歴史に詳しい方であれば100年前に日本に訪れたカタストロフ(大きな災い)についてご存知だと思います。
100年前にはスペイン風が大流行し世界の患者数が5億人、死者数は4000万人、5000万人、一説では1億人を超えたとも言われています。
現代のように医療技術が進んでいなかった当時は死の病として恐れられたそうです。
日本でスペイン風邪が猛威を振るった後、関東大震災が発生し、推定10万人以上が犠牲になったと言われています。日本では当時は木造建築が主流で
あったため地震による火災で多くの犠牲者がでました。
そしてこの後日本は長い戦争へと突入していきます。
このようなカタストロフと言うのは日本だけの話しではなく、世界に共通する話なのです。
今世界中で新型コロナ感染症という病気が蔓延しています。
3年前に突然降って湧いたように感染症が発生し、中国武漢で多くの方が感染し亡くなりました。
このウィルスは何度も何度も変異を繰り返し、変異するごとに強毒化し、
重篤化する方がかなりの数いましたが、今度は変異を重ねるうちに毒性は弱まってきましたが、逆に感染力が数倍に増え患者が爆発的に増えています。
世界は今コロナ感染症と必死になって向き合っています。
いつかは必ず克服できるときが来ると信じています。
100年前には疫病の次に災害・戦争とつながっていきますが、疫病・災害
というのは人間の力では発生を防ぐことはなかなかできません。
自然の猛威の前には人間の力というのは無力です。
しかし、戦争は人為的に人間が起こすものですから抑止できるはずです。
ウクライナではもう半年ぐらいの消耗戦が続いています。ロシアもウクライナ
も経済的にも軍事的にも消耗し尽くし両国とも疲弊して国家が崩壊してしまうのではないかというおそれがあります。
一体この両国はなんのために戦っているのでしょうか?
戦争が長引くほど目的がなんだかわからなくなってきました。
こんなに国を焦土と化し、国民を虐殺してまで得られるものとはなんなのでしょうか?
ロシアはウクライナを完全制圧しロシアに編入するつもりなのでしょうか?
これでは第二次世界大戦の時のポーランドなのどように国家が消滅することに
なるのです。プーチン大統領がやっていることはスターリンと全く同じことなのです。
この戦争に対し西欧諸国の30カ国以上がウクライナを支援しています。経済的にも軍事的にも支援しウクライナがロシアに完全支配されることがないよう
必死の抵抗を続けています。
この戦争が地域限定戦争ではなく世界戦争に発展する危険性があります。
ロシアは戦術核を使用する可能性があり、一旦核兵器を使用すると世界戦争に発展する可能性を秘めています。
100年前の疫病・災害・戦争を経験した人類は過去のカタストロフから英知を結集して二度とふたたびおそろしい体験をしなくても済むように世界が団結しなければなりません。
条約を守り法の支配を遵守し、人の生命と財産を守ること、これこそが我々の使命です。
もうすぐ8月6日、8月9日、8月15日を迎えます、
戦争と平和についてもう一度よく考え直してみませんか?