偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●イラクイランホンライクライ~ミドリで安全なチキュウ

2006年08月23日 12時35分46秒 | ◎ツッコミ思案1
 ほんのちょっと前に、

ビートたけしのイラクの人質について書いたときの「週刊ポスト」のコラム見ると、こんな考えの人が日本を代表する映像作家かと思うとトホホだぜ…って感じだったけどな。

…なんて書いた。(「の」くり返しが多すぎるね(笑))

 いつか書こうなんて思ったけど、いまのうちに書いておこう。

 別にさしたる理由はないけどしいて言えば今日、たまたま週刊ポスト立ち読みしたときに、また、たけしの連載見ちまったから(笑)

 今週は亀田に“便乗して”マスコミと一般大衆を批判していた。

 確かに、逮捕前は時代の寵児とホリエモンを持ち上げてみたり、TBS以外の局でも“あの試合”までは亀田一家を面白がってとりあげてたとかマスコミの姿勢には目に余るものがあったけど、でもたけしの理屈にはいつもながら違和感を感じる。

 たけし氏はあのイラクで起こった日本人の人質事件について

>ジャーナリストってのは結局は世界的に注目されている危険な場所で一発当ててカネを稼ぎたいとか、ピューリッツァー賞を取ってやろうって功名心があるに決まってんだからさ

なんて書いてた。

 実際のところ注目度の高い場所に記者が集まり易いというのは事実かもしれないけど、中には、その時点では注目度は低かったけど人々に知らせなければならないようなネタを掘り起こしてきたジャーナリストだっている。
 数々の公害問題がそうだったし、それこそ拉致事件の被害者の帰還だって記者の頑張りがあったからこそだろう。

>…いってみれば金鉱掘りみたいなものなんだからさ。自分の撮った写真を「タダでいいから載せてくれ」っていう戦場カメラマンはいないんだからね。

 タダでいいって言わないのは、最低限、活動を持続する必要があるからだ。動機のひとつとして社会貢献を謳ったら生活費も稼いじゃいけないっていうのかいな?
 以前、戦場に赴くジャーナリストの報酬と経費の収支みたなのを紹介してるのをテレビで見たことがあったけど、その時の印象は
「命張ってるのにそんなもん?」
って感じだった。

 実際にはなぜか戦場が呼んでいるぜ…とか、死と背中合わせの中に身をおいて可能性を試したいとか、単に向いている…なんて動機の人もいるかもしれないけど、少なくとも金が動機になりえるような額ではなかったな。

 もし金目当てだとしたら自分の足が吹っ飛ばされてもカメラを離さず、死の直前まで撮影に固執したなんてジャーナリストの行動は説明がつかない。

 自分は稼ぐだけ稼いで、金有り余ってる上に、さらに人の金で映画とって注目されたいなんて思ってるエセ映像作家に言われちゃたまんないよね。命張って真実の映像を伝えてる方々もさ。


> ジャーナリストとしてイラクの実情を世界に知らせたいという理由もわざとらしいぜ。これだけ毎日、イラクのニュースがジャンジャン外国の通信社から入ってきて、すでに世界中に知れ渡ってるんだから、今さら行かなくったってイラクの情勢は誰もが知ってるよって感じするもんな

 この一節はもうきわめつけだと思った。
カマボコが海を泳いでるのと思いこんでたガキの笑い話とかわらないレベル(苦笑)

外国の通信社ってのは一体誰のことだ?
ロボット?
んなわきゃない
報道ってのは生身の人間がだれかが行かなきゃできないはずでしょ?
何?
取材活動ってのはガイジンがするものなの?
日本人は行く必要ないってか?

んな、わきゃないだろ

というか重要度で区分けするにしたって、やっぱり日本人のジャーナリストが日本人の目で見たイラクの現状を日本に伝えることには意味がある
ナゼって?
それは日本はイラク戦争に参加しているからさ
自衛隊が派遣されてるってだけでも、彼らを見届けてる必要があるといえる。

 ソンミ村の大虐殺のスクープで世論を反戦気運へと導き、ベトナム戦争の終結に寄与したとさえ言われるセイモア・ハーシュ(Seymour Hersh)はイラクのアブグレイブ刑務所での虐待もスクープした。
 たけしの言うようにジャーナリストの動機が金と注目が目当てなら、すでにピューリッツァー賞も受賞してる彼が老体にムチ打ってわざわざイラクまで行く必要もないはずだ。

そして、なにより、日本人の血税が戦争費用の一端を担ってしまっているという重い事実

間接的とはいえ、日本人全員が惨劇に荷担してしまっているってこと
多分おいらよりも、はるかに高額納税者のたけし氏のほうがいっぱい爆弾落としてるんぢゃないの?

あの、さんまはパパ・ブッシュがしかけた湾岸戦争の際に日本が90億ドルも拠出したという事実に怒って、国税庁に文句言いに言ったそうだ。
 「お茶出されて帰されましたけどね…」
とネタっぽくくず気味に話していたけど、それは彼のテレであるとか、キャラや番組の雰囲気を考えての配慮だろう。

同じひょうきん族でもたけしとは違うと、ふとそんな話を思い出した。

 とにかく日本は実質的にイラク侵攻に参戦しているという事実を考えれば、それがそのまま

>もっとわからないのがNGOやボランティアでイラクに行ってる人たちでさ。ボランティアたって、何でニッポンのホームレスよりイラクの方が大切なのかさ。

というくだりに対する答えになる

 たけしだってベナンに学校作ったなんて自慢げにハナシしてたぜ。しかも誰も聞いてないという、唐突な脈絡の中で(笑)。ホームレスはどうしたんだよ(笑)あんたこそ売名だぜ。

3流マスコミの悪意ある演出のせいで世間知らずのアホ女みたいに映し出されちゃっていた高遠さんには日本人のひとりとしてホントにアタマが下がる思いだ。

>フリーカメラマンと名乗る金鉱掘りと同じで、やっぱり注目されているイラクのほうが気持ちがいいだろうな。

↑ほんとあきれるぜ。
彼は考えがいびつなだけでアタマはすごくいいという一番たちの悪い人種かと思ってたけど、そうでもないのかも…(笑)
 だって人質事件がなかったら高遠さんの存在なんてほとんどの日本人は知らずに終わってたぜ。
功名心なわけがない。

 功名心とか注目されたいってのはむしろアンタだろってーの(←週刊ポストの連載口調真似てみた)

「コマネチ大学」って深夜番組があるんだけど、それは毎週出される数学クイズをめぐって女子東大生チームとたけしと芸人チームが闘うというもの。
 まぁ、ダンカン率いる芸人チームはボケ要員だから、実質「たけし vs 女子東大生チーム」という構図になっている。

まず最初に数学の先生からクイズのお題の背景にあるテーマが紹介されるんだけど
「今日はフィボナッチ数列です」と講師がいえば
「黄金比だなとか」
「ビュッフォンです」といえば
「アレだ、ビュッフォンの針だ、πに近づくってヤツだ」とか
と必死に自分がいかに博学かということを示そうと割ってはいってくるのが見苦しい
その気まずさといったら
「イタリア代表のGKですね、あ、それはブッフォンか」というガダルカナルタカのボケが清々しく映るほどだ。

クイズで自分が間違えると「途中までは合ってたのに」的な言い訳をしたりして、これまた往生際が悪かったりする
まぁ、大抵はたけしが勝つんだけど、たまに負けると真顔で不快そうになるのが情けない
女子東大生がけっこう謙虚な態度なのでなおさらカッコ悪い

たけし信者が見ると真逆に解釈するんだろうな
まぁ、殿ったら博学だわ…
とか
たけしさんは少年のようにがむしゃらに数学と向き合ってる
とか(笑)

まぁ、たけしもこの番組ではクイズの一解答者にすぎないんだ…と好意的に解釈できなくもないけど、この人は司会やってるときもこの調子だからね

ある科学をテーマにした番組では、せっかくゲストコメンテーターとしてどっかの教授とかを招いているのに、先生さしおいて…っていうか、これまたハナシの途中で割って入ってきて読書の成果をひけらかしはじめる
しかたねーからセンセーも
「いや、たけしさんよくご存じで」
なんて大人の合いの手をいれるんだけど、野郎、真顔で照れてやがる(笑)
さらに何も思いつかないと
「それ本何冊も読んだんだけど全部忘れちゃったな」とか…(笑)
…だったら話すなよ(笑)

たとえわかり切ったことでも
「先生、これはどういう意味なんですか?」と視聴者の視点にたって質問を投げかけながら、場をまわしていくのが本来の司会者ってもんなのに(笑)

まぁ、たけしの映画もそんな作りだもんね
自慢の絵を長々と写してみたり

っていうか彼の映画はわからん…
ほんとはつまんないと言い切りたいけど、あの淀川さんが生前、彼を絶賛してたのがひっかかる
それだけが最後の難問。

海外での受賞に関しては気にならないけどね
だって村上隆なんかでさえ絶賛されちゃうんだもんな(笑)

でも、これに関しては、おいらが芸術を解さない…って結論でも別にいいっスよ(笑)

で、
今週の週刊ポストは亀田に対して抗議の電話したやつはコンビニの前でウンコ座りしているヤンキーにも注意しろってーの…みたいな主張。

 確かに今回TBSに殺到した抗議の中には試合も見てねーのに翌日の新聞やワイドショーにつられちゃったなんてクレイマーも少なからずいると踏んでるけどね。でもそれは全員ではないし、彼らが今回の騒ぎのモトでもない。だからこの理屈はないよ。

 ヤクザの路上喫煙を注意できねーやつは一切の路上喫煙は見過ごさなきゃいけないのかよ…って。
 むしろ自分ができる範囲ででもコツコツと注意してったほうが世のためってもんだろう。それは弱いモノいじめとはぜんぜん次元が違う。
 たとえば、おっさんが
「ちょっとここは禁煙ですよ」と駅のホームで若者を諭すことによって、そのとなりで文句も言えずに困っていた妊婦が助かるかもしれないし。
 それに、そういう積み重ねでちょっとづつでもクリーンな空間(もしくは“雰囲気”)が広がっていけば、コワモテの兄さんたちがライター出す率の低下も期待できるかもしれない。
 ヤクザもんとて、デパートのピカピカのフロアーで歩きタバコしてるなんてのはあまり見たことがないでしょ?
ブロークン・ウインドウ理論の応用だ。

テレビなんて広範囲な環境に影響およぼす最たるもの
亀田の極悪な態度やインチキな演出が子供に悪影響及ぼすと親が抗議して何が悪い?
(念のためいっとくけど大毅の試合に来たクレームのほうについてぢゃないよ)


 タバコといえば「TVタックル」の最後で喫煙コーナーというミドリ安全の宣伝のためといわれているセットがあるんだけど、たけし自身はがタバコやめたあともそのコーナーは続いた。

 たけしはテレビショッピンングに出てるタレントを情けないとバカにしていたけど、そんな不自然な宣伝活動につき合わされてる大物のほうがもっと情けないっしょ。
 しかも自分がやめてるタバコを奨励するなんて二重にムリがある。

 それに間接的とはいえ禁止されてるタバコの宣伝なんてきわめて脱法的
タバコではなく分煙機器の宣伝だと言いたいんだろうけど、CM本編では機器の宣伝して、番組内ではいなくなってしまったらこまる喫煙者の憩いのイメージを潜在的に送っているという意図はみえみえ。っていうかそのうち大竹まことも吸わなくなってたりしてたからかなり不自然で異様な光景だった。

「TVタックル」といえば司会のひとりであるはずの彼のチャチャの入れ方も意味不明だ。
最初はわざと結論を出させないで、いずれかの陣営の考え方が番組の総意に映らないようにするという緩衝材的な役目かと好意的に見ようとはしてみたがそれもムリがある。

 週刊ポストの連載もそうだけど、文句言うんだったら結局はどういう世の中になったらいいと思ってるのかってのが伝わってこない。

 今回もボクシングなんて元々汚いものだなんてスポーツ通ぶり?をひけらかしていたけど、じゃあ今回の騒ぎは何が悪くて、今後はどうすりゃ、あるいはどうなりゃいいのさ?

 「TVタックル」における大竹まことなんかはその点の意思表示が明確だ。阿川さんは基本的には一番司会っぽくって概ね中立だけど、ここぞという時にはちゃんと自分の考えを表明して突っ込んでくる。
 
でも、番組名は「ビートたけしのTVタックル」なんだよなー

「フライデー襲撃事件」の時も講談社がカッコ悪すぎたおかげで、たけしが半ば英雄視されちゃったけど、あれもどんなもんかと思うけどね。
 誰かが“公人”と“私人”の定義について、いつでも自分の好きなときに自分の意志を表明できる立場にいる人は“公人”…なんて言い方をしていた。
 つまり
「記者会見やりまーす…」
 っていってすぐにマスコミを集められるような人は公人ってこと。その区分けでいったら、たけしは間違いなく公人。スーパーセレブだ。

 ここで“公人”という定義を持ち出したのは別に、公人だからフライデーのえげつない取材もやむなしと言ってるわけじゃない。そうではなくって、だったら当時フライデーが言ってたところの“言論による反攻”も充分に可能だったってことだ。
 女がらみだったら暴挙に出ちゃったってことでしょ?
それも弟子まで巻き込んで。

 そのくせジダンの頭突きを、向こうのスポーツマンシップなんてそんなもんだとバカにしてた。たけしなら名誉のための暴力は絶賛するのかと思ってたよ(笑)

 前に「めちゃイケ」が子供のイジメにつながるなんて抗議されたらしいけど、たけし軍団の虐待ネタと較べたらカワイイもんだ。しかもあれつまんなかったし…。
 たけし監督はハリウッド映画の暴力シーンは痛みを感じさせないから悪影響を及ぼすんだなんていってたけど、フライデー事件を武勇伝として語っていた彼は暴力というものをどう伝えたのか?

最後にまたイラクのはなしにもどっちゃうけど
NHKのニュース番組でサマワの自衛隊員へのインタビューがなぜか英語で行われていたという
その心はといえば、現地から日本のマスコミがすたこらと逃げ出してしまったからだとか
某コラムニストがそれに対して、現地にジャーナリストが入ることが報道にとっていかに重要かと力説していた
でも彼はたけしと仲良しみたいなんだよね

愛は地球を救うのかもしれないけど、コネと友情とスポンサー契約が世の中をややこしくしている…かも

コメント (6)    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« ●戦争ドラマのリアリティって... | トップ | ●白色アレジー:本広克行の作... »
最新の画像もっと見る

6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
僕は信者? (けん)
2006-08-23 14:31:56
僕はたけしを師匠だと思っていましたが

そうでもないんかな~。というのも

今ではタックルとコマ大くらいしか見ていないんで

(↑スゴイ情報量にビックリ!)



ポストは昔からつまらないですねー。買っても読まなかったな。

映画もHANABIはよくなかったですね。たけしの映画らしさがないというか

淀川さんもそうおっしゃっていました。

「今回はちょっとよそいきの映画をつくりました」って



まあ、いろいろありますよ 笑
返信する
段々思い出してきたぞ (けん)
2006-08-23 16:14:21
あと 僕はイラクに行く民間人はイクラ非難してもいいと思っています。

自分の命より何かが重いという気になっている人には

とりあえず冷水ぶっかけてあげたほうがいいと思う。

宮島さんの話なんか聞くと、単純に「すげ~!」って思うけれど

それでも彼が「もう行かない」って言ったら僕はほっとする。



高遠って人がドンナ人なのかは知らないけれど

イラクに行ったことだけで僕はまったく彼女に共感できない。

それでも生きていれば後からイクラでも名誉回復する機会はあるんだから

「あんな所に勝手に行くやつは馬鹿モノだ」ってとりあえず言いたいですね。



それより自分が賢いとか 知識があるとか 一生懸命アピールしたがる人間の方に僕は大いに共感しますよ。

それも馬鹿といえば馬鹿なんだけれど、罪が軽いんじゃないかな。
返信する
Unknown (管理人)
2006-08-23 19:06:59
コメントありがとうございます



けんさんのコメントが私のこの投稿に対する反論だとしたら、もうこちらにはさらなる反論の手はありません。

だから以下は本文の補足解釈ということになります



ジャーナリストも不必要だというわけですね。

 でも

「イラクのニュースは国の通信社から入ってきてるんだから」という北野氏の理屈は裏をかえせば

“現地からの情報を伝える報道機関が全く必要ないわけではない”

と言ってるワケでここらへんに矛盾を感じます。そうなるとやはり邦人マスコミの取材は必要なはずです。海外のマスコミじゃ自衛隊まわりの取材なんてしてくれませんから。



 別にけんさんがそうというわけではありませんが、一般論として念のため補足させていただくと、通信社や新聞社、そして放送局などの大手マスコミと一匹狼のフリーカメラマンとを別物だと誤解しているようです。テレビ局が実際には製作会社に番組を作らせているように、自社特派員以外にも多くのフリージャーナリストとも契約して報道を行っているのです。

 というか今回は“拠点”もろとも尻に帆をかけて大手が逃げ出してしまったので、勝谷氏があきれたような英語インタビューという事態になったのです。イラクに行かなければと思うジャーナリストが現れるのは当然の流れといえます。

 ついでにもうひとつ

「セイモア・ハーシュと若造の自称カメラマンとを同次元で扱うな」という意見もあるかもしれませんが、例えばイラクでお亡くなりになった橋田信介さんは、若造カメラマンへのバッシングに対して「温かく見守ってやってくれませんか」と弁護する発言をしていました。

 セイモア・ハーシュのような偉業をなしとげたジャーナリストとて駆け出しのころは海のモノとも山のものともわからないような存在だったかもれれないということです。

 もちろん何も成果があげられないままで終わっていく人もいるでしょうし、早々死んで行く人もいるでしょう。でもそういう“雛”の存在すら否定してしまったらジャーナリストは育っていかないと橋田さんは言いたかったのです。



 高遠さんのドキュメンタリーのようなものを見ましたが、イラクに行きたいと高遠さんのモトを訪れる若者たちをことごとく追い返していました。つまり彼女もそんな安易には行動してしないのだと思います。番組の作り方だよと言われたらそれ以上返す言葉はありませんが。



 彼らのために自衛隊を撤退必要があるかといえば、もともと自衛隊の派兵は反対だったんで、コレを機にもどればいいじゃんなんて無責任に思いましたが、もうすこしまじめに考えて仮に「自衛隊の派兵ありき」という立場にたつならば、撤退させることはありえないとは思います。



 でも小泉さんの言ったような“即答と”いうスタイルはどうかと思います。

 これがアメリカでも、結果として断固たる態度はとるんでしょうけど、もっととりつくろって時間稼ぎをしつつ様々な選択肢を検討したのではないでしょうか。まぁ、アメリカの場合は選択肢の中に強力な情報機関や特殊部隊が事態を打開してくれるといものもあるので日本と同等には較べられないですけど。



 自衛隊の撤退は論外としても、本文にも書いたように、こうした人たちが自分たちが間接的に参加してしまっている空爆の“埋め合わせ”をしてくれていると思えば、多少の税金が彼らのために使われても腹はたちません。



 イマジネーションの問題だと思います。

 たとえば報道が全くされなかったらどうでしょう。



 自分たちの出したお金が、自分の投じた一票によって選ばれた政治家の考えで爆弾に化けました。

落ちました。

爆発しました。

子供たちが焼け出されました。

お金を出した人たちの中からケアしに行くことにしました。

ダメですか?

すべてが政治というシステムの中で行われなければダメですか?

そもそも政治というシステムはすべてを充分にカバーしてますか?



 さっきアメリカだったら…と言い方をしましたが、これがアメリカだったらこんなバッシングを受けることはなかったでしょう。それは多くの外国人ジャーナリストも言っています。



 長くなるので詳しくは書きませんが、人質たちの印象が悪くなるような情報のリークのような操作を内閣がやったという記事もいくつかの週刊誌で書いてました。まぁ、その週刊誌も前の週ではバッシングをしてたりしてましたけど。



 バラエティでのたけし氏の態度については別に反論もありません。

 天才の傲慢は時にしびれるほどカッコいいし、人間くささを丸出しにしたキャラクターに対して抱きしめたくなるくらい愛おしさを感じることもあります。

 ただ個人的には北野氏はもういいかげんそんなガツガツするポジションぢゃねーだろ…って思ったのです。

 最近、つまみ枝豆を見たらミョー落ち着いていて貫禄さえ感じてしまったので、よけい思ってしまいました。



 まぁ、タイプは違っても大人に成りきれないことで魅力を放っているようなベテランはいるので、単に好みの問題だったかもしれませんね。イラクネタのけつに足すのはひょっとしたら適切でないといえばそうなのかもしれませんが、このブログこそ大人気ないのが特徴です。

 最初はいっそコメントも本文みたいなキャラ(口調)でいこうと思いましたが、それはいくらなんでもムリがあるのでやめましたが。



返信する
遅くなって申し訳ありません (けん)
2006-09-11 04:46:45
熱心なご意見をありがとうございます。



僕はとりあえず冷水ぶっ掛けたいと思うのですが

「それでも冷めない何か」がある人に大して

場合によっては敬意を払う可能性は十分持っています。

報道や政府以外の国際貢献が無意味だと言うつもりはまったくないのです。

ただ僕はとりあえず「行くのをやめてもらえませんか?」と言いたいだけです。

それが僕が彼らに対してむける「温かい目」であります。

命より大事なものがある、というのもまた真実だとは思いますが

大前提として、まず「行くんじゃないよ」と声をかけたいと思っただけです。

そこのハードルを低くしてしまうようないい方はしたくないのです。



高遠さんたちに関するネガティブな報道に関しては、僕自身

まったく興味を持ちませんでしたし、実際見てもいません。

帰国した姿もつらくて見られませんでした。

馬鹿野朗、心配かけやがって!と言いたかったのですが

あまりにいたたまれなかったのでほとんど見ませんでした。



さてポストに於けるたけしの連載ですが

やはりあれは井上氏の文であってたけしの文でない、というのが

可也前からの僕のあの連載に対する評価です。

名前を出しておいてそれは卑怯だといえばそれまでですが

「ポストを舞台としたたけしの戯言」という位置なので矛盾は多いと思います。



お応えになっているかどうか分かりませんが、

書いたことを補足するとこういうことです。
返信する
>けんさん (管理人)
2006-09-11 07:25:28
レスありがとうございます。

この際ストレートに言わせていただくと

正直言って「08-23 16:14:21」に頂いた分のご意見は拙投稿と対応する部分がない、

或いはかみあっていない…



ぶっちゃけ、反論になってないよ



…って思いました。





 だからあの後ろにつけさせて頂いたレスの書き出しは

「もう一度ちゃんと読んでからにしてくれよ」という意味を込めたつもりでした。



で、

結局のところいまだに噛み合っていない気がします



>国際貢献、ジャーナリズムの問題ですが

>勿論不要だというつもりはまったくありません。







>ただ僕はとりあえず「行くのをやめてもらえませんか?」と言いたいだけです。



↑これは私が指摘したたけし氏の矛盾そのままのカタチではないですか?

誰も現地にいないとしたら誰がニュースを発信するのでしょうか?





>「そういうことがやりたいのなら、キチンと段階を踏んでおやりなさい」

>段階を踏む事の典型例が政府関連の組織に入るということですね。



報道とは政府機関に入ってやるものではありません

政府機関なんかに属していたら、例えばあのアブグレイブ刑務所の暴露記事のような快挙は生まれないでしょう

で、しつこいようですが

あなたが“ただのチンピラ”と思っているカメラマンとアブグレイブ刑務所の暴露記事を書いたジャーナリストは全く別の人種ではありません。

もちろん青いことは青いですが、故・橋田信介さんが言っておられたようにあの段階で否定して摘み取ってしまったらジャーナリストは育たないということです。



そもそも



>高遠さんたちに関するネガティブな報道に関しては、僕自身

>まったく興味を持ちませんでしたし、実際見てもいません。



ってことは

結局のところ貴方はあのカメラマンくんがどこの誰だかも全く知らずに、勝手にチンピラときめつけて批判してるってことではないですか?

あの時の報道を見ていたら、そんなに都合良くネガティブな報道だけカットして経歴などの情報だけを見聞きするなんてことはできません

だって前半がマスコミと政府がつるんでの批判の嵐で、後半が「ちょっと待てよ」という政府批判だったのですから



イラク戦争に対する日本人の責任はどうお考えですか?

とりあえず私や貴方が納めた税金が爆弾に化けて民間人に降り注いでいる

その尻ぬぐいをしようと考えた人に貴方は冷や水をかけようと

いや、“ぶっ掛け”たいと言っている



それは敬意を払った行為であり「温かい目」などと言っていますが、例えば自分が



「冷や水をぶっ掛けるようなことしやがって」と言っているような場面



つまり態を置き換えてこの表現のニュアンスについて考えてみてください。

これから愛の鞭のような暖かさを感じますか?

私はそうは思いませんでしたが



むしろ敵意すら感じましたよ。



だって



>僕はイラクに行く民間人はイクラ非難してもいいと思っています。



↑“非難”なんて言葉も使ってるし



まぁ、百歩譲って、あなたがイラク戦争そのものを正しいと感じているのなら高遠さん批判に関しては免責ですけど、それでもジャーナリスト問題まではスルーできませんよ







>ミドリ安全も脱法的ですか・・・



ミドリ安全の製品は分煙機器なので一見、世のために見えるかもしれませんが、喫煙者がゼロになったら成立しない商売です。



だから

一服=憩い

というイメージを植え付けようとしている

さらには二人とも禁煙してても強引にコーナーを続けるのは雑談は喫煙所でいるもの、そこには憩いがあるというイメージを発信し続けているのです。

 以前やってたJTの「ほっ」みたいなのと同じです。



喫煙者の数に関してはゼロどころか、あるコミュニティに一定以上の割合(恐らく1対1の周辺が理想)で存在しないと、誰も機器を導入の必要性なんて感じませんから、その目標喫煙人数を試算したら、JTよりもタチが悪いかもしれない





>名前を出しておいてそれは卑怯だといえばそれまでですが

>「ポストを舞台としたたけしの戯言」という位置なので矛盾は多いと思います。



↑挙げ句の果てがこれですか…

困惑しています

論理的矛盾があるという反論に対してこんなジョーカーを出されてはそもそも議論が成り立たない

ライターが書いてるから、たけし氏の普段言ってることと、違ってしまうことがある…というのならまだしも

一人の人間が書いている文の中で矛盾が生じてたらいかんでしょう



でもやっぱり「名前を出しておいてそれは卑怯」…です



ホリエモンが放送局の買収論争のときに

「ニュースなんて買ってくればいい」

と言ったのに対して

署名記事の重要性という論議がありました。

つまり責任を負わない匿名記事ばかりでは、特にネット社会ではデマと真実の区別がつかず正しい報道が保てないということです。

 たけし氏のイラクのニュースなんて外国の通信社から買えばいいとか、たけしの名義でもたけしの発言にあらず、矛盾は多くてあたり前などと言われた日には、ホリエモンよりヒドイ

報道以前に会話がなりたたないと思いました。



「・・・といえばそれまでですが」というようなはぐらかす表現を多用したり



>たけし師匠には山ほど恩があるので完全に評価が甘くなっています。



という私が踏み込めないようなミョーな結界を張られるところをみると、そもそも議論する気はないんですね。

これでレスをいただけなかった理由も合点がいきます。



とりあえずは長々おつきあいさせてすみません

(↑お互い様のような気もしますが来ていただいたという分だけこちらは借りのようなものはありますから…)

返信する
訂正 (管理人)
2006-09-11 20:54:11
イラク戦争そのものを正しいと感じているのなら高遠さん批判に関しては免責ですけど



…などと勢いで言ってしまいましたが、例え戦争が正しいと解釈したとしても(正しい戦争ってのも奇妙な響きですが…)、民間人に及んだ被害についてのフォローはあってしかるべきで、非難なんてやっぱりとんでもなかったですね。訂正します
返信する

コメントを投稿

◎ツッコミ思案1」カテゴリの最新記事