なかなかブログに書けなくて
ほとんど諦めていたけれど
ここにきて
ちょっと驚いたことがあって登場の、
夜顔の花。
ことしも
真夏の
夜の庭を美しい香りで満たして
ひそやかに、
咲きほこっていたのです。
花が咲きはじめた
夕暮れ時の写真です。
でもほんとうは
闇に浮かびあがる姿が
幻想的な
とても美しい
一夜花です。
小さなナスのような実が
もうたわわに実っているけれど
まだ毎晩
たくさん花ひらいて
つぼみもいっぱい。
夏の余韻を
広げて
霜が降りるまで
咲いてくれる。
ソフトクリームのような
ドリルのような
つぼみもカワイイ。
それで
驚いたこと、というのは ――
上の方の
絡むアテのないツルが
こうして
ゆらりゆらりと
風に揺れていたのに
ふと気づくと
1本、ぴんっと張っていて
なんで?と驚いて
翌朝もう一度見てみたら
クモの巣の
外縁に
巻きついていたのです。
クモの糸にからむ
夜顔のツル
植物に絡まれても切れない
クモの糸の
強さ
そんなところにまで巻きついて
広がっていく夜顔の
強さ
どちらにも
感心してしまった。
降りてくる闇に
ふわりと浮きあがる
白い
素心の花を見あげて
夕暮れの庭に
佇む
満ちてゆく
香り
寄せてくる
虫の声
鈴虫
コオロギ
カネタタキ
見あげる頬に
小夜しぐれ
小夜しぐれ
☆