偽史倭人伝 ~ Carnea Historia

march madness の次が April Foolなんて小粋ぢゃないか。

●ブラックベリーにサイドキックくらわされるの巻

2006年02月19日 00時11分20秒 | ◎ツッコミ思案1
実はもっと前から書こうと思っていながらもBrrreeeportにかまけて?後回しになってしまった。前にも言ったようにテクノラティのキーワードランキングを見ていると知らない単語によく出くわす。

 「W-ZERO3」もその一つなのだけど、“そっち系の人たち”が集まってくるという傾向は把握しているので、こうした何かの品番めいた文字列の場合は大抵その正体はIT機器の一種じゃないかという一応の見当はつく。

 まぁ、どうせ貧乏な自分には関係ないものだとあきらめながらも、ムダに溢れる出る好奇心はおさえきれず(笑)

 で、調べてみるとあながち自分と無関係ではないこともわかった。

 というのもウィルコムの端末だというのだが、おいらも実はウィルコム・ユーザーなのだった。まぁ、節約目的でドコモからDDIポケットのピッチに乗り換えたら、途中から向こうが勝手にウィルコムになってしまっただけなんだけど(笑)。

 ウィルコムは最近ブイブイ言わしてるようだけど、花火大会とかの大群衆の中にいてもアンテナはビンビンだってのがピッチの唯一の取り柄だと思っていたのだが、シェアが広まってきたらそれがなくなるぢゃんと…などと低次元の心配をしてみるおいら。

 まぁ、おいらは契約時からの料金プランを見直しすらしていないようなめんどくさがりなので、「W-ZERO3」というブツが必要になることもないだろうと思った…っていうか、いまひとつどんな代物なのかもわからなかったのだ。
parisのsidekick2
 でもひとつ思い浮かぶのはかのパリス・ヒルトンがハッキングされて有名人の電話番号が漏れまくったというあの端末。あれが日本にもやってきた…みたいなコトか?と思ってその方面にめぼしをつけて調べていったら開発元のシャープに関する記事にぶつかった。

 するとそもそもパリス・ヒルトンがハッキングされた「Sidekick II(サイドキック・ツー)」という端末も今回の「W-ZERO3」と同じくシャープが開発したのだという。

 で「Sidekick」を発売しているDangerというシャレにならない名前の会社はAppleの元社員が作ったってんでちょっと興味が出てきた。なんでもあのスティーブ・ウォズニアックも戦列に加わっているとか。
 アップルシャープ、そしてハンドヘルドというとNewtonを思い出しちゃうけど、あれって結局どうなったんだっけか?時代を先走りすぎてたってことだろうか?

 これで「W-ZERO3」とその背景がどんなものかは見えてきたけど、ふとここで新たな疑問点が浮上する。

 パリス・ヒルトン使用の端末の名前はたしか「BlackBerry(ブラック・ベリー)」じゃなかったっけ?

 前にマリファナと高校野球について書いたエントリー引用した記事の中にもそう書いてあったはずだ。

で、ネットで検索をかけたら
Paris Hilton's BlackBerry Hacked
なんてのが出てきたけど
Paris Hilton's Sidekick hacked
というのもあった…

きわめつけは
Paris Hilton’s Blackberry / Sidekick Gets Hacked

一体、どっちやねん?

ははぁん、きっと
■携帯用カセット(CD)プレイヤー →→ ウォークマン(ほんとはソニーだけ)
■電子オルガン →→ エレクトーン(ほんとはヤマハだけ)
ついでに
■電気オルガン →→ ハモンド(文字通りハモンドだけ)
さらには
■ハーモニカ →→ ハープ(ほんとはホーナーだけ)

みたいに先に大普及しちゃった商標名が同種の製品の代名詞になり転じて一般名詞みたいな扱いになった例か?
…などと想像してみても、それは想像の域を出ない

さらに調べてみたら、パリス・ヒルトンがハッキングされたのはやっぱり「Sidekick II」が正解で、「BlackBerry」だと広まったのは単なるNBCとFoxによる誤報が原因だとわかった。

 ちなみにこの「Sidekick II」ハッキング事件によりセキュリティ面の脆弱生が取り沙汰されたにもかかわらず、逆に売り上げが伸びてしまったという。(IT業界って株価も製品の動きも“実質”より知名度なのか)

 何かを調べるときに
「~ではない」
ということをみつけるのは
「~である」
ってことを見つけるよりも難しいものだ。

 今回はそうではなくてよかったけど、さっき懸念したみたいな商標名から通称化したケースだったりしたら、それが海外の場合は答えをネットの情報だけで知るにはかなり困難だったろう。

 また、トリビアとして定着してしまっているもの(つまりはガセビア)もその間違いを見つけるのは難しい。
例えばこないだやってた

金絲猴(キンシコウ)≠孫悟空

みたいな例だとかね。

 ガセビアといえば、最近密かに疑っているのがトリビアの泉「カブト祭り2005」でも紹介されていたグラントシロカブトの名前の由来。

 「カブト祭り2005」の第一試合で日本のカブトムシと戦ったそのカブトムシは

「南北戦争の英雄グラント将軍の名前を持つ白色の王者!」

 って紹介されていたけど。グラント将軍はホントは名前の由来とはかんけーねーんぢゃねーかっていう疑念。

 “名前を持つ”っていうのは確かに微妙な表現ではある。
例えば、たまたま大輔って名前の野球選手がいたとして、彼を紹介するときに
“あの甲子園の英雄の名前を持つ”
みたいな表現を実況アナが使った場合、その投手の親が甲子園の英雄・荒木大輔とは全くかんけーなくつけたのだとしてもまぁウソの表現ということにはならないだろう。

でも
トリビアの泉ではワイプで写真までつけてユリシーズ・S・グラントってテロップで紹介してたから、そういうケースとは違う。
 あるいは名前の由来にウラがとれなかった、が、演出上グラント将軍の名前は入れたい…ってことでナレーション原稿に“逃げ”を作ったスタッフの苦肉の表現だったのかもしれない。

 なんでグラント将軍由来説を疑うのかというと、それを説明した英語のサイトがいっこうに発見できないからだ。(日本語の昆虫マニアのサイトはお見かけした)

いままでの我が検索ライフ?を振り返ると
日本語のサイトに関しては
「え?そんなのもないの」って思うことがしばしばだったが
英語のサイトに関しては逆に
「え~!?そんなことまでのってるのかよ~!」って思うことがしばしばだった。

これは浅はかな経験則、またはシロウトっぽい感覚的な考えかもしれないけど、シロカブトグラントさんもアメリカ産なんで、もし由来が真実なら、よけい説明するサイトがあってしかるべきだろう。

 (英語サイトが存在すべきという)この推測について唯一穴があるとすると、ひょっとしたら日本人ほどアメリカ人はムシが好きではないかもしれない…ってことだけど、英語ってのはアメリカだけでなく全世界なわけだからそう考えると、世界の昆虫好きの数は軽く日本人の愛好者の数を軽く上回るはずだ。

文末に検索用のキーワードを列挙しておくので誰かわかったら教えてちょ
あ、そうそう
 テレビのガセといえば先日の日テレのスーパーボウル録画中継で、王者に輝いたスティーラーズの日本人トレーナー磯有理子さんを
 「4大スポーツ通じて初の女性トレーナー」
と紹介していたけど、そりゃガセです。
 NBAには過去に二人いたってちのブログでも紹介した…う。
 ボブ・サップに続いて大手メディアも信用ならねーっていういい例。
いや悪い例。





さて、カブトムシ用のキーワードです。どなたかお願いします

和名:グラントシロカブト
英名:Grant's Rhinoceros Beetle
学名:Dynastes granti

↑一般的な命名の慣例から言うと将軍ではなくグラントさんが見つけたんぢゃねーの?って疑っている。
グラント将軍(Ulysses Simpson Grant)
1822年4月27日生~1885年7月23日没。
生まれた時の名はHiram Ulysses Grant
南北戦争の英雄にして第18代合衆国大統領。

グラントシロカブト

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1 コメント

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グラントシロカブト (kenpapa)
2006-09-21 11:28:32
管理人さまのような慧眼の人がいたことを、きょう知りました。

グラントシロカブトの名前の由来については、私も全く同じ疑問を持っていて、調べた結果を載せました。

敬意を表して、コメントを残させていただきます。

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