特別なRB10

昭和の東武バス野田の思い出や東京北東部周辺の乗りバスの記録等。小学生時代に野田市内バス全線走破。東武系・京成系を特に好む

東武バスイースト前史8 ~塗装は青いが業績は赤字~

2021年09月20日 02時52分40秒 | 旅行


わたくしの怪年表も8回目になってしまいました。

昔『涼宮ハルヒの憂鬱』というアニメでエンドレスエイトというのがあったのを思い出しますがこっちはエンドレスいくつまで続くのかよくわかりません。
先ほどTBSラジオ『サンスター 文化の泉 ラジオで語る昭和のはなし』という番組でバス界では久しく高名な日本バス文化保存振興委員会理事長鈴木文彦氏がバスの昭和史を話していてやはり路線バスも昭和に帰らねばならんという思いをますます強くいたしました。なお物の記録によれば東武バス最初のボデー手書き看板のスポンサーはサンスターではなくライオン歯磨だったそうですが。
最前に申したように★とあるのはウラが取れないので「東武バス年表」からのパクリもとい引き写し、その他参照した諸々の代物はこちら

 

・・・・// ・・・・月日 で き ご と

1965年昭和40

10月7日

沼南町役場が沼南町柳戸から“バス路線7本が行き交う”大島田バス停近くに移転

11

柏市緑ヶ丘の書道塾が柏営業所留置のボンネット型廃車両1台を3万余円で購入し教室として使用、タイヤもハンドルもそのままなので子供たちに大人気
1967年昭和42

9月25日

下館営業所結城出張所(所長1名運転士7名車掌8名車輛数7 小山~下館線、結城~上三川~久保田線等担当)が国鉄水戸線結城駅前から国道50号線沿い東結城に移転
12月27

柏駅西口構内で一体化していたバス降車場と乗車場とを分離させて構内交通規制を始め、バスのりばには柵を設ける。

1968年昭和43

 

東武鉄道の自動車部門この年から毎年損失計上するようになる
3月29日 社外一般自動車修理工場の発達充実および建物設備老朽化を理由として自動車局羽生工場を廃止
4月1日 柏市、豊四季団地の住居表示を柏市豊四季937の1番地から柏市豊四季台に変更する
5月

東武鉄道、車両の車体右側に従来の約2倍長の「ワイド広告枠」取付け作業を川越営業所・足立営業所から順次開始す

7月1日

東武鉄道七光台電車区・七光台駅が営業を開始したので野田営業所、同月中に七光台駅入口停留所新設さる
1969年昭和44

1月23日

阪東自動車、かねてより懸案の柏駅乗入が前年9月24日東京陸運局の認可を得たので、この日柏駅西口-船戸木戸間(9.1km 11回/日 所要27分60円 運賃区6)ならびに東我孫子車庫-船戸木戸間(11.2km 8回/日 所要35分60円 運賃区9 東武定期券回数券は使用不可)を東武鉄道関係会社では初の「多区間整理券式ワンマンバス」で運行開始

1月29日

東武鉄道、車掌の採用が困難であること、東武のワンマン比率が他社より低いことを理由に総計167ダイヤのワンマン化を組合に提案

2月 この頃野田市駅-目吹線が廃止されている
  3月 ワイド広告枠取付作業、野田・柏両営業所で始まる

6月2日

柏営業所の酒井根行左廻り線バス名戸ヶ谷にて何らかの事故があり、東武労組組合員1名が負傷している

8月

自動車局、リア面限定で貸切車両への看板枠取り付けを決定
11月16日 複数の関宿町議会議員が野田市合併反対を表明
1970年昭和45

 

この年、千葉駅や津田沼駅、柏駅の路線バス後方方向幕が行先表示ではなく広告幕や社名になっていることに疑義を唱える声が出る
1月11日 柏営業所、柏駅西口-国道16号-正蓮寺-十余二工業団地間新規開通(11回/日)、このため西口広場混雑に拍車がかかることになり同日降車場を西口改札前から末広通りへ移動させる。
また同日読売新聞「柏市内踏切工事相次ぎバスの定時運転困難」と報ず
2月 柏東口市街地再開発着工を控え柏駅前バス待合所を撤去
3月1日

東武バス・阪東自動車全路線の乗降場を駅南方300メートル山野辺陶器店ビル鮨芳寿司店間へ変更(平日朝夕・日曜祝日日中に限)。
野田営業所の柏駅-野田市駅・水堰橋・北花崎・大利根温泉の各線および柏営業所柏駅-布施線の行路変更運賃改訂、発着場所を駅西口へ移動したため東武・阪東あわせて西口発着数終日514回におよび柏署員、東武鉄道組合員ら駅前に出て交通整理を行う。数日後東武バス、柏タクシー、朝日麦酒等参加し西口の交通安全対策活動を行う「西口安全会」発足、後日会にて住民要望多々出て東武労組柏分会長ら対応す

4月4日

我孫子町に竣工した湖北台団地入居開始初日にあわせ阪東自動車が団地循環線(3.5km 1区15円)、東我孫子車庫-団地-湖北駅南口(5.8km 4区30円)、農電-根戸-湖北駅南口(13.2km 7区 60円)等8系統の運行を整理券式多区間ワンマンバスで開始

4月10日 常磐線北柏貨物駅が開業。柏・我孫子駅の貨物取扱い廃され柏貨物用地(桝田倉庫等)は市が買収して計画用地繰入れの予定

4月25日

旧柏出張所修理工場跡に扇屋柏店がオープン(昭和55年閉店)
6月 柏営業所に「ボデー手書き看板」の乗合車両5台配車。翌月野田営業所にも1台配車。同月、柏駅西口-十余二工業団地間にワンマン運行を開始(前乗り均一運賃)
6月6日 朝日新聞「千葉県内バス各社渋滞とワンマン化でダイヤ通り走れず苦情殺到、東武では国道6号を走る柏車庫-松戸角町線(14.3km、56本/日)が最悪で、41ある全停留所に『この区間は道が混んでいるため遅れることがあります』と貼り紙し予防線を張っている、片道41分のところラッシュ時には1時間10分を要し最悪時は『自然運休。合理化で遅れが激しくとも代車なんか出せない、将来は同区間を北小金で打ち切る』と匙を投げた」との報
6月中旬 東武交通労組南埼支部柏分会がバス運行に支障大とし流山・柏旭町間、一般車の駐停車禁止陳情書を柏市議会および柏警察署に提出
  7月1日 柏市、柏駅西口-あけぼの町交差点間市道を一方通行に指定
7月4日 愛宕駅前にイトーヨーカドー野田店開店
9月

東武鉄道、当年度下半期購入車および大改修車から乗合バスの外塗装をブルー2段、クリーム2段に塗装変更。
この頃豊四季団地の白タク激増し正規タクシー、バスの走行妨害のため柏警察署取締まりを始める

9月4日 キッコーマン醤油株式会社が学校給食用に米粉パンを開発
10月1日 茨城急行自動車、総和町および銀座ベーカリー・京三電機・日本ステンレス・山崎製パン他計35社従業員600人から成る同町丘里工業団地の強い要望に応え、茨急初のワンマンバス(多区間制運賃)で古河駅-丘里工業団地-下館駅間(往34.5km 1回/日 復36.6km 2回/日)、同-茨急下館車庫間(32.9Km 往復とも1回/日)、同-北茂呂間(14.6Km 往7回/日復5回/日)の3系統営業開始(広報そうわ)。この日現在、柏駅1日平均の東武バス利用者数東口6,752人、西口16,990人(柏新報)
  11月19日 「ワンマンバスの走行粁を100粁未満とする」の項を除き東武労組自動車部会執行委員会が経営側と「多区間ワンマンについての要求項目」について妥結
12月

柏市議会で「東武バスは広告だらけだが後方に行先表示を掲げるべきではないか」との一般質問あり、市担当者これに「東武から『法規上行先表示は前方と入口横だけでよいので後方行先表示は単なるサービス、赤字を少なくするために広告収入に期待をかけており従って後ろの方向幕から広告を撤去する考えはない』旨回答あった。ただし市は東武鉄道に善処を求む」と答弁。
同月、川間駅への急行バス乗入廃止。
同月、柏営業所、流山橋の渋滞あるいは利用者減を理由に柏駅西口-草加駅間のうち流山広小路-大広戸間を廃止、柏駅西口-流山広小路間の運行に変更す

1971年昭和46 1月28日 埼玉県内運賃改訂実施。北越谷~野田間70円→90円、宝珠花~春日部間60円→80円
3月1日 柏市、柏駅西口区画調整事業完了にともない末広町1番地2先の用地3259.79㎡を東武鉄道に無償譲渡、東武鉄道が柏駅の民衆駅化計画を発表。
同日東武鉄道、野田線全線を喫煙禁止区間に指定。
同日茨城急行自動車、創業時以来老朽化進み改修中だった下妻営業事務所屋と車庫の新築引渡しなったため使用開始。
4月1日 陸運局、千葉県小倉・豊四季・高根台3団地にバスを運行している京成電鉄・新京成電鉄・東武鉄道3社に対し各団地線終バス時間繰下げを要請、東武に対しては柏駅終発を22:47にせよとの内容。
同日柏駅東口駅前通りにイトーヨーカドー(売場面積3500㎡)開店。この頃東武民衆駅化で西口に東武デパート進出との憶測飛ぶ
4月5日 柏市、大規模乱開発の恐れがあったため大和団地株式会社から買い上げていた布施弁財天東海寺山門前保全地1万3千坪を「あけぼの山都市公園」として開放
4月20日 常磐線に北柏駅開業。最寄バス停は「根戸坂上」
4月29日

自動車局、野田市駅-下町-北越谷駅(13.3km 27回/平日 32回/休日)、野田市駅-市役所-北越谷駅(12.9km 12回/平日 8回/休日)、北越谷駅-松伏溜入下間(5.8km 14回/平日のみ)に東武鉄道初の整理多区間ワンマンバス導入。また初の「後乗り前降り」ワンマンバス。これ以降東武鉄道、5月1日栃木営業所西川田線、5月5日下館営業所小山線・八丁台車庫線へと多区間ワンマン移行相次ぐ

6月11日 関宿町、正式に野田市との合併の申入をなす
9月1日 千葉県、条例規則を改正し県内での身障者バス利用時の障害者割引証提示を不要とす。
9月5日 野田市内で野田市駅ゆき東武バスにダンプ接触、乗客4人が怪我
11月11日 東武百貨店がシンボルフレーズ「ぶらんで~と」を採用、レターマークを「TOBU」から「TO-B」の感覚文字へ変更す
12月1日 東武鉄道のワンマンバス実施率43.2%に達す
1972年昭和47 1月31日 この日までに柏駅東口行バスの方向幕に「柏駅」ではなく「柏駅東口」に変更されているものが見られる
2月19日 柏駅自由通路につながる柏駅西口歩道橋が完成
4月1日 茨城県猿島郡岩井町が市制施行し岩井市になる
4月3日 東口再開発工事に伴い柏駅東口発着東武バス・阪東自動車全路線の乗降場を曜日にかかわらず水戸街道交差点山野辺陶器店ビルと鮨芳寿司店の間へと変更す
4月20日 千代田線の国鉄常磐線乗入に伴う踏切大混雑のため南柏駅-光ヶ丘団地線のバス停位置を駅前から踏切手前へ移動
6月21日 愛宕駅ホーム上に建設中だった跨線橋が使用開始
7月12日 新村野田市長が東武鉄道本社で東武バス目吹線の再開と岩井線・関宿線の増発を要望、「営業上の関係から不可能」と回答される
    次回へ続きます