーデン・庭) golden(ゴールデン・金の)
opinion(オピニオン・意見)
- [ l ] 音は、l ……… etter ( letter )、 l ……… eft ( left ) のように、
息の続く限り、継続できる音である。