昨年の一月に肺炎球菌性肺炎で突然倒れ、一晩の内に全身に菌がまわる多臓器不全に陥り、
生存確立6%の診断を受ける危篤状態から奇跡の回復力を見せた父でしたが一年半の闘病生活の末、
本年七月七日に永眠いたしました。
苦しむ事もなく、七夕に先に他界した母との再会を喜ぶかの様に至福の表情で安らかに息を引き取りました。
本人も医師も家族もやれる限りの事を尽くし思い残す事も悔いもない最後でした。
長きに渡りご心配を頂いた事に深謝し、謹んでご報告申し上げます。
葬儀は日本神道の熱心な信徒であった父を思い神式で執り行いました
1、故人には一般的な白装束ではなく神職の衣装、いでたちで旅立たせて頂く事
1、中央のお社(おやしろ)は最大級の十尺以上のものをご手配頂く事
1、祭壇には父がデザインし、こよなく愛した会社のマークをあしらった花に包まれ見送りたい事
1、最高の宮司様に祝詞(のりと)をあげて頂く事
1、雅楽は生演奏で執り行いたい事
1、若き日にプロの絵描きであった父を思い、骨壷は側面や蓋に鳳凰が描かれたものにして頂く事
以上を強く希望し、その全てを叶えて頂きました。
故人もきっと満足してくれたと思います。
お忙しい中、また猛暑の中、多数のご参列、ご供花、ご弔電のお気遣いを頂き、いくら感謝しても感謝しきれない思いです。
この場もお借りして改めまして深く御礼申し上げます。本当にありがとうございました。
こよなく絵の好きだった父に
美術館に展示された作品を見てもらう夢は叶いませんでしたが
きっと天から母と仲良く見てくれている事と思い頑張ります。
これからもよろしくお願いします。
心よりご冥福をお祈りいたします。