偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

コロナのコトバ学

2020年05月17日 21時35分27秒 | ◎ツッコミ思案neo
三浦瑠璃
古市憲寿
落合陽一
ビートたけし
東国原英夫
橋本徹
若狭勝

 この方々がなんなのかといえば私が苦手とするコメンテータたちだ。
以前、「オピニオンリーダー制」はよくないと書いた。つまり「ご意見番」とか祭り上げて、その人がいつも正しい答えを出してくれると期待するのはキケンなことだということ。
 しかしモノゴトは往々にして対称性を備えているわけで、この方々はそれなりに勉強をなされていて、アタマもいいので新しい知識を提供してくれることも少なくないので完全シャットアウトしてしまうのも損だと思っている。
(それに失言は目撃してやらなあかんからチャンネルはむしろそのまま…みたいな(笑))
 実際のところ三浦瑠璃氏が主張しておられた、
感染症による長期休校が行われると中高生の妊娠が増える問題というのは、
どうも現実になりつつあるらしい。
 主張というより、「そういうデータがあるのです」という啓発・警告だった。
 とくにこういう「風が吹けば桶屋が儲かる」的な想像力は日本人の苦手とするところだから、この手の啓発は有用だ。
 ミスターサンデーのスペシャルに出演した落合陽一氏もシンプルだが鋭いことを言った。
「各自がポジショントークをしていても意味がない」
 これはある意味、まとめる能力も知識もない宮根誠司への皮肉でもある。時には相反する、またはゴールの違う、各分野、各立ち位置の人間が意見を言ったところでそれらをオーガナイズできる司会者がいなかったら「言いっぱなし」で終わってしまうのがオチということだ。
 まとめる技量どころがハナシを捏造しにかかるMCって何なんだ。
 「コロナ対策における日本への評価が高い」という答えを期待してフランス在住の西村博之(ひろゆき)氏にハナシをふるが、まったく評価されてないという答えが。
 なのに、その後なぜか
「まあ日本はよくやっているということなんでしょうが」
と海外からのネガティブな評価はなかったかのような「まとめ方」
 さらに対コロナ新薬の日本の奮闘ぶりについてのくだり。
 国立感染症研究所の渡士幸一氏は単一薬への依存による耐性ウィルスの懸念から選択肢を拡げるべく300の既存薬をコロナウィルスにかますという実験をくりかえしていた。
 一方、国立研究開発法人産業技術総合研究所の広川貴次氏はコンピュータシミュレーションで既に中国が構造を明らかにしたコロナウィルス増殖に関わるメインプロテアーゼの働きを阻害する薬品を探していた。
 奇しくも別のアプローチをしていた二者が「ネルフィナビル」という共通の既存薬にたどり着いたというスタッフ渾身のV。
 で
 ミヤネ屋さん何を思ったが広川氏のやり方をあげて
「落合さんあんな地道な方法すごいですね」

恐らくVを作ったスタッフもひっくり返ったであろう、とんでもMCぶり。
「いや、あれはコンピュータシミュレーションですから(自動的な)総当たりで…その前のやり方(渡士氏)は地道といえますけど」

 その質問以前には他の出演者からも否定されがちだった落合君はこんなバカな司会者の番組でおれは恥をかかされているのかと困惑した表情。
 ミヤネ屋さんは手作業のほうの300は地味と感じてしまったのだろうか?
 ついでに言っておくと、落合君が苦手な私だがその日は意外と共感点は多かった。
 そもそも宮根はこのインシリコスクリーニングという手法を知らなかったのか?だとするなら、その時点で問題だ。なぜなら以前「蓮舫仕分け」で注目を浴びたスパコンの担うべき大仕事のひとつだから。当時、さんざん巨大ボードつきで、スパコンの用途は、気象予測と創薬、自動車や航空機開発などの科学シミュレーションなどとミヤネ屋も説明してた。
 自分の番組でやってることもさっぱりってことなのか。
 そもそも、当時の日本のスパコンはガラパゴスな方法を量としつこさでカバーするような先のない金食い虫だったので批判されて当然だった。2009年には長崎大学工学部が市販のチップを大量につなげるというたった数千万円の方法で200億超の国家事業をあっさり抜いてみせたが、その報道のほうは仕分け会議を傍聴しにきた内田裕也についてされたものよりよりは地味だった。(少なくともテレビでは見たことがない)
 一応、つっこまれる前に言っておくと産業技術総合研究所のスパコンは、かろうじて時代おくれのNEC方式から脱した富士通&東大式のものと思われるが数百億の国家スパコンには違いない。
 せいぜいこんな時くらいは役に立ってもらわんと。
 インシリコ=in silico
というのはin vitro(試験管内での)ということばをもじってできた造語で「シリコン=電脳」ということだ。(シリコーンぢゃないですよ宇治原くん(笑)
in vitroのほうは「机上の空論」とはいわないまでも、あくまで実験レベルのことですよ~といったニュアンスがあるがコンピュータシミュレーションとなると低コストで大量の結果が得られるので、同じ非実地ではないのに意味合いが変わってくるから不思議だ。

 ちなみにいまや日本人にも有名になってしまったジョンホプキンス大学だけど、その名もインシリコという名の学内ベンチャーがあるらしい。もちろん事業内容は創薬なんだろうな。っていうかおそらくインシリコな試みは世界中で行われている。
 そもそも先述のようにメインプロテアーゼの3Dモデルも中国からきたのだから。ちなみに番組ではメインプロテアーゼはコロナウィルスの増殖に必要なたんぱく質といっていたけど、正確には増殖に必要なたんぱく質の切断を触媒する酵素だということだ。
 ところでマスクでウィルスは防げないから気休め程度と言いきっていたお医者さんたちの説もウィルスは繊維の目より細かいからというin vitro的な思考なのだろう。
 専門家の机上予想といえば、笑ったのはZOOM会議が増えてくると背景をちゃんとしたいから重役クラスの書斎リフォームの需要が増える…って、別に背景はCGでいいぢゃねーか(笑)プライバシーの問題もあるし。
 あとセキュリティが関わる場合は実際に出社しないとだめですねといっていたひと。ハンコなくそうとまで言ってるんだからセキュリティの問題解決しておかないとそもそもリモートワークなんて普及しねーよ。セキュリティってある意味、全員の問題だ。
 さて、今や国民的スクリーンセイバーと化した二木芳人教授だけど、
「医療従事者へ危険手当を」
という話題の中で
キケン手当てというコトバはよくないとおっしゃっていた。
「まるで警察官や自衛隊のよう」
といったあと、少し慌てて
「警察官や自衛隊の方もお金のためにやっているわけではないのだから」
あれ?
これだと手当てなんてあげなくっていいってこと?
と思えてしまう。
勝手な想像をさせてもらうと
「キケン手当なんていうと医療の現場が物騒みたいぢゃないか」
「あ、しまった、これだと自衛隊と警察官ディスってると思われかねない」
というプロセスでああなったんぢゃないかと。
そもそも、感染患者さんはキケンブツではないんですよ
…と。
でも、やっぱ手当てはいちいちあげる必要ないですよ、
そーいう職業なんですから
…ってことなのだろうか?
なんかこんなに自粛とけても
外食産業は売り上げうおちさうだ
だってうちの両隣は毎日Uber Eatsがきてるぞ
私はといえば299円→半額のさわらの卵を食った
パッケージには「切り身」と書いてあったが
卵も切り身の中にはいるの?
スーパーのパッケージのコトバ学は難しい
「生食用」って書いてあっても
生では食えないらしい。

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