
















去りし日を
どれほど
切望したからとて
ゼンマイが
逆回り
するはずもなく
満開の桜は散り
すでに朽ちて
地となった
今
薄紫の藤の花は
かぐわしい香りも褪せて
紐のように
ぶらりと垂れ
一雨降れば
病んだ雨だれとなって
やはり
地と融合する
しかし
嘆くことはない
木々は新芽を噴出し
新しい息吹が誕生する
いざ
わたくしも
新鮮な空気に
身を包み
明日へ向かおうぞ
「篝(かがり)の詩集」より
花材・・ エニシダ(白)
ヤマツツジ(オレンジ)
芍薬(ワインレッド)


お花の作品と詩は関係有りません「篝の詩集」は美由紀甫の創作です~

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