いまから2年前の2018年5月、フジテレビの「ワイドナショー」に出演したサラ・オレンとかいうタレントは映画「サウンド・オブ・ミュージック」の中でジュリー・アンドリュース扮するマリアが子供たちと歌う「ドレミの歌」のキーが「B♭」であることでトラウマが蘇ったとかなんとかケチをつけてやがった。
「ドではなくてB♭なんですよ!」
もう「B♭」っていうてもうてるやん。「CではなくB♭なんですよ」ならまだしも。
これは子供たちに音楽の楽しさを教えるくだりなんだから、ドレミにはいろんな調があるんですよってことでむしろ「C」じゃないの多様性な感じでいい。
お嬢さんは自分の絶対音感ひけらかしたいだけ。音大出・美大出の中にはシロウト相手に容赦なく上から目線かます人種がいる(決してみんなとは言ってないからね、え?シドニー大?)
単純に子供たちとジュリー・アンドリュースが歌いあうのにちょうどいいキーが「B♭」だったってことでしょ。いくらジュリーが4オクターブの超絶美声といっても、ここから1音も上がったら聴くほうもキンキン高すぎるんぢゃね?。だから未熟な子供たちに配慮したというよりは、ミュージカル映画として主演女優の美声がいちばん映えるキーだったってことだと思うぜ。自分も演奏家なんだったら仕上がりで見れんかね?ピンク・パンサーに謝れ。
日本は
CDEFGAB
ハニホヘトイロ
ドレミファソラシ
と何種類も使い分けられる環境にあるのだから、絶対音は「ABC」か「イロハ」で表してドレミは相対音用としたほうが音楽学習の間口が広がる。音楽の入口にはいろんなクソがおちてやがる。それらどけたらもっともっと音楽はカジュアルになるってもんだ。今回、ドレミについて調べてたら何十年ぶりかでソルフェージというコトバと遭遇してめまい。勝ち組のお嬢のエセトラウマ話なんかよりこっちのほうがよほど弱者のトラウマぢゃい。
ブラスバンドやってる人ならわかるだろうけど管楽器なんてそもそもがE♭だったりB♭だったりFだったりするので「ド」はハナっから「C」ぢゃない。
そんなわけでドレミは12通りあるんだよってこと。するってぇとメジャー3和音はすべて「ドミソ」なんだといいかえられ、3つの音の間隔が同じものが12通りあると理解しやすい。
たとえば
「C」はハ長調のドミソ
「F」ならへ長調のドミソ
さっきの「B♭」なら変ロ長調のドミソ
だから1個なにか覚えるたんびに「×12」ってことになってあっという間に知識はあふれるって寸法さ。音楽は受験勉強ぢゃねぇからラクするにことたことはない。
長くなっちまったんで、続きは次回。
【ばっくなんばぁ】
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