祇園精舎の鐘の声、諸行無常の響きあり。源氏に追われ命運尽きて壇ノ浦の流れに身を投げた安徳天皇の母・建礼門院徳子に仕えた女房衆にたいへんな美貌に恵まれた朝日御前という女がいた。御前には将来を誓う平家の若侍がいたが彼もまた源氏の刃の贄となり主君とともに海の底にもあるという極楽浄土の都へ行ってしまった。 悲報に接した御前はひどく悲しみ、ついては平家一門や若侍をねんごろに弔おうと諸国仏閣を巡り祈るべしと思 . . . 本文を読む
本年1月から3月まで野田市の郷土博物館で「写真でたどる野田・関宿の昭和30→40年代」という興味深い写真展が開催されました。 わたくしはこれに齢70を越え髪はすっかり白くなり腰のひん曲がった母を白毛ソダシの鞍上吉田隼人騎手よろしく腰をペチペチ叩きながら無理やり連れて行きました。老人が見てなにかぽつぽつと語ることに郷土の古い姿を捉えることができるのではないかと期待してのことですが個人的 . . . 本文を読む