とくしま山だより

日本の三大秘境と言われた徳島県三好市東祖谷(旧東祖谷山村)
そんな東祖谷からの山里だよりを発信出来ればと思っています。

増え過ぎた鹿食害問題・2015  (鹿・食害の後遺症が残る丸石山)

2015-10-01 05:07:41 | 鹿・食害問題

シルバーウイーク・も終盤となった9月23日・・・奥祖谷かずら橋から剣山まで縦走と言う事で歩いて見ました!その中で

その中で、丸石ルートの登山道に危険箇所が有り・・・歩くんだったら見てくれないか!と言うお話もあり、また、このルートは

携帯電話・不感地帯・・・(丸石山頂から剣山にかけては一部分だけ可能な場所があるだけ!)

と言う事もあり思わぬ事故などが発生した場合、連絡が取れる手段が中々無いのが現状・・・この事からも、いつも持ち歩いている

アマチュア無線と特定小電力無線の通話可能地点 (今回は主に特小の剣山RTPの通話出来るか?を調べましたが・・・)

の通話可能地点の確認と、塔ノ丸から以前、見ていて気になっていた鹿食害地点の確認でした!

 

ここ数年、剣山・三嶺周辺と標高の高い山での鹿食害問題・・・緑一色に染まっていた笹原が次第に無くなり地面が見え始めた

裸地化が進んだ今の山の現状・・・未だに後遺症として残る場所が多々あるのが現状でもあります。

今回、訪れた丸石山も、そんな現状が残る場所でもありました。

長さにして200m近く幅が100m以上の場所が鹿の食害被害による後遺症が残る場所でもありました。

この場所は下草が生え始め回復傾向になり始めていましたが、各所で土壌流出箇所や立ち枯れた木が目立ち鹿が食べないと

思われていたダケカンバの樹皮も剥れ無残な姿となっていた場所でもありました。

この現状を見て思った事は、高ノ瀬山が荒果てた現状や三嶺~白髪分岐の途中にあるカヤハゲ周辺と並ぶ荒廃した山の現状を

目の前にした場所でもありました。

この事からも、今後この場所がどのようになって行くのか??観察を必要とする場所の一つとなったのは言うまでも無く無残にも

荒れた山の様子を見た時でもありました。

 

    

このように裸地が目立つ場所も・・・・次回、ダケカンバの被害状況・植生回復はあるのかを追って見たいと思います。!!

                     つづく・・・・

 


         

   以前、撮影した高ノ瀬山の荒廃の様子です!この様な場所が未だに残る剣山周辺の山でもあります!

           中央の三角マークをクリックしていただくと動画を見る事が出来ます!

 

 


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2 コメント

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Unknown (ゆうけん)
2015-10-01 20:29:24
こんばんは、故郷の山の現状を知り、驚きでした
私も、小、中学生の頃、父親が猟師、(今は引退してますが)でもあり、猟師言葉で、はげ、たぶん、三嶺や、イザリの辺りだったと思いますが、連れて行ってもらった記憶があります、昔も立ち枯れの樹木も点在していたように思います、当時は、酸性雨の影響も話題にあった様な、
先日、帰省した際、小島峠を越えたのですが峠付近になにか白く細長い棒状の物が点在しているのを発見しました、何かと思い、近ずいて中を覗いて見ると杉の苗木でした、窮屈そうに、これも鹿の食害対策かと、思い、林業に携わる方も大変だなぁ、と思いました。
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鹿食害問題 (山便り)
2015-10-02 07:40:42
ゆうけん さま
いつも、コメントありがとうございます!

鹿の食害問題!事あるごとに取り上げて行かねばと思う問題の一つでもありますが、今回は剣山に隣接する
丸石山での被害報告となります!
この場所の存在を知ったのは、対岸にあたる塔ノ丸から見た時、緑の笹原が、あるはずの場所に笹原が無く荒廃をした土地が、あらわになった様子でした!

このような荒廃地が、剣山周辺には多々あります!

増えすぎた鹿により、標高の高い場所までたべらる
植物を求めて来た結果、笹原は消え、希少植物の減少、絶滅と言った事になった物まで、また、被害は樹木の樹皮を剥ぎ取る行為となり樹木への被害拡大へと広がり、自然に枯死した樹木以外にも鹿による被害により枯れる樹木も多々あるのが、現状となってきています。

この問題は四国だけの問題だけでなく、全国的な問題となっていますが、裸地化となり土壌侵食も進み始めている所もあり、下草が生えない山の環境は荒廃の一途をたどりつつあります。

少しずつでも植生回復が進む事を望むばかりですが、時間が架かる事も考えられます!

今後もこのような場所の特定と、観察を行い増えすぎた鹿の食害について、微力ながら発信が出来ればと思っています!
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