![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/16/08/858fe791f5fa8bcbbe7d97bee65c9495.jpg)
ワシントン D.C.の航空宇宙博物館
大好きな場所。
もっとステキな写真があるはずなのに
複葉機を見てほしかったのに
夫との画像データが大量でどこにあるんだかわからないー![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/25.gif)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/yl/25.gif)
この前、
不安だったり泣いたりを中断したくて
映画に逃げてみたら、
はじめて見たときよりずっと面白かった『レッド・バロン』
直訳は、"赤い男爵"
「その赤い戦闘機は、最も恐れられ、最も賞賛され、
そして時代の伝説になった。 」
え? シャア!? 赤い彗星!!!?
な、実在の人物が主人公なのです。
「その赤い戦闘機は、最も恐れられ、最も賞賛され、
そして時代の伝説になった。 」
え? シャア!? 赤い彗星!!!?
な、実在の人物が主人公なのです。
ドイツ映画なのに全編英語。
なぜ? 世界中の人に観てほしいから?
でもドイツの誇りなのに外国語で作るなんて…
そこだけすごく不満。
そこだけすごく不満。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/30/ba/e204c57faf6bb895b4d44383298ad5e6.jpg)
© broadmedia
ナチスドイツではなくて
第一次世界大戦下、
前人未踏の80機を撃墜したエース・パイロットの物語。
でも戦争映画というよりも、
古く美しい時代の
若者たちの青春ドラマな魅力にあふれた作品です。
主人公とその仲間たちがとにかくカッコイイ。
美しく潔くユーモラスでカッコイイ。
ときに彼らはすごくカワイイ。
そして概して、ものすごく切ない。
恋愛ものより
男の友情系の物語に惹かれるから、
第一次世界大戦下、
前人未踏の80機を撃墜したエース・パイロットの物語。
でも戦争映画というよりも、
古く美しい時代の
若者たちの青春ドラマな魅力にあふれた作品です。
主人公とその仲間たちがとにかくカッコイイ。
美しく潔くユーモラスでカッコイイ。
ときに彼らはすごくカワイイ。
そして概して、ものすごく切ない。
恋愛ものより
男の友情系の物語に惹かれるから、
いろいろ忘れて入り込めた。
しかもあの時代の戦闘機は、複葉機。
しかもあの時代の戦闘機は、複葉機。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/74/e2/ac4e0aed878f7a3e8c2645782ed69a68.jpg)
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「敵であり友でもあった」な、
冒頭の葬儀シーンの飛行からめちゃくちゃカッコイイ。
模型のように美しく、ノスタルジックな飛行機。
あんな脆弱な飛行機で空を飛び、
戦った若者たちはほんとうに不憫だけれど、
でも美しい。
飛行機好きにはたまらない。
美しい複葉機が大空を舞う映像に魅せられる。
誘導ミサイルが飛び交う
現代のジェット戦闘機の戦いとは違って、
どこか切ないようなセピア色のロマンが胸に迫る
とてもノスタルジックな空中戦。
とてもノスタルジックな空中戦。
語弊があるかもしれないけれど
美しい空中戦、が展開する。
ドイツはもちろん、
敵国の英仏ですら今なお英雄として語られる男、
マンフレート・フォン・リヒトホーフェン。
敵国の英仏ですら今なお英雄として語られる男、
マンフレート・フォン・リヒトホーフェン。
映画はそんな彼の
国威発揚のため国家に利用されながらも
伝統的な騎士道精神を貫いて
誇り高く飛び、戦う姿、
そのための苦悩、
勝ちたいという欲求、
高空で、
そのための苦悩、
勝ちたいという欲求、
高空で、
スポーツマン精神で高潔に戦っていた彼が
地上で目にする兵士たちの地獄、
戦争の悲惨さや虚しさ、
などを描く。
仲間たちとの絆!
敵パイロットとの縁(えにし)!
苦しい恋。
弟!
仲間たちとの絆!
敵パイロットとの縁(えにし)!
苦しい恋。
弟!
わたしがいいなと思ったのは
主人公の親友でありライバルでもある
やはり実在のエース・パイロット、フォス・ヴェルナー。
主人公の親友でありライバルでもある
やはり実在のエース・パイロット、フォス・ヴェルナー。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/23/73/32c7b8255b34a34d630dcb5cd1549f0f.jpg)
© broadmedia
演じるは『ノッキン・オン・ヘブンズ・ドア』の
ティル・シュワイガー。
主人公を見守るような存在でもあって
ふたりのシーンがすごく好き。
そして、
この映画を観ていて思い出したのが、
『星の王子さま』のサン=テグジュペリが書いた小説、
『人間の土地』の解説『空のいけにえ』です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/5c/65/ae8b2c6c43e91851d8c257e00c68edf7.png)
(松ぼっくりと蓮の実を拾ってきました)
ジブリの宮崎駿監督による執筆で
「解説」で終わらせるにはもったいない7ページ。
「解説」で終わらせるにはもったいない7ページ。
(表紙のイラストも宮崎監督👍)
監督はここで、
誕生以来、戦争によって進化してきた飛行機の
誕生以来、戦争によって進化してきた飛行機の
残酷かつ栄光に満ちた歴史を綴り、
人類の凶暴性を説く。
人類の凶暴性を説く。
それでもなお、
飛行機に魅せられ、
冒険やスピードに駆り立てられる男たち(監督自身も)を語る。
特に印象に残った箇所を引用したいと思っていたけれど、
選べないのでやめておきます。
選べないのでやめておきます。
はじめて読んだとき、
ああそうかと幾度も納得し、強く共感を覚えた。
ああそうかと幾度も納得し、強く共感を覚えた。
「飛行機の歴史は凶暴そのものである。それなのに、僕は飛行士達の話が好きだ。その理由を弁解がましく書くのはやめる。僕の中に凶暴なものがあるからだろう。」
を読んでいてすんなり、
"ああ わかる。
を読んでいてすんなり、
"ああ わかる。
わたしの中にも凶暴なものがあるんだろう" と思う。
そんなふうに。
そんなふうに。
とにかくこの解説の7ページは
映画『レッド・バロン』の解説にも使えるほど
内容がすごくリンクしている。
テグジュペリが大戦時のパイロットだったのだから
それも当然かもしれない。
レッド・バロンも、
その仲間たちも、
彼らの敵であった連合軍のパイロットたちも、
みな、
空のいけにえだったのだ。
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