明日また陽が昇るなら −カウンセラーもり あずさ(もるも)のブログ−

「頭で知っている」と「心で感じる」の違い

昨日の記事の"Don't Think, Feel"にも関連しますが

 

「頭で知っている」と「心で感じる」との間には

 

大きな違いがあります。

 

ちょうど、テニスのストロークでスピンをマスターする時に

 

「テークバックしてからラケットヘッドを下げてボールに被せるようにインパクトして

そのままワイパースイングで上に、最後は左肩の横に振り抜く」

 

と、やり方を文章で知っていることと

 

実際にスピンのかかったボールが打てるまでの間に

 

とても時間差があるのと一緒です。

 

私がスピンをチャレンジしてからイメージ通りに打てるようになるには、実は1年半くらい

かかってまして

 

最初は分かっているのに怖くてワイパーで振り抜けず、頭の真上で振り上げたり

 

打点がなかなか前にならず、ただの山なりのショットになったり

 

思う通りにならない日々を繰り返しました。

 

心のことも一緒でして

 

「物事が灰色に見えるのは自己肯定感が低いからだ、だから自己肯定感を上げればよい」

 

「愛情を受け取るには、感謝することだ」

 

・・・と、根本裕幸お師匠がブログで書いていらっしゃることを知識として読んで知るのと

 

実際に「自己肯定感が上がった」とか「愛情を受け取れた」と感じるのには

 

かなりのタイムラグがございます。

 

そもそも、自己肯定感が上がった状態の時に

 

「アタシの自己肯定感は上がっている!」と思うことはありません。

 

なぜなら、それが当たり前になっているからです。

 

スピンが打てるようになった時に

 

「今、アタシはボールに面を被せて引っ掛けて、ワイパースイングで振り抜いた!」と

思わないのと一緒です。

 

無意識のうちにやれてしまっているのです。

 

なので、頭で知ったことがすぐに実感できなくても、どうか焦らないでください。

 

それよりも、今のご自分の気持ちをそのまま感じてみてください。

 

「自己肯定感が上がると相手の愛情を受け取って、感謝できるようになるのか・・・」

 

「でも、今は全然そんな気になれないや・・・」

 

それでいいのです。

 

逆に、無理して分かった気になってしまう方が、本質的な解決を遅らせます。

 

なぜなら「自己肯定感」という言葉自体からも明らかなように

 

「自分を肯定する」とは

 

自分を肯定できない自分

 

相手に感謝できない自分

 

相手の愛情を受け取れない自分

 

頭ではこうすべきと分かっているのにそれができない自分

 

素直じゃない自分

 

相手に心を開けない自分

 

そういう不完全な自分を丸ごと受け入れ、OKを出すことだからです。

 

どうか、不完全なご自分にダメ出しをしないでください。

 

もっと言えば、自分にダメ出しをしているご自分自身を

 

「またやっちまったなぁ、アタシ・・・」

 

と、慈しみの気持ちを持って見守ってあげてください。

 

不完全なご自分を、アナタ自身が大事にするのです。

 

それを続けていると、あら不思議。

 

目の前のお相手も、アナタと同じように不完全なただの人であり

 

アナタと同じように素直になれず

 

アナタと同じように愛情を受け取れない。

 

アナタとお相手は似た者同士。

 

そして、お相手もアナタと同じように

 

心の底にある深い愛をうまく表現できずにもがき苦しんでいる。

 

・・・そんなことに気づいてきます。

 

そうなって初めて「思う通りにならない相手の態度の中に愛情があることを発見」し

 

結果として「相手の愛情を受け取れる」ようになります。

 

どうか焦らないでください。

 

頭で知ったことを、自然に感じられるようになるまでは時間がかかります。

 

まずはご自身の素直な感じ方を大事にしてください。

 

全てはそこからスタートです。

 

・・・と、2年くらい前の自分に向かって伝えてみました笑

 

最後までお読みいただきありがとうございました。

東京めちゃくちゃ暑いですね!明日も素敵な1日を。

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