緊急事態宣言が明け、我が兵庫県は蔓延防止等重点措置へと移行になった。だが外食産業における酒類は未だに禁止らしい。新型コロナウイルスはいつからアルコールを媒介とするように進化したのか、識者に問い合わせたいところ。
そんな状況でも朝の通勤ラッシュはお構いなく大混雑。閉店時間を早めるより満員電車を何とかせよとの声に、この国はついぞ応えることはなかったのは致し方ない話。
これでコロナの毒性が強ければ一体どれほどの犠牲を出したのか知らぬ。リスクマネジメントはまだ早かった。オリンピックが無事に終わるかどうかは運任せである。
社畜JKみなみはため息をつきながら会社へと向かった。
昨日に比べて作業時間がかなり早まった。これが学習効果。人類の進化を最も体感することができるのが、この製造現場という場所だろう。フレデリックテイラーの提唱した科学的管理法がどこまでも適用される世界である。
しかしながらそんな中でも、手作業であるにも関わらず実に非効率的な作業もあるにはある。
安全上の問題ではないが、コストなのか文化なのか分からない制約により全工程の中でもかなりの工数がかかってしまうのだ。
本日はその修行にも近い作業を行い、無になった。ちなみに先輩は私の10倍ほどの量を一人でこなしたらしい。仏の領域に辿り着いたと仰っていた。
日報には改善案の提出を厳とするよう進言したが、正直入りたての新人が何をほざこうが相手にはされないだろう。改善案の提出を先人に求めるよりも、まずはこの作業を全社員がやれば良いのだ。恐らく誰もが二度とやりたく無いという感想を抱くに違いない。
現場の声を届けると言っても限度がある。やはり経験に勝る教材というのはそうそう存在しないのだ。
と、偉そうに宣っておきながら言い出しっぺの私がまず改善案として何を提出するべきか、頭を抱えている現在である。