台風21号大接近で絵に描いたような豪雨のなか、柏市にあります東武バスイースト高田車庫で第3回東武バスフェスティバルが開催されましたので、雨の間をぬってやっさもっさと行ってまいりました。
柏駅に着きますとフェスティバルという宣伝旗が飾られていて、「お、ようやく東武バスもイベントにお金使うようになったな」と思ったらこれは高島屋のフェスティバルのことのようです。
2番のりばから、西柏01 柏駅西口発国立がん研究センター行きに乗ります。こんな透明板の仕切りいつ出来たんだろう。
子供の頃はここでいすゞBUが放つ煤煙をこれでもかと全身に浴びながらバスを待ったものです。
ディーゼルエンジンが健康被害を生むとか変なこと言う人が世の中にはいますが現にわたくし生きてます。
車両は新型エルガでした。バスフェスティバル目当ての一見さんと一般の通勤客が半々の割合で乗っていました。
会場入口の反対側ではバスを待つ人がいました。
路線バスはマニアへの見世物ではなく日々の人々の生活手段として存在すべき、と再認識し身の引き締まる思いがいたしました。
10時開場ですが9時ちょうど程に現着すると、すでに目算で80~100人ほどの列が出来ていて、先頭付近の人はアウトドアの折りたたみ椅子を持ってきていました。
アニメ系、アイドル系イベントのように「傘ゼッタイ禁止!雨合羽だけ着用可!」かも知れないなと安い合羽もってきてましたがみんな傘差しで待っています。
待っている間に噂の1世代前の復刻塗装の新型エルガが見えました。
これが西柏営業所に属しているということは、なんと我が野田市でもこの塗装を見ることができるのです。
おゝ神は天にいまし、世はすべてこともなし。
10時になると開放され、みな会場奥の「バスコレ5台セット」が得られているグッズ販売へ向かいます。
わたくしは復刻塗装をまじまじと観察しに行きました。
わたくしと同世代の方なら青の割合が少なく見えるはずです。
昭和50年代ならば日野であろうがいすゞであろうが側方窓下の青のラインはこの1.5倍ほどの太さがあり、中扉をとりまく鋼板筐体のうち上半分や最後部側窓の後ろも青色をしていたからです。
個人的にその価値がよくわかりませんが、みんな買ってるからというしょうもない理由で買ったバスコレ。
5000円するんですね。
廃車予定という、富士重工新7Eボディ。残念ですね。
法でワンマンバスへの取付が義務付けられている危険物通知銘盤は日常、普通にバスに乗っていてはなかなか凝視する機会がないものです。
改造車の運転訓練車。
旧々塗装として有名ですが、これもわたくしと同世代の方なら、本当の旧々塗装は赤線が1本しかなくもっと細かったのをご記憶のはずです。
中には計測機器とともに「スマート介護」という箱が置いてあって、年寄り客の扱いなども訓練するのでしょうか。
バス体験教室。といってもバスの運転なんか出来ません。開催内容を見ますと普段バスを利用しない人のための入門講座みたいなものですな。
模擬バス停としてTXが開業した頃から地元で行われている「ふるさと田中みこし祭り」用の臨時バス停を持ってきていて時刻表もそのまんま取り付いています。
復刻塗装とそららくんとパスモの3ショット。わざわざ場内マイクで「写真撮影しておいた方がいいですよー」とPRしてました。
雨の水気を吸ったかぶりものはさぞかし辛いものがあるでしょうな。
スカイツリーシャトル。こちらは元気一杯青が塗りたくってあります。
親子連れで楽しめる洗車機体験。この台風で大豪雨の日に洗車する、というご家庭では味わえない稀有な体験ができます。
案内テント裏に停まっていた日野セレガ。
ぬり絵体験 押しボタンコーナー。ぬり絵はともかく押しボタンはワンマンバスの醍醐味の一つですな。
ラジコンコーナーだそうですが主体はプラレール。
TOBUの「O」がスカイツリー周辺をイメージしていますが、周りをぐるぐる走るバスがスカイツリーシャトルではないところにツメの甘さのような面白みがあります。
わなげコーナー。「オリジナルパッジプレゼント」がテープで隠されているところをみるとバッジの在庫が尽きたようです。
車両撮影会をするとのことで車両周囲を立ち入り禁止にすべくロープを張ろうとしています。
ピューリッツァー賞目指して頑張ってくださいませ。
部品整備工場で11時過ぎにジャンク品販売が始まりました。
混乱を避けるために購入希望者をABCDの4つの集団に分かち、3点のみという購入制限のもとDから購入開始となりました。
わたくしはDに属しましたので一番トップに品定めすることができました。
野田が絡むものは一つもなくて残念でしたが、3点のうち約四半世紀前、平成5年の大宮営業所路線図を購入しました。
値段はバスコレと同じ5000円ですがわたくしは例え1万円でも買ったと思います。
もしもこれが関宿工業団地入口とか吉川車庫の載った昭和50年代の野田営業所の路線図であったならばいかほどの値が付けられるのでしょうか。
ジャンク品ではなく会場付近でいろいろ見たものをいくつか。
全車両車庫内左回り15キロ。
「燃料節約運転運動実施中」とのことですが4月1日~3月31日ってこれただの「一年中」じゃないですかっ。
社内啓発標語の数々。大昔の野田出張所にあった『親切な東武バス』がありません。
しかしなんで社名の部分がこんなツギハキなんでしょうかね。ウエストのお古をもらってきたとか。
つぎはぎだらけの啓発看板と違って美しい東武バスイーストの真鍮製表札。
ということで会場を後にしましたが、
家に帰るまでが遠足です!、と子供の頃先生に言われたように、
東武アーバンパークライン、もとい、東武野田線に乗るまでが東武バスフェスティバルなのです。