いつものように仕事帰りにポチっとラヂオ…。
すると「J-WAVE TOMORROW 金剛地レディオショー」で面白いテーマでメール募集をしていた。
それはジョゼッペ・フラッソンの情報待ってます!というナイスなもの。
ジョゼッペ・フラッソンとはあのハンカチ王子フィーバーとともに突如として有名になった謎のブランド&デザイナー名だ。
投稿メールの内容は案の定、
「ユザワヤで見ましたよ。書くとモコモコふくらむペンを2本買ってました」
とか
「鯛焼きを並んで買ってました。ぼくはジョゼッペ・フラッソンですってTシャツにカタカナで書いてあったから本人だと思います」
とか
「こないだジョゼッペ・フラッソンのライブに行ってきました」
こんなのばっかし(笑)。
中にはジュゼッペ・グラフトンと別人になっちゃっているものも(笑)
これらがB級アパレルの胡散臭さを茶化しているのだとしたら相当ハイセンスな企画だと思った。
ジョゼッペ・フラッソンなんてオッサンはどこにもいないんぢゃねーの?…みたいな。
「佑ちゃんハンカチ」はすでに製造中止
…という記事
「GIUSEPPE FRASSON」は、同社が取引しているイタリア人デザイナーの名前で「実在の人物ですが、知名度は高くありません」(同社長)。
フツー、自社ブランドのデザイナーについて“実在の人物”なんて表現を使うだろうか?しかもその後が“ですが”で、しまいには“知名度は高くありません”ときた(笑)
わざわざ海外のデザイナーを使うのに、知名度の高くない輩を使う理由って?
たとえばまだ埋もれているけど、素晴らしいセンスを持っている逸材を青田買い…というのだったらわかるけど、このタオルときたらどうだい?いきなりデザイナーの名前がデカデカと…これって知名度の高いデザイナーだけが許される印籠的デザインだ。
これがある種のハッタリだとしたら、それはB級アパレルでは珍しくもないことだ。
ある下町のアパレルメーカーの商品展示コーナーにフランス語とおぼしきロゴが掲げられた一角があった。
「これ何ですか?」と聞くと
「これはうちが専属で契約してるフランスのデザイナーなんですよ」という
それを間に受けて「ほう」と商品を手に取るハゲおやじたち。
間に受けた…というよりは、ちょっとハイセンスっぽい匂いの前では、わかってるフリをするのがB級アパレル業界の作法。
そこの社員によれば、誰ひとりとして、そのデザイナー氏と会ったこともないという。またその会社ではフランス語はおろか英語を話せる人材などいなかったとか。
きわめつけは“そのブランド”の商品は、その会社のデザイン室でほとんどデザインされていたということ。
つまり実質、ロゴだけの存在。あたかもライセンス商品のような流れなのに、なぜかその会社以外にそのブランドの商品はない。
それでもそのデザイナー氏存在を疑問に思う人は社内に皆無だったという。
80年代末期から90年代、中小アパレルは単価の高いものを売っていこうとやっきになっていた。いちばんいいのは通常の自社製品が高く売れること。でもこれは望み薄だ
次に思いつくのは一流ブランドとライセンス契約を結ぶ。でも、まぁ、これも門は狭い。その次というと1.5流どころの商標権を得る。1.5流どころというのは例えば有名ファッション誌系のブランドロゴであるとか、商標自体の知名度はそこそこだけどアパレル業界ではあまり実績のないようなもの。
そして最終手段はフランス語とかイタリア語でそれっぽいロゴを作ってしまう。別にTシャツだの紙袋だのにそれっぽいロゴを印刷してるなんて例はいくらでもあるけど、それがたまたま人名っぽかったりすると、実在の人物であるかのように展開してしまうなんてこともあるんだと思う。
マイナーはマイナーのまんま終わる場合がほとんどなのでそれらのロゴが世間の注目を浴びることも皆無だ。日常の戯れ言ま中で「●●って誰だよ(笑)」とツッコミのネタになることはあるだろうが。
ニシオの社長は
「テレビで見ていて『どこのタオルかな』と気になっていたけど、まさかうちのとは。驚いている」と話した。…というけど、
ニシオ株式会社には問屋から「おたくの商品ではないか」と、数件の問い合わせがあった。
…っていってるぜ。
取引先が気が付いたのだったら、それより先にニシオの社員か社長が気が付いているはずだろう。
ニシオにはなにか騒がれたくない理由があったのでは?と勘ぐりたくもなる。
「弊社が製造・販売したタオル素材のハンカチで間違いありません」と認めた。
とか(認めた…って表現に注目)
「困惑しています」
とか…
フツーはどういう理由であれ、マスコミに名前が出るだけで大喜びするのが中小アパレル(…の経営陣)。それが繊研新聞なんてド業界紙であったとしても取り上げられた日にゃあ朝礼でさんざん社長が演説したあとに、さらに部長の号令で強制回覧大会になるはず(笑)。
このご時世5年も続くのはロングセラー、ほぼ定番商品の部類といっていい
なのに製造中止って何だろう
生産終了ならまだわかるんだけど。
面白半分、検証半分でググってみた。
↓“本国”イタリア語での検索結果
"GIUSEPPE FRASSON" - Cerca con Google
わずか23件、しかもそれらしき人物は皆無
↓ついでに“ファッションの本場”おフランス語での検索結果。(もしくは実はジョゼというフランス人でジョゼっぺっていうあだ名なんだよと言い張られた場合に備えて)
"GIUSEPPE FRASSON" - Recherche Google
検索結果自体が皆無(笑)
知名度が低いにもほどがあるぜ。
知名度低いんぢゃなくって、ないじゃないか(笑)
B級アパレルなんてかつては原産国表示の偽装や、最初っから“いきなり消しプライス”なんてのはよくあるハナシだった。
肉などのように口に入るような商品でないから大事になることもなかろうという甘えもあったのかもしれない。
でも、そういうのって、例えばアスベストなどの環境汚染だとか薬害のように“即死しないもの”はとりあえずほおっておくのが得策みたいな企業姿勢に通じはしないだろうか?
だからジョゼッペ・フラッソンさんが実在することを願うばかりだ。
でも、日本人がやってきて金やるからカメラがきたら笑ってろって言われただけさ…みたいオチだったら許しませんよ。
すると「J-WAVE TOMORROW 金剛地レディオショー」で面白いテーマでメール募集をしていた。
それはジョゼッペ・フラッソンの情報待ってます!というナイスなもの。
ジョゼッペ・フラッソンとはあのハンカチ王子フィーバーとともに突如として有名になった謎のブランド&デザイナー名だ。
投稿メールの内容は案の定、
「ユザワヤで見ましたよ。書くとモコモコふくらむペンを2本買ってました」
とか
「鯛焼きを並んで買ってました。ぼくはジョゼッペ・フラッソンですってTシャツにカタカナで書いてあったから本人だと思います」
とか
「こないだジョゼッペ・フラッソンのライブに行ってきました」
こんなのばっかし(笑)。
中にはジュゼッペ・グラフトンと別人になっちゃっているものも(笑)
これらがB級アパレルの胡散臭さを茶化しているのだとしたら相当ハイセンスな企画だと思った。
ジョゼッペ・フラッソンなんてオッサンはどこにもいないんぢゃねーの?…みたいな。
「佑ちゃんハンカチ」はすでに製造中止
…という記事
「GIUSEPPE FRASSON」は、同社が取引しているイタリア人デザイナーの名前で「実在の人物ですが、知名度は高くありません」(同社長)。
フツー、自社ブランドのデザイナーについて“実在の人物”なんて表現を使うだろうか?しかもその後が“ですが”で、しまいには“知名度は高くありません”ときた(笑)
わざわざ海外のデザイナーを使うのに、知名度の高くない輩を使う理由って?
たとえばまだ埋もれているけど、素晴らしいセンスを持っている逸材を青田買い…というのだったらわかるけど、このタオルときたらどうだい?いきなりデザイナーの名前がデカデカと…これって知名度の高いデザイナーだけが許される印籠的デザインだ。
これがある種のハッタリだとしたら、それはB級アパレルでは珍しくもないことだ。
ある下町のアパレルメーカーの商品展示コーナーにフランス語とおぼしきロゴが掲げられた一角があった。
「これ何ですか?」と聞くと
「これはうちが専属で契約してるフランスのデザイナーなんですよ」という
それを間に受けて「ほう」と商品を手に取るハゲおやじたち。
間に受けた…というよりは、ちょっとハイセンスっぽい匂いの前では、わかってるフリをするのがB級アパレル業界の作法。
そこの社員によれば、誰ひとりとして、そのデザイナー氏と会ったこともないという。またその会社ではフランス語はおろか英語を話せる人材などいなかったとか。
きわめつけは“そのブランド”の商品は、その会社のデザイン室でほとんどデザインされていたということ。
つまり実質、ロゴだけの存在。あたかもライセンス商品のような流れなのに、なぜかその会社以外にそのブランドの商品はない。
それでもそのデザイナー氏存在を疑問に思う人は社内に皆無だったという。
80年代末期から90年代、中小アパレルは単価の高いものを売っていこうとやっきになっていた。いちばんいいのは通常の自社製品が高く売れること。でもこれは望み薄だ
次に思いつくのは一流ブランドとライセンス契約を結ぶ。でも、まぁ、これも門は狭い。その次というと1.5流どころの商標権を得る。1.5流どころというのは例えば有名ファッション誌系のブランドロゴであるとか、商標自体の知名度はそこそこだけどアパレル業界ではあまり実績のないようなもの。
そして最終手段はフランス語とかイタリア語でそれっぽいロゴを作ってしまう。別にTシャツだの紙袋だのにそれっぽいロゴを印刷してるなんて例はいくらでもあるけど、それがたまたま人名っぽかったりすると、実在の人物であるかのように展開してしまうなんてこともあるんだと思う。
マイナーはマイナーのまんま終わる場合がほとんどなのでそれらのロゴが世間の注目を浴びることも皆無だ。日常の戯れ言ま中で「●●って誰だよ(笑)」とツッコミのネタになることはあるだろうが。
ニシオの社長は
「テレビで見ていて『どこのタオルかな』と気になっていたけど、まさかうちのとは。驚いている」と話した。…というけど、
ニシオ株式会社には問屋から「おたくの商品ではないか」と、数件の問い合わせがあった。
…っていってるぜ。
取引先が気が付いたのだったら、それより先にニシオの社員か社長が気が付いているはずだろう。
ニシオにはなにか騒がれたくない理由があったのでは?と勘ぐりたくもなる。
「弊社が製造・販売したタオル素材のハンカチで間違いありません」と認めた。
とか(認めた…って表現に注目)
「困惑しています」
とか…
フツーはどういう理由であれ、マスコミに名前が出るだけで大喜びするのが中小アパレル(…の経営陣)。それが繊研新聞なんてド業界紙であったとしても取り上げられた日にゃあ朝礼でさんざん社長が演説したあとに、さらに部長の号令で強制回覧大会になるはず(笑)。
このご時世5年も続くのはロングセラー、ほぼ定番商品の部類といっていい
なのに製造中止って何だろう
生産終了ならまだわかるんだけど。
面白半分、検証半分でググってみた。
↓“本国”イタリア語での検索結果
"GIUSEPPE FRASSON" - Cerca con Google
わずか23件、しかもそれらしき人物は皆無
↓ついでに“ファッションの本場”おフランス語での検索結果。(もしくは実はジョゼというフランス人でジョゼっぺっていうあだ名なんだよと言い張られた場合に備えて)
"GIUSEPPE FRASSON" - Recherche Google
検索結果自体が皆無(笑)
知名度が低いにもほどがあるぜ。
知名度低いんぢゃなくって、ないじゃないか(笑)
B級アパレルなんてかつては原産国表示の偽装や、最初っから“いきなり消しプライス”なんてのはよくあるハナシだった。
肉などのように口に入るような商品でないから大事になることもなかろうという甘えもあったのかもしれない。
でも、そういうのって、例えばアスベストなどの環境汚染だとか薬害のように“即死しないもの”はとりあえずほおっておくのが得策みたいな企業姿勢に通じはしないだろうか?
だからジョゼッペ・フラッソンさんが実在することを願うばかりだ。
でも、日本人がやってきて金やるからカメラがきたら笑ってろって言われただけさ…みたいオチだったら許しませんよ。
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