試合から一晩が明けて、試合のことを色々と思い出したり
ガットを張ってくれた店長さんやコーチに試合結果を報告したり
身体のメンテナンスをしにストレッチサロンに行ったり
そんなことをしながら連休最終日を過ごしています。
実は、昨日の試合直前にメンタルが崩壊しかかりまして
「なんでアタシは試合になんか申し込んだんだろう・・・」
「お金払って辛い思いする必要なんかないじゃん・・・」
「もう泣きたい、帰りたい・・・」
こんなことを思っていました。
そんな不貞腐れた気持ちで試合に望んだら、余計な力が抜けたお陰か
一試合目は6-0で勝ちました。
課題だった「短いボールをフォアハンドでストレートに叩く」を思い通りに再生できて
少しテンションが上がりました。
でも「もう練習の成果は出たんだからいいじゃん、帰りたい・・・」という気持ちは変わらず
2試合目に臨んだら、相手の方が拾い魔みたいな方でして
どんなに攻めてもいいところに戻ってくるのでなかなかブレークができず
2ゲーム目のリターンゲームで4回くらいデュースがあってブレークできなかったのを
きっかけにリズムを崩し
得意のバックハンドの打ち込みを悉くフカしてしまいました。
途中から切り替えてシコってみたのですが、もともと拾い魔のお相手はシコるのもお上手で
結局自分が先にミスをしてしまい、2-6で負けました。
この後「優勝したい」のプレッシャーから解放されたのか、急にキャラが切り替わりまして
「おい・・・俺は今日一体何をしに来たんだ？」
「結果にこだわらず、自分のテニスをやりに来たんだろ？」
「もう負けていいから、自分のテニスを貫きな！」
・・・そんな心の声が聞こえて参りました。
（なぜか闘志が漲る時は、心の声が男口調になります笑）
そこから２位トーナメントが始まったのですが
自分でもびっくりするくらいボールを叩けましたし
相手が態勢を崩したのを見計らったいいタイミングで前に詰め
面白いように決めボレーが決まるようになりました。
そして、時折ミスをしても
「今のはしょうがない、次！」
「今のはボーッとしてた、次は気合い入れろ！」
と、勝手に脳内コーチが叱咤してくれましたし
サービスゲームで弱気になりかけた時は
「おい、お前次のサーブは日和るなよ！」
「セカンドも全力で振っていけよ！」
「日和ったら、今度ダブルスに友達を誘うの禁止ね！」
と、これまた脳内コーチが勝手に指示を出してくれました。
もちろん、それでもミスをしたりパスを抜かれることもありましたが
そこで自分のテニスを変えることはせず
とにかく自分の信じたプレーをやり続けました。
そしたら、段々とサーブがよくなって行き
アプローチで重くて球威があるボールを打って相手を押し込むことができ
戻りの浅いロブに対し、決めボレーを厚い当たりで叩いて行けました。
それが最高に気持ちよくて
「ああ、これがアタシのやりたいテニスだ・・・」
そう思いました。
実は今まで「どんなプレースタイルで行きたいか？」と聞かれても
あまりピンと来ていませんでした。
今振り返ると、それは単に考えすぎていたからで
「何でわざわざ女性にしてはとても重たいプレステージを使っているのか？」
「どんなショットを打った時に気分がアガるのか？」
・・・それを感じればよかっただけのことでした。
そして、その感じ方に忠実にプレーすればよかっただけのことでした。
しかし、（女性は特にそうですが）自分で打ち込むより相手のボールに合わせていた方が
ミスは少ないし、ある程度は勝ち上がれますので
攻撃的なスタイルに変えるのには勇気が要ります。
また「自分からボールを叩くのは学生時代からテニスをしている若い人だけであり
彼女達と大人になってからテニスを始めた自分とはモノが違う」という
そんな思い込みもありました。
でも、そんなグダグダした考えはどうでもよかった。
結果を恐ることなく、自分の感じたように、
自分のやりたいようにやればよかった。
・・・ようやくそのことに気づきました。
"Don't Think, Feel"
・・・って、こういうことを言うんだなって腹落ちしました。
やっと長い長いトンネルから抜け出した感じです。
このトンネルの先に、一体どんな世界が待っているのか
楽しみに進んで参りたいと思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵なお盆の1週間を。
