理系オセラーの気まぐれ日記

心にうつりゆくよしなしごとを、そこはかとなく書きつけていきます。

ヘッドフォン(AKG K92)の修理

2021-07-30 00:06:44 | 修理・製作
知り合いの方から、ヘッドフォンの修理を依頼されたので、
経過を報告したいと思います。

ヘッドフォンは、AKG(アーカーゲー)のK92というミドルエンドの機種です。(写真1、写真2)
コードを足に引っ掛けたとかで、それ以来、右チャンネルが聴こえなくなったとの事。
現物は、かなり使い込んだとみえてイヤーパッドがボロボロだったので、
すぐさま取り去りました(笑)

【写真1】


【写真2】


さっそくイヤースピーカーのエンクロージャを開けると、
R-chのプラス側に断線箇所を確認できました。(写真3)

【写真3】


じつはもう一箇所、R-chに至る配線のマイナス側に断線を確認したのですが、
写真を撮り損ねたので、その写真はありません。

細かい作業なので、慎重にやらないとだめです。
しばらくハンダゴテと格闘して、断線箇所をハンダ付けし直すことに成功しました。
そして、熱収縮チューブ(矢印で示した箇所)で絶縁を施して完了です。(写真4)

【写真4】


修理のポイントとしては、無暗にテスターで導通を測るのは避けるということです。
スピーカーユニットに大電流を流した結果、
ボイスコイルにダメージを与えたりしたらお終いですからね。

このK92は、私の手許にあるSuperlux HD681Bとスピーカーユニットの径が同じなので
イヤーパッドに互換性があります。
最後にエンクロージャを閉めて、イヤーパッドを取り付けた様子が写真5です。

【写真5】


試聴してみると、手許のHD681Bと似通った音質で、
メリハリのある中高音と伸びやかな高音域が特徴でした。
(個人の感想です(笑))

ポケットラジオ(SONY ICF-55R)の修理

2021-04-08 20:04:25 | 修理・製作
久しぶりのブログ更新です。

今回はヤフオクで入手したSONYの携帯ラジオの修理です。(写真1)
型番は、ICF-55R。落札価格は600円でした。

【写真1】


不具合は3点ほどありました。

(1) イヤホンの破損(写真2、写真3)
(2) 音量調整時のガリ音(いわゆるガリオーム)
(3) スピーカー音声の途切れ

【写真2】


【写真3】


まず、(1)のイヤホンの破損ですが、写真を見てわかる通り、これはヒドい。
まあ、それを承知で落札したのですが(笑)
一応、音は聞こえているので外観の問題だけです。
これは、熱収縮チューブ(写真4)を使って補強しました。

【写真4】


最初に瞬間接着剤でケーブルをイヤホン本体に接着。(写真5)

【写真5】


その上に黒色の粘着テープを付けて(写真6)、写真7のように熱収縮チューブの断片を配置。

【写真6】


【写真7】


最後にハンダゴテで熱を加えていくと出来上がりです。(写真8、写真9)

【写真8】


【写真9】


次に、(2)のガリオームですが、まずはとにかく分解します。(写真10)

【写真10】


そして、音量調整ボリュームの隙間に接点復活剤を滑り込ませます。
使用した接点復活剤は「接点復活王」というやつです。
これは、もともとスライドスイッチなどの接点用ですが、ガリオームにもよく効きます。
写真11は接点復活王の雄姿です(笑)

【写真11】


最後に、(3)のスピーカー音声の音切れですが、
これはラジオ本体の側面についているスライドスイッチ
(スピーカー⇔イヤホン切り替え)の接点不良であることが判明。
この極小スライドスイッチを交換するのは困難です。
まあ、切り替えのコツを掴めば実用上は差支えないということで、
今回はこの部分の修理は見送ることにしました。

そんなわけで、修理が完了した様子が写真12です。
このラジオはシャツの胸ポケットにすっぽり収まるサイズで、携帯に非常に便利です。

【写真12】


ハンディークリーナー(掃除機)の修理

2021-03-11 22:42:09 | 修理・製作
充電式の掃除機のバッテリーがヘタってしまい、
充電ができなくなってしまったので、バッテリー(Ni-Cd電池)の交換をしてみました。
掃除機の型番は、TWINBIRD HC-4326です。(写真1)

【写真1】


バッテリーの仕様は、1.2V 1500mAh。
これが直列に4本、つまり4.8V 1500mAhです。
写真2と写真3は、バッテリーを格納している箇所を開いたところです。

【写真2】


【写真3】


写真4は、バッテリーを外したところ。

【写真4】


↓シールを剥ぐと、こんな感じ。

【写真5】


写真6が、今回購入したバッテリーです。
ラジコンなどをやられる方は、よくご存知のSub-Cというタイプです。
Amazonのマーケットプレイスで、1個340円(税込み)でした。
仕様は、1.2V 2000mAh。これが4本。
これを全部直列にして、4.8V 2000mAhとなります。

【写真6】


写真7~写真9が、バッテリーユニットの組み立ての様子です。
ハンダ付けに少し苦労しました。
組み立て後に両端の電圧を測定したところ、5.3Vありました。

【写真7】


【写真8】


【写真9】


↓取付完了。

【写真10】


写真11が完成の図です。
若干、バッテリー部分のフタがきつかったですが、ご愛敬です(笑)
充電の赤ランプが点灯して、ちゃんと充電動作ができていることがわかります。
実際に使用してみると、勢いよくモーターが回転して問題なしでした。

【写真11】