Handel aria "Ah, mio cor, schernito sen"
Nathalie Stutzmann
「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。
➤「バイデンもあけすけだ。東京に対して核で守るの約束の翌日、ソウルにも同じ約束。私たちGOPはそのような一簒奪権力のボケ老人の約束などに拘束されない。これはあからさまな騙しであり空手形だ。我がU.S.のLibtardがどれほど騙してきたか。今更こんな嘘八百を信じる者もいなかろう」
Natalia Lafourcade - La Malquerida
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◆ この冬を欧州はどう乗り越えるのだろうか。
ウクライナの人々を文字通りの鉄砲玉として、ロシアにけしかけている米を中心とする欧州等のNATO諸国は、この冬に向かってインフレで、特に光熱費が急激に高騰しており、一般の人々は不安を募らせています。いくつかの国で、国民の生活を顧みない政府の政策に反発して大きなデモが起きているようです。ガスやオイルの価格の急激な高騰は、企業活動に於いても業種によっては深刻な問題となっており、エネルギーや原材料価格の上昇で操業に支障をきたしているところもあるようです。
まだ夏の終わりなのに、混乱の兆しがニュースやSNSなどに流れています。イギリスでは、10月から電気料金が80%上がるという話もあるそうです。秋から冬に向かい寒さが厳しくなれば、人々は光熱費の負担の重さが身に染みてくるに違いありません。ガスやオイルはエネルギーだけではありません、化学製品の原材料でもあります。様々な製品の製造コストを押し上げ、今後多くの商品の値上げが予想されます。それは、製造業の企業競争力が低下することになり、インドや中国などの企業にシェアを奪われてゆくことも予想できてしまいます。中国やインドはガスやオイルをロシアから安価に購入できるのですから。さらに、その取引の決済は人民元やルピーとルーブルが使用され、ドル離れが一層進むことになるでしょう。
短期的には、この冬から来春にかけて、西側の欧州諸国がエネルギー危機に見舞われることは多くの人が予想しています。2022年9月8日現在、ブレンド原油やWTI原油の先物相場は少し下げているようです。しかし、各国がそれぞれガスやオイルを手当てしようとするならば、価格の上昇は避けられないでしょう。いずれにせよ、この冬の生活は庶民にとって厳しいものになりそうです。
少し長期的には、西側諸国の相対的な経済力の低下は免れないでしょう。それに対し、BRICSなどの経済力の拡大はさらに進むと考えられます。また、西側各国の首脳陣に対する不信や不満も更に高まることも予想されます。今回のウクライナの戦乱について、西側のメディアの報道が真実からかけ離れていることが西側の一般の人々にも知られてくるに違いありません。これらは、今の状況をもたらした支配層に対するマグマになり得るものです。このマグマがそのまま冷えてゆくのか、あるいは火口まで上昇するのかは、西側諸国の今後の政策次第でしょう。
◆ 米欧諸国の支配層のメンタリティ或いは価値観。
https://twitter.com/KatomariC/status/1563307043830005761
「最後の一人まで戦う」と、他の米国議員も言っていましたが、どうも、レトリックやウクライナへのエールなどではなくて言葉そのままの意味のようでした。アメリカはWWⅡ以前から、内戦も含めると戦争をしていない時期は僅かしかありません。つまり、戦争が国の経済構造にがっちりと組み込まれてしまっているのです。軍事産業が大きな力を持っているのも頷けると云うものです。アメリカは世界中で戦争をしてきましたが、言うまでもない事ですけれども、戦争とは殺し合いです。実際、アメリカが関わった戦争で、夥しい数の人が命を奪われています。下のツイートにもありますが、『正義の戦争がただの1つもない』ことを一般の国民は知らないかもしれませんが、支配層の人々は真の目的である利権の為であると知っているでしょう。そして、その支配層の賛同が無ければ戦争を起こせないのです。そうです、支配層の人々は多くの命が失われるであろう事を十分承知の上で利権の為の戦争に賛同してきたのです。これは、人権や人道とは程遠いことなのではないでしょうか。
WWⅡ後の米国の戦争
WWⅡ後アメリカが介入した夥しい戦争
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О ТОЙ ВЕСНЕ. Песня до "МУРАШЕК"!!!
旧ソ連はWWⅡで2700万人とも言われる国民の命を失いました。そのためでしょうか、国民の不満を慰撫する政策を行ってきたようです。各地にモニュメントなどを立て戦死者の顕彰をしています。また、戦勝記念日には赤の広場でのパレードなどの行事を毎年行い、各地で人々が家族の戦死者などの写真を持って外に出て行きます。今でも大切な行事となっており、ロシアでは軍人は親しみを持って尊敬されているようです。
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◆ 米ドルの基軸通貨体制の綻びと米国の衰退
WWⅡ後のブレトンウッズ体制から、1970年台初頭のドルショックを経ても続いてきた米ドルの基軸通貨体制が綻び始めています。
ウクライナにおけるロシアの特別軍事作戦が始まると、米国やEUなどの西側諸国は対ロシア経済制裁を決行しています。ロシアのドル資産は凍結され、SWIFT(スイフト)システムから排除されて、ドルでの国際間銀行決済ができなくなりました。これは、例えば原油やガスを輸出して、代金をドルで受け取ろうとしてもSWIFTにアクセスできなくされているので、受け取ることができないのです。しかも、相手が支払ったドルはアメリカによって凍結されて使用できなくなってしまうでしょう。云わば、掠め取られるようなものです。アメリカは、アフガンやベネズエラなどで同様な事をしています。
ロシアは、そのような制裁措置が実行されるだろう事は十分に予想していたはずです。ロシアは、これらの制裁にすぐに対応して、自前の決済システムを稼働させています。そして、制裁をしている非友好国に対して、ガスや原油の支払いをロシアの通貨であるルーブルで支払うように通告しました。この結果、制裁が始まった時に一時的に下落したルーブルは、すぐに回復して以前よりも強くなっているのです。市場は冷徹に現状を判断します。つまり、ロシア経済の混乱の可能性は少ないだろうと判断しているのです。ヨーロッパに向けて輸出していたガスや原油は中国などのアジアに向け始めています。小麦の輸出国でもあるロシアは食糧不足の問題はほぼ起きないでしょう。肥料の輸出国でもあります。欧米のロシアに対する制裁は、ロシアよりも欧米諸国自身に混乱をもたらしているようです。ガソリンなどの燃料代の高騰や、肥料価格の上昇でスペインなど、いくつかの国で農民のデモが起きています。
今回、ロシアに対する制裁を行っているのは西側諸国がほとんどで、アジア、アフリカ、中南米の国々の大部分は制裁に参加していません。アフリカ、アジア、中南米の国々は今日までおおよそ600年の間、欧米の略奪や殺戮と植民地支配にさらされて正当な発展を阻害されてきたのです。その間欧米は諸学問や科学技術を発展させて、その格差を広げてきたのです。これらが相まって、欧米人の間に他の人種への差別と己の優越感を植え付けていったのではないでしょうか。
西側(下の赤い部分)
そして今、中国がその経済力を発展させて、まもなくアメリカを追い抜くだろう事が、現実として突き付けられている。ロシアは軍事力の優秀さを、シリア政府の要請で協力している軍事援助で見せ、ウクライナでの特別軍事作戦でも、非戦闘員の民間人の被害を出さぬように細心の注意を払っている事が伺えるのです。これは、米やNATOがリビアやシリア等で行ってきたた無差別ともいえる空爆で、民間の人々やインフラを殺戮、破壊してきた事とは全く異なるのです。
アフリカ、アジア、中南米の多くの国々が、欧米によって正当な政権をつぶされて傀儡政権を据えられてきました。今までは、これに抗う事は困難でした。助けを求めても欧米に対抗できる力を持った国が無かったのです。しかし、中国やロシアが経済力、軍事力そして、政治力で欧米に対抗するだけの力を付けてきている事が、世界中に知られてきた今日、第三世界と言われる国々などからロシアや中国への期待が高まっているのです。BRICSへの加入を希望する国も増えてきています。今後益々、中国、ロシア、インドやイランなどが中心となって協力が進めば、欧米以外の国々もそちらに向かうことは容易に予想できることです。米国のドルの覇権はその力を失いつつあります。欧米諸国のプレゼンスは急速に縮小しつつあるのです。
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Handel duet - Son nata a lagrimar
Nathalie Stutzmann & Philippe Jaroussky
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Angela Aguilar - La Llorona -
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その昔、キッシンジャーは「日本とはうまくいっている」(大意) と言ったそうです。これは、米国の支配層にとっては実にその通りでありましょう。国民にはそうと感じさせずにコントロールできる状態は今も続いていますが、米国にとっては大変都合の良い事でまったくうまくいっているのでしょう。
みんな知っていることだけど、アメリカの高官が公表したということは興味深い。
元国防副次官補のエルドリッジ・コルビー氏は、著書『Strategy of denial』の中で、日本はアメリカの支配下にあり、「独立した政策を求めても (米国の意に反する政策は *訳者付加)[中略]不可能である」と書いている。
上記ツイートで Arnaud Bertrend氏の言うように、日本が米国に支配されているのは知られている事ではあるが、そのことを隠しもしなくなったということはそれだけ支配がゆるぎないものになったと云う事なのでしょう。
これで民主主義の国でございます、なんてよくも言えると呆れてしまいます。他所の国に支配された民主主義国なんて成り立ちません。
主権はいったいどこにあるのでしょう。
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Shrinika Sambalpuri Folk dance
インドのサンバルプリ地方の民族舞踊(ブラジルのサンバとは違います)
Shrinika さんはOdissiというインドの古典舞踊の踊り手で、修練のたまものかこの民族舞踊でもキレのある魅せる踊りを舞っています。
観ていてとても楽しくなる踊りに感謝を!
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日本の経済はこの30年凋落するばかりですが、教育はこの50年で民主主義のあるべき教育から遠ざかり続けています。
今から50年ほど前に『浅間山荘事件』として知られる出来事がありました。1960年頃から1970年頃にかけて活発になった『学生運動』の一部の過激派が、派閥抗争などで殺人事件を引き起こし、浅間山荘に立てこもった事件です。
ここでその事件の詳細には触れませんが、注目するのはこの過激派と機動隊の攻防をいくつものテレビ局が朝から晩まで実況中継で放送したということです。極めて高い視聴率だったことにより非常に多くの人々が事件を知って大きな衝撃を受けたのです。
この事件をきっかけにして学生の政治活動に対するイメージは大変悪くなり、生活が豊かになってきたこととも相まって学生は政治から遠ざかってしまいます。
今にして思えば、これは一種のショックドクトリンだったのではないかと思えてならないのです。もしもそうであるならば、そこには当時社会や政治に関心を持っている多くの学生や一般の人々の存在について、これを排除したいと考えていた人々の意志が働いていたのではないのかと推測することも可能であろうと思います。
どんな集団なのかは分かりませんが、放送局を動かして多くの人々に衝撃をもたらして、政治運動や政治そのものへの関心を薄くしただけではなく、話すこともタブーとするような忌避感まで醸成しています。
もちろん、推測なのでエビデンスもありませんし何の証拠もありません。しかし、結果として支配層にとって非常に都合の良い状況が生じたことは紛れもない事実です。
そして、この頃から文部省(当時)の教育現場に対する攻勢が強まったのもまた確かなことであろうと思います。
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Yugmadwanda Pallavi by Shrinika
この記事の動画はサブリミナルとは無関係です。
Cuba Feliz - Lagrimas Negras
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日本にはロシア(旧ソ連)、中国、北朝鮮に対して負のイメージを持っている人が多いよう感じています。
そう言っている私自身にも、偏見とも言うべき感情が確かにあったことに気づいた時には、大変驚いたのです。私にはそれらの国々に行ったこともないし親しい友人もいません。いったいどこからその偏見はもたらされたのでしょうか。
一つには、子供時代の身近にいた人々の言動があげられると思います。この無意識のうちに取り込んだ偏見は自分では気づきにくいようです。
そしてもう一つは、メディアからもたらされるものです。例えば、北朝鮮についての記事がしばしば目につきます。短い見出しでも、ほとんどが負の印象をもたらしているように思います。記事をクリックして読まなくても、サブリミナル効果のように私たちに刷り込まれてしまうでしょう。
無意識のうちに刷り込まれてしまうのを防ぐには、明示的に意識する必要があります。偏見の上に築き上げた認識は地上の真実に至ることはないのです。
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Sonalika and Shrinika Duet Saveri Pallavi
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世の中にはだまし絵というものがある。
「だまされていた」といつて平気でいられる国民なら、おそらく今後も何度でもだまされるだろう。いや、現在でもすでに別のうそによつてだまされ始めているにちがいないのである。
戦後(WWⅡ)間もなく書かれた文章ですが、今の社会のことを言っているのではないかと思ってしまうほどの鋭い指摘です。
私達は今まさに、主流のメディアによって全力で騙されているのだと思っています。
リビア、シリア、ウクライナなど、多少の関心をもって見ていたので、主流メディアの描く状況が『地上の真実』からほど遠いことは、いやというほど知らされています。
今メディアにあふれているウクライナの情報もまた、その多くが『地上の真実』からほど遠いと思う。
2014年のマイダンの争乱、スナイパーによる無差別銃撃、オデッサでの虐殺、選挙で選ばれた大統領を力ずくで引きずりおろし、そして、東部のドンバスでのロシア語を話す住民への攻撃と殺戮。その時住民はロシアに逃れたが、その数は100万ともいわれている。
2014年からの経緯を知らずにあふれるニュースを見れば、簡単に騙されてしまうのもむべなるかなとも思う。
しかし、ニュースに反応して感情のまま他国の指導者を貶めたり、ましてや、その死を望むこと等を公にすることは自分もだます側に加担することになるのではないでしょうか。