なつはあっさりプロポーズを受け入れました。
でも、プロポーズした側の一久さんはなぜか「今度作る映画が成功したら」と
付帯条件をつけます。
そして、その言葉通り映画を成功させるべく、周囲との軋轢を顧みず突き進む。
そんな一久さんへの評価が周囲で揺れ始めています。
このままいくと、映画としては成功してもチームとしては失敗して、なつが落ち込んでしまう、
あるいは一久さんが自己嫌悪に陥り、どちらからか婚約取消を言い出しそうな予感がします。
一久さんの付帯条件に対してなつが「それって要るかな?」と言ったのは本当にその通りで
二人が好き合っていることと、一久さんが映画監督として成功するかどうかは別のこと。
でも一久さんはアニメーターとしてのなつに惚れ、なつと一生仕事がしたいと思っている。
仕事と恋愛とが同一化してしまっていますね。
そして、一久さんは自分に自信がない様にも見えます。
映画監督として成功しないとなつには認められない、というより、自分を認められないと
思っている。
なつからすれば、そんなこと関係ないんですけどね。
男女の間でよく起こっていることですね。
男性は、女性に認められたくて仕事を頑張ってしまう。
女性は、仕事ばかりにかまけてこちら見てくれない(様に見える)男性に対し
「自分のことをもう好きではないのでは?」と勘違いしてしまう。
今も昔も変わらない男女のあるあるです。
しかし、ここで気になるのはなつ自身がどれだけ仕事を好きかということ。
当時の27歳だと子どもを持つには少し遅いくらいの年齢で、
「そろそろ家庭に入った方がいいかな・・・」という思いが頭をよぎるお年頃。
今まで仕事中心の生活を送ってきたなつも、結婚を意識した途端に
いろんな考えが頭を巡って、少し混乱するんじゃないかと思います。
そんな混乱もとても面白い。
それでも「なんとなく結婚すると思っていた」と付き合ってもいないのに言い切るなつは
きっと一久さんと(どんな形にせよ)深い絆で結ばれていくでしょう。
それだけ深いレベルで思いあえる仲って、素敵ですよね。
そんなご縁を大事にしたいなと思うシーンでした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
猛暑に負けず、明日も素敵な1日を。