こんにちは。
アナタに明日への希望をお届けする「情熱の女」カウンセラー もるもです。
本日は、オンラインカウンセリングサイト「ココロノマルシェ」のご相談に回答いたします。
「私は幸せになれないかも」とお悩みの ココ さんからのご相談です。
(以下、ご相談内容になります)
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はじめまして。都内に住む40代の女性です。
外資系企業に勤めておりましたが、このコロナ禍の中昨年夏に退社しました。
自信がないわりに完璧主義な自身の傾向から、チーム内の男性陣とのコミュニケーションが時にうまくいかないなど些細なストレスはありましたが、長年勤めた企業で勤務条件に恵まれ、プライベートでも数年前に結婚し、幸せに過ごしていたと思います。
しかし、主人の親友夫婦が念願の第一子を出産したと聞いた後、特に夫も私も絶対に子供がほしいと考えていたわけではないのに、「会社を辞めて不妊治療をしなくては」という強い考えに頭が完全に支配されて、その後の様々なデメリットは理解できていたにも関わらず無理矢理退社する形で無職になりました。今振り返ると、あの時の自分は一種トランス状態だったように思えます。
不妊治療を始めたものの、予想していた通り夫への経済的な負担に日々罪悪感を感じ、また、かつて得ていた給与への執着や先々の経済的不安で眠れず、食欲もなくなってしまいました。
賢くない、苦労するだけだと分かっている選択をなぜ敢えてしてしまったのか自分なりに考えた時に、幼い頃に 外見的な理由で受けたイジメや、特に母親へ心配をかけてはいけないという思いから誰にもそれを言えなかった過去による「私は幸せになれない、いつも何か我慢しなくてはいけない、自分が嫌いだ」という思い込みがあり、これまでにも傷つけられる前に自ら幸せや安定を捨てる傾向があったように思えます。
このような癖は、どうしたら克服できるのでしょうか?このままでは、大事な夫まで私の巻き添えにして不幸にしてしまう気がして怖いです。
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(以下、ご回答になります)
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こんにちは。
この度はご相談をお寄せくださり、ありがとうございます。
40代・日系企業22年勤務・既婚子ナシサラリーマンのもるもよりご回答させていただきます。
まずご相談文を拝読して、外資系企業で長年バリバリと仕事をされていたココさんは、きっとストイックでカッコいいお方なんだろうな〜と想像しました。
私の仲間で外資系企業に勤めていたり転職したりする方は、男女問わずみんな志が高くてストイックな方々ばかりでしたもの。
私自身がそうした競争から逃げたくて日系企業に勤めつづけていることもありまして、ココさんのことを尊敬の眼差しで見つめております。
そんなココさんのご相談文を拝読していて、不妊治療のために仕事を辞めたけれど、思ったように子どもを授からないことがココさんのストレスの原因になっているのでは無いかと思いました。
私も会社員生活において不妊治療をされている同僚を多数見てきましたが
不妊治療中は勤務中に席を外して定期的に注射を打たないといけないなど、業務の遂行を中断しないといけない場面がありますので
「職場に迷惑をかけてはいけないから」という理由で仕事を辞める方もいらっしゃいました。
そんな大きな決断をして不妊治療に専念しているにも関わらず、子どもを授かるという結果に繋がらない時に
大きな悲しみに暮れていらっしゃる方も多くいらっしゃいました。
ですので、ココさんが今置かれている状況でストレスを感じるのはごくごく自然なことだと思います。
特にココさんのようにお仕事で活躍されていて、その立場を手放してまで子どもを持つことを選択されている方において
その悲しみはさらに大きいだろうと想像します。
なので、繰り返しになりますが
ココさんが悲しんだりショックを受けたり、落ち込んだりするのは当然の状況なのです。
ココさんはご相談文のタイトルに「幸せ恐怖症なのかもしれません」と書かれていますが
上記の通り、恐怖症の懸念以前に、そもそも今起こっている出来事自体が辛いのです。
それ自体はココさんが招いたことでは無く、ココさんに何も悪いところも落ち度もなく
ただ偶然に起こっている出来事です。
そして、それは子どもの頃に起こったこととは全く別の出来事です。
子どもの頃に感じた「幸せになれない」という気持ちは、あくまで子どもの頃の感じ方であり
今起こっていることは、あくまで今の出来事なのです。
その二つに何ら因果関係はありません。
「『幸せになれない』と思ったのは、子どもの頃の思い込み。今は違う」
「あの頃はあの頃、今は今」
「今、不妊治療が成果に結びつかなくて辛いから、『私は幸せになれないのかも』と思い込んでしまっているだけ」
まずはそのことを頭で理解するのが大切です。
「私は幸せになれないのかも・・・」という気持ちが心をもたげて辛い時には
まずは上記の言葉たちを1日100回、ご自分に言い聞かせてみて続けてください。
最初は言葉に気持ちが全くついていかずしんどいと思いますが
ずっと続けていると「これって確かに思い込みかも」と思える日がやってきます。
「幸せになれない」という思い込みを消すには
その思い込みから距離を取る言葉をインストールするのが有効です。
また旦那様とのご関係についてですが
ココさんはご相談文の最後に「大事な夫を巻き添えにして不幸にしてしまう気がして怖い」と書かれています。
・・・ということは、ココさんは今、不幸なのでしょうか?
ココさんはご相談文の冒頭で「長年勤めた企業で勤務条件に恵まれ、プライベートでも数年前に結婚し、幸せに過ごしていたと思います」と書かれています。
今、旦那さんと結婚して、子どもを持つための努力を重ねているココさんは、本当に不幸なのでしょうか?
ココさんはご相談文の途中で「(退社して)不妊治療を始めたものの、予想していた通り夫への経済的な負担に日々罪悪感を感じ、また、かつて得ていた給与への執着や先々の経済的不安で眠れず、食欲もなくなってしまいました。」と書かれています。
もしそう感じていらっしゃるのであれば、ココさんが旦那さまへの金銭的な負担に罪悪感を感じ、給与への執着があるにも関わらず、仕事に戻ることを選択されないのはなぜでしょうか?
ココさんは、本当はお仕事をされたいのでしょうか?それとも何としても旦那様との子どもが欲しいのでしょうか?
・・・もちろん、この問いには簡単に答えが出るものではありません。
聡明なココさんはよくご存知かと思いますが
この問いは何十年も前から多数の女性が悩み続け、一人ひとりが自分なりの答えを見つけてきたものです。
こう書いている私自身も、30歳で結婚して以降、子どもを持つことを考えなかった日はありませんでした。
しかしずっと悩み続けた結果、39歳の時に「どうやら自分にとって子どもを持つことは仕事や趣味に比べてそんなに大事じゃないらしい・・・」と
自分にとっての優先順位が低いことを受け入れ、諦めました。
でも「そんな自分は女性として何か欠陥があるんじゃないか?」と今でも思いますし
子育てに苦労している女性を見たり話を聞いたりする度に、なんだか申し訳ない気分になります。
でも、これが自分の選んだ人生だから仕方がありません。
そして、逆に子どもを持ちさえすれば完全にハッピーなのかと言えばそんなことは全く無く
そういった方は、今度は「もっと仕事を頑張らなくてよかったのだろうか・・・」「私は子育てを理由に仕事から逃げたのでは無いか・・・」と悩みます。
結局、どっちを選択しても悩みますし
どちらも取ろうとすれば、どっちも中途半端になるという別の悩みが発生します。
・・・何を選択しても「選択しなかった道」のことを考えて悩む仕組みになっております苦笑
ですので、悩むのが自然ですし、何を選んでもスッキリしないのが自然なのです。
どうか、悩んでいる状態を問題視したり「私は幸せになれない」という子どもの頃の思い込みに縛られないで頂きたいと思います。
そして、最後にもう一度お伺いしますが
ココさんは本当に不幸なのでしょうか?
「大切だった仕事を辞めてもいい、それでもこの旦那さまとの子どもが欲しい」
そう思えるくらいに好きな旦那さまと共に生きている今のココさんは、幸せでは無いのでしょうか?
そしてご相談文に書いていただいたように
旦那さまもどうしてもお子さんが欲しいというわけでは無いようです。
ですので、ココさんがご心配されているように
「大事な夫まで私の巻き添えにして不幸にしてしまう」ことは本当に起こるのでしょうか?
その状態は、具体的にはどんな状況なのでしょうか?
聡明なココさんは「夫まで巻き添えにしてしまう」という思いが子どもの頃の亡霊によるものと既にご理解されているようです。
もし「大事な夫を巻き添えにしてしまいそう」という亡霊に囚われそうになった時には
「この思いは亡霊だ!」
「・・・出たな、妖怪おかん!」
というように、ご自身にツッコミを入れてみてください。
これも先ほどの例と同じく、最初は亡霊とは思えないかも知れませんが
続けているとだんだん本当に亡霊に思えてきます。
こうした、自分の思いを名指しで客観視する方法は、ご自分の思い込みから気持ちを離すために有効な手段ですので
ぜひご活用いただけましたら幸いです。
最後に、不妊治療が思ったように進まずお子さんを授からない状況は残念ですし、とてもお辛いと思います。
とても辛いと思うのですが、ぜひその思いをしっかり感じていただきたいです。
そして、もし可能でしたら、仕事を辞めてまで不妊治療をしているのに子どもを授からない辛さを旦那さんにそっと伝えてみてください。
旦那さんはココさんの思うように気持ちを受け止めてくれるかもしれませんし、そうでは無いかもしれません。
でも大切なことは、ココさんがご自分の思いをしっかり感じ、ありのまま外に出していくことです。
その行為を通じて、ご自分の気持ちを自分でちゃんとわかっている(心理学用語では「自己一致」と言います)ことに心が落ち着きますし
その気持ちはその気持ちにとどまり、ご相談文にあったようなその他の事象にひも付けされること(心理学用語では「投影」と言います)が無くなります。
もしお一人で感じるのが辛い場合は、ぜひカウンセリングセッションもご検討ください。
カウンセラーもるもがココさんの今の状況やお仕事への思い、お子さんの頃のエピソードやその時の気持ちなどをお伺いします。
そのプロセスを通じ、ココさんの心の中にわだかまっている思いを外に出していただくためのお手伝いをいたします。
そして、ココさんが旦那さまと新たな幸せを見つけられるように全力でご支援をさせていただきます。
ココさんが今の気持ちをありのままに感じ、ありのままに振る舞い、旦那さまとの新しい日々を築いていかれることを、私は心よりお祈りしています。
ご参考になりましたら幸いです。
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以上です。
最後までお読みいただきありがとうございました。
素敵な午後のひと時を。
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