ご相談に回答 -資格試験の合格を素直に喜べない- 【ココロノマルシェ】

こんばんは。

アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー　もり　あずさ（もるも）です。

本日は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」のご相談に回答いたします。

1年間勉強して資格試験に合格したものの、それを素直に喜べないとお悩みの

くるみさんからのご相談です。

★ご相談文★

先日、約1年間勉強してきた資格試験に無事合格しました。

合格した瞬間はすごく嬉しかったのですが、だんだん自分が合格して良かったのかという気持ちになってきました。
一緒に受験した仲間たちはみんな私よりレベルが高く、そんな人たちと自分が一緒に合格していいのかなぁという気持ちになってしまいます。
なんか、自分がズルをしている、悪いことをしている気持ちになってしまいました。
合格という結果に差があるわけないのですが、自分の合格はオマケなんじゃないか、温情じゃないかと思ってしまいます。
そして、合格を素直に喜べない自分を良くないと思ってしまいます。
どうすれば素直に喜べるのでしょうか。
アドバイスいただけたら幸いです。

■■ご回答■■

くるみさん

こんばんは。

この度は勇気を持ってご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。

最近キャリアコンサルタント試験に合格したカウンセラーのもるもよりご回答させていただきます。

まずは、資格試験の合格おめでとうございます！

この1年間、いろんな誘惑を我慢して

時には睡眠時間を削ったりもして

勉強に時間を割き、努力を続けて来られたのでは無いでしょうか？

そんな試練を乗り越えて無事合格されたくるみさんには

学習計画を立てる計画性や

（ある程度）決めた通りに学習をこなす実行力

誘惑に勝つ意思力・決断力

そして、そもそも学習することに対する適性

・・・などなど

たくさんの力が備わっていたはずです。

それらを全て結集し、1年間の継続的な努力を経て

掴み取ったのが今回の合格です。

それにも関わらず

・自分なんかがレベルの高い仲間と一緒に合格して良いのか

・自分はズルや悪いことをしている

・自分の合格はオマケなんじゃないか、温情じゃないか

・合格を素直に喜べない自分が良くない

・・・そう思ってしまうのは、とても辛いことですよね。

なぜ、そんな風に思うのでしょうか？

考えられる原因は「インポスター症候群」です。

これは心の病気では無く、あくまで現象なのですが

成功した時に、自分の能力を認めることができず

「私は運が良かっただけ」

「周囲の助けがあったから成功しただけ」

「周囲の人たちは騙されいる。本当は私には能力は無い」

・・・などと考え、自分の達成したことを肯定できない状態を指します。

女性がかかりやすいと言われていますが、男性にもある現象でして

古くは大正時代の文豪・夏目漱石や

最近ではfacebookのCEOだったシェリル・サンドバーグさんなど

どう見ても社会的に大きな成功を収めているはずの方々ですら、かかっていた症候群です。

その主な原因は、周囲の期待やプレッシャーなどの外的要因であったり

完璧主義・責任感の強さ・他人を優先させる性格などの内的要因であったりします。

・・・いかがでしょう？

くるみさんから見て、これらの要因やご自身の性格で思い当たる所はおありでしょうか？

もしご関心がおありでしたら「インポスター症候群」でネット検索すると多数の記事が出てきますので

ぜひご参考にされてください。

そして、こうした症候群には誰でもなる可能性があります。

決して特別な事象では無いのです。

ですので、どうかまずは素直に喜べないご自分を責めないでいただきたいです。

「喜べなくたって仕方が無い」

「だって症候群だから」

「喜べなかったとしても、何も問題は無い」

・・・こうした言葉をご自分に唱え続けてみてください。

少しずつ、自分を責める苦しさが癒えてくるはずです。

そして、次のステップとしてオススメしたいのは

まず、合格に向けてご自分が努力してきたことを書き出してみましょう。

・毎日●時間勉強した

・大好きだったゲーム・趣味・テレビ番組などを我慢した

・お出掛けや遊びも我慢した

・▲▲の講習・対策講座などに参加した

もしご家族が側で見守っていてくれたり、一緒に頑張った仲間がいるのであれば

ぜひそうした方々からもコメントをもらってみてください。

ご自分にとっては当たり前で気づいていないようなことであっても

他者から見れば素晴らしい才能があった、努力をしていた

そう見えることがたくさんあるものです。

こうした営みを通じて、ぜひご自身の能力・努力・魅力を再発見してあげてください。

そして、書き出してみた魅力の数々を眺めながら

これらがもし、ご自分のことでは無くて

ご自分の友達のことだったとしたら

その友達にどんな言葉をかけてあげたいか、考えてみてください。

「すごいじゃんくるみちゃん、最高じゃん！！」

・・・そう声をかけてあげたくなるのでは無いでしょうか？

それこそが、客観的に見たご自身の姿なのですよ^^

どうぞ、ご自分が自分自身の親友になったつもりで

ご自身のこれまでの努力を認め、労ってあげてくださいね。

そうすることで

少しはご自分を「すごい」と思っても良いのかも・・・

この合格を喜ばしいと思ってもよいのかも・・・

そんな気持ちが育まれてゆくはずです。

最後に、既にお気づきの通り資格試験の合格は決してゴールでは無く

今後はその資格を持つホルダーとして能力を発揮し、社会に貢献すると言う

合格者としての使命にもぜひ立ち向かっていただきたいです。

それは新たなプレッシャーを生みますが

合格したことの価値を何よりも証明してくれる態度であり、心の在り方です。

本当の自信は実践から生まれます。

ぜひ、少しずつでよいので取り組んでみてくださいね。

くるみさんのご活躍とお幸せを心よりお祈りしております。

ご参考になりましたら幸いです。

■■■■
（以上です）


最後までお読みいただきありがとうございました。
明日も素敵な1日を。

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