本日で「なつぞら」の放送が終了しました。
BSで金曜日の放送も確認して、今週の全話を観ることができました。
なるほど、金曜日には停電が起こってみんなで乳搾りをして、
それで照男が牛舎を拡大して機械化導入するのを思いとどまるという流れですね。
人と牛同士が共に生きることが、仕事や働くことより大事というおじいちゃんの教えは
正しいと思います。
でも、、
おじいちゃん、ちょっと最後まで出過ぎです
設定だと、照男って40代ですよね。
もう、全てを自分で決断して実行するお年頃です
そして、お父さんは農協に出かけてしまいましたが、お父さんももう60代ですよね?
農協の仕事は現役に任せて、照男を叱咤するのは
お父さんの役目です
じいちゃんを最後まで活躍させたのは、視聴者のじいちゃん人気に配慮したからだと思いますが・・・
90代なのに現場の仕事に口を出さなきゃいけないなんて・・・。
酪農の世界って、世代交代が進まないんですか?
でも、照男がそれを望んでいるようにも見えますね。
後のことはハッピーエンドだったので、そのことだけが気になりました。
ドラマの展開上、天陽くんが亡くなってなつを十勝に呼び戻し、開拓者精神を思い出させましたが
やっぱり、その役割はじいちゃんが担うべきと
思いました
90代まで生きて、孫の作ったアニメを観て昔を思い出して、開拓者仲間のとよさんと
思い出話に浸る・・・
うーん・・・。美しい話ではあるんですが・・・。
普通は、仕事で大きな成果を出すまで祖父母が健在なことってあまりないので、
天国のおじいちゃんに捧げる
天国のおじいちゃんがきっと見てくれている
そうやって、残った家族が語り合うのが美しいストーリーだったかなと思います。
以前「天陽くんが亡くなるエピソードって必要かな?」と書きましたが、
最後までじいちゃんが生きていたことでその理由は分かりました。
じいちゃんを最後まで生かすために
天陽くんが代わりに亡くなったんですね
あと考えられるのは、
天陽くんがイケメンすぎるので
おじさんになった設定の天陽くんを
視聴者に見せたくなかった?
そんなところですかねー?
・・・と、少し厳しいツッコミを入れましたが、
それもこれも、今回の「なつぞら」はとてもストーリーがよく出来ていて
満足しているからです。
前回の「まんぷく」と前々回の「半分、青い」も面白かったのですが、
どちらかというと主役が男性側だったので
(「まんぷく」の主役は明らかに萬平さんだし、「半分、青い」もリケダンでコミュ障気味の律が
大企業を辞めて自分のやりたい発明をやり抜く、というのがストーリーの主眼であり、
マンガ家を途中で諦めてダメ男と結婚しシングルマザーになった破天荒な人生を送る主人公の鈴愛は
律の引き立て役にしか見えませんでした)
朝ドラのメインテーマである「女性と仕事と自立」をしっかり描き切ってくれた「なつぞら」は
同じ働く女性として、観ていて清々しい思いがしました
しかも、
転職しても、子育てと仕事の両立に様々な困難があっても諦めなかった強い女性を象徴するなつが
尊敬してお手本にしたのが開拓者の男性であるじいちゃんという設定が
男女のパートナーシップをうまく描いているなと
感じました。
この流れで、夫の一久さんは完全にオマケですよね。
オマケ感を強調するため、キャラも「東大卒で頭がよく、空想的・哲学的かつ素すぎて
空気読めない発言もするが、一途で家庭的なないい人」という働く女性の理想の旦那さんに
設定されているのも上手だなと思いました。
見事になつの職業人としての自立、子育てとの両立を引き立ててくれました。
このドラマは、イケメンがたくさん出演していることでも話題になりましたが
そのイケメンが誰一人メインの座を取らず(じいちゃんを除く笑)
なつの引き立て役に徹したことも、観ていて清々しかったです。
こんなイケメン達に見守られて自己実現できたら・・・
・・・そう思った女性はいるのかな?
私は、実生活ではあまりイケメン好きでは無いので笑
テレビの世界だけで十分です笑笑
・・・という訳で、とても楽しく、面白く、素敵なドラマでした!
制作に携わってくれた皆さま、ありがとうございました。
最後までお読みいただきありがとうございました。
東京はぐずついた天気の週末ですが、明日も素敵な1日を。