ドクター中松は発明したのか?
先週の「トリビアの泉」、同番組の中のコーナー「ガセビアの沼」で放送された先々週の内容に関する、いわゆる“詫び訂”が出されていた。「灯油を移し替える器具を考えたのはドクター中松」というのは「ガセ」
というのがガセだったらしい
反対の反対はサンセーなのだ~(by バカボンのパパ)
フツー、テレビの“詫び訂”って、たとえそれが報道番組であっても、元の放送を覚えてない人にとっては何のことかよくわからないようなアッサリした説明のものが大部分だけど、しつこいくらいの音声とデカい文字とでふんだんに時間がさかれていた。
並々ならぬ圧力が中松氏からあったのだろうか?
まぁ、事実誤認であれば訂正しなければならないが、どうもこのドクター中松に関する情報については疑問なことが多い
よくいえばミステリアス?
たとえばバラエティ番組などではドクター中松の代名詞となっているフロッピーディスク。
英語のサイトを検索してみるとフロッピーディスクを発明したのはアラン・シュガートということになっている
聞くところによると、ひとつのハイテク製品というのは様々な技術の集積であり、中松氏はそのひとつについての特許を持っていたにすぎないというハナシがある
または、アメリカというのは弁護士天国、つまり「言いがかり」の国なので、あとで訴えられないように周辺を徹底的に調べて少しでもいちゃもんつけられそうな可能性については事前につぶしておく…というパターンもあるとか。
特許ゴロ対策ってヤツね。
あと、英語ってのは「One of the 最上級」なんて表現をする言語だから、たとえそれが開発に使われた技術のひとつであっても「私が開発者です」って名乗ってもいいのかもしれない。
「私ひとりで作りました」とは言ってないような気がするし。
世の中には、伊良部秀輝のように登板機会はなかったのにちゃんとワールドシリーズ記念グッズにはメンバーとして名前を連ねているなんて例もあるしね。彼はもちろんチャンピオンリングも持っている。
ドクター中松は同じ週の「メレンゲの気持ち」にも出演していた。そのオンエアを見据えての露払い的抗議だったのかもしれない。
ドクター中松が特許ゴロでないことを祈るばかりだが、「がんばれ日本」なんてのを商標登録しちゃってたりするのを聞いたりするとちと心配にもなるが…。
まぁ、あんときは相手がJOCという独占体質な組織だったので、どっちもどっちって感じな気がしたけど。
特許ゴロっていうと科学者崩れの風来坊みたいなイメージをしがしだけど、キョービ、これを企業ぐるみでやろうとしてるってんだから人類の未来は暗い。
各社、弁護士だか弁理士だかでチームつくって眠っている特許の虫干しをしてるそうな…
つまりすでに普及してる技術でも、こじつけられそうなのがあったら、いちゃもんつけて金にしようっていう…
ちょっと前にウインドウズより前にマルチウインドウを発明したと主張したカシオがその例だ。
訴えた相手がマイクロソフトではなくソーテックだったという弱いモノいじめな構図に“特許ゴロ”ぶりがみえみえだった
カシオの特許より前にMacintosh用ソフトで使われていて敗訴という、特許ゴロに相応しいカッコ悪いオチ。
っていうか、世間の誰もが何をいまさらそんなことを…って思っただろう。
世間の常識は大企業の非常識らしい。
その後、松下が一太郎を訴えたり(←またもや直接訴えられたのはソーテックだった!)とか大企業による特許ゴロ行為は今後も続きそうだ。
技術が進歩するためには、有る程度のオープンさが必要だが特許ゴロの横行は日本全体の技術進歩や競争力の低下につながるだろう
時には権利を放棄するという英断が、世の中に大きな進歩をもたらすことさえあるのだ。オープンソースの最たるものがみんなも知ってるLinuxだ。
ある日突然、ロックンロールのあのドドミミソソドドというベースパターンはわしが考案したのぢゃなんて請求書かざされても困るでしょ?…ってこれはとっくに期限切れてるけどな(笑)
えーと、いっとくけどドクター中松が特許ゴロだとは言ってませんよ。ドクター中松と叶姉妹にはなにかアンタッチャブルな後ろ盾がありそうな怖さを感じるので念を押しておきましょう…。
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