虚空より 降りて来たらし 藤の花
―― 松村義男
ちょうどいま、あちこちで紫色の花を咲かせている藤と桐。
どちらも和の美しさで、高貴さが漂う。
さらさらと揺れて、たおやかに、
紫がしたたり落ちるような藤の美しさに、うっとりとため息が出ます。
椅子を持ち出して、ずーっと眺めていた。
(ツリーハウスから見えればいいのに~!)
藤ほどポピュラーではない桐の花にも惹かれます。
しだれて咲く藤と違い、高くそびえた枝で、天に向かって気高く咲く桐。
同じようにむらさき匂う高貴な雰囲気の花ではあっても、
藤は公家っぽく、桐は武家っぽいと感じます。
なんとなく。
亡きひとの 空よりこぼす 桐の花
―― 秋山牧車
落ちたばかりの花を拾ってきて、ガラスのお皿に飾ってみました。
独特の、甘い匂い。
あ、この花を箸置にすると、とっても風流です。
武家と云えば、
外出自粛を求める熊本市のポスター、ご覧になりましたか?
「ステイホーム」より、断然カッコイイ
日本人の心に響く。