BSジャパンの「夏祭り、にっぽんの歌」を観ていました。
自分が生まれる前の歌も多くて、毎度勉強になります。
「まちぶせ」を久しぶりに聴きましたが、
こんなに性格悪い女性の歌だったんですか笑
今どき、こんな裏手な方法で異性にアプローチかける人っているんでしょうか・・・。
まぁ、そんな女性もいたら面白いなあとは思いましたが。
そしてラストの曲「ふるさと」
この曲を初めて知ったのは、実は朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」でした。
貫地谷しほり演じる主人公のお母さん役が和久井映見で、
彼女が地元の(確か福井の若狭)のど自慢大会でこの歌を熱唱していたのを観たのがきっかけです。
ちりとてちんは当時人気があり、五木ひろしが様々な歌番組でこの歌を歌っていました。
演歌で三拍子は珍しく、当時はその点が印象に残ったのを覚えています。
歌詞は、まさに田舎の情景を歌った内容で
東京生まれ・東京育ちの私には「ふるさと」というより「田舎」の歌に思えました。
でもサビのこの一言で、その意味はもっと広いことに気づかされました。
「ああ誰にもふるさとがある ふるさとがある」
このフレーズがこの歌の決め台詞でもあるのですが
この「ふるさと」って、いわゆる出身地という意味での故郷だけじゃなくて
こころの拠り所とか、そういう広い意味を含んでますよね。
なんとなく、当時聞いた瞬間にそう思ったんです。
どこにもそんな説明は無いですし、サビ前の歌詞を読んでも田舎の情景と
故郷で主人公を待っている女性の手紙のことしか語られていないのですが
それでも、なんとなくそう思ったのです。
なぜなら「誰にもふるさとがある」なので。
私は小さい頃都内で引越しを繰り返し、しかも中学校からは電車で私立学校に通ったので
「ここが私の過ごした街、ここが私のホームタウン」
そう思える場所がありません。
それでもなお「誰にもふるさとがある」んです。
そう、だから「ふるさと」とは場所のことじゃ無いんですよね。
私にも心の拠り所になっている場所がいくつかあります。
一つはおばあちゃんのお家。
もう取り壊されてビルになって久しく、場所としては残っていませんが
あそこで従兄弟と遊んで、おばあちゃんの里芋の味噌汁を飲んで
その思い出はずっと心の中に残っています。
ああ、懐かしい・・・。
そんな気持ちを呼び起こしてくれた、齢71歳の五木ひろしの歌。
本人の歌唱力も素晴らしいですし、71歳で現役であることはなお素晴らしい。
若輩者の私も頑張ろうと思わせてもらった土曜日の夜でした。
最後までお読みいただきありがとうございました。
東京は夏も終わりかけの日差しですね。明日も素敵な日曜日を。