やりたいことは、やり残したことだ!

今日一日を出来るだけ楽しく過ごすよう努めています。
日々の他愛のない出来事を取り留めもなく書いています。

フェリックス・トリニダード

2016-10-13 16:52:22 | 日記

ウェルター、スーパーウェルター、ミドル級と3階級制覇した元プロボクサー。

最初にIBFのウェルター級タイトルを獲った試合は今でも覚えている。

この試合はWOWOWエキサイトマッチで観た。

トリニダードは1ラウンドから王者モーリス・ブロッカーを圧倒していた。

小刻みなステップからジャブ、左フック、右ストレートを繰り出す。

空振りする左フックは凄まじく、右ストレートは突き抜けるような伸びがあった。

1ラウンド終了間際打ちおろし気味の右が当たり王者はグラつく。

2ラウンド、さらに攻勢を強める挑戦者の連打をまとめて食らった王者は

顔からリングにダイブした。

防衛戦のラモン・カンパス戦は自分が一番好きな試合。

ダウン応酬の打撃戦の末に4ラウンド、56戦全勝のタフな相手をTKOで下した。

他にもトロイ・ウォータースをかすめたような左フックで倒したシーンも印象的だった。

オスカー・デラ・ホーヤ戦は残念だった。これは消極的な試合をしたデラホーヤが悪い。

それから階級を上げフェルナンド・バルガス、日本で竹原慎二、保住直孝をTKOした

ウィリアム・ジョッピーをも倒す。

ウェルター級のクラスでも打たれ弱い方で耐久性には不安があったが、パンチ力は

階級を上げても通用した。

トリニダードは筋骨隆々としていなくてほっそりしたしなやかな体をしている。

それであんなにパンチが強いのだから、きっと筋肉の質がすごく良いのだろう。

それとパンチの軌道。

バルガス戦、ジョッピー戦で特に自分が感じたのが、トリニダードのパンチを相手が見切れて

いないことだ。

「パンチを打ってくる」というのはわかっているのだが、パンチ自体の伸び、腕のしないなど

すごくて相手は見切ることができず食らってしまうのではないかと思う。

バーナード・ホプキンスやロイ・ジョーンズ戦は善戦したものの、彼らとはいかんせん

体力、対格に差があった。

個人的にはウェルター級でアイク・クォーティとの対戦が観たかった。

辰吉丈一郎2

2016-10-13 13:44:33 | 日記

辰吉は初の世界タイトルを取ったあと左目の異常を訴える。

後のビクトル・ラバナレスとの2戦目の後に網膜剥離と診断されるが

この時すでに兆候があったのだろう。

シュガー・レイ・レナードはトーマス・ハーンズのジャブで網膜剥離になったが、

辰吉はタイトル奪取までは打たれていなかったのだから、元々そうなり易い

体質だったのではないかと思う。

ラバナレスとの2戦は激闘だった。

自分は負けた第1戦も、楽にはいかないだろうが勝つと思っていた。

辰吉は乱打戦を好むタイプに弱いのだろうか。

2戦目は判定勝ちしたが、この試合も打ち合いに巻き込まれていた。

1994年網膜剥離の手術も成功し薬師寺保栄と対戦する。

この試合は日本人選手同士の名勝負と言われたりしているが、自分は辰吉が

圧勝すると思っていたのであの内容、結果にすごくショックだった記憶がある。

その後階級を上げダニエル・サラゴサに2度挑戦するも敗北。

サラゴサはラバナレスみたいな相性の悪いタイプだったと思う。

自分はここで辰吉の試合を観なくなる。

だからまたバンタム級でチャンピオンになったことを知らなかった。

そしてその後ウィラポンに2度強烈に負けたことも。

この3試合はYoutubeで観た。

シリモンコンに勝って王者に返り咲いた時の会場の盛り上がりは凄い。

あれだけ人々を興奮させる人間はそうはいない。

ウィラポンに負けた試合も壮絶だった。

辰吉の最後の試合ではないが、KOされたシーンは何か終わりを予感させる印象的な

シーンだった。

一体辰吉丈一郎は、どれだけの人に影響を与えたのだろう。

辰吉丈一郎

2016-10-13 11:21:54 | 日記

辰吉が好きな人は本当にたくさんいると思う。

彼の個性や人柄に惹かれファンになる人も多いと思う。

自分が辰吉の試合を最初にテレビで観たのは、日本バンタム級タイトルマッチに

挑戦した岡部繁戦だったと思う。

それまで辰吉はまだ3戦しかしていなかったがすでに話題になっていた。

パンチがあると評判だったので、自分はなんとなくそれまでの日本人選手の

ファイタータイプをイメージしていた。

試合を見て全く印象が違った。

まず目についたのがその体形。手がすごく長く胴が短い。そして足が細い。

頭は大きいが、すごくボクサーに向いている体形だと思った。

試合がはじまるとますます印象が変わる。

パンチがしない、離れた距離から左フックが飛ぶ。

まるでアメリカや南米の選手みたいなパンチを打つ。

凄い選手だと思った。

試合開始から優勢に進め4回KOで圧勝する。

日本人の対戦相手がいなかったのもうなずけた。

6戦目のアブラハム・トーレス戦は意外にも苦戦し引き分けるが

8戦目で世界タイトルを取る。

勝利してリングに突っ伏した姿が印象的だった。

わずか8戦でさしたる苦も無く世界に登りつめた辰吉だったが

ここから波乱万丈なボクシング人生がはじまる。


マービン・ハグラー対トーマス・ハーンズ

2016-10-13 09:39:56 | 日記

1985年の統一世界ミドル級タイトルマッチ。

3団体のタイトルを独占するハグラーに、3階級制覇を目論むハーンズが挑戦。

この試合は当時テレビで放映されたのを後で知ったけど、自分は観てない。

静岡では放送されず関東だけの放送だったのか。

自分は実際の試合の2年後くらいにレンタルビデオで観たのだ。

当時自分はレナード対ハーンズ第一戦のビデオを購入していたし、ハーンズは

まだ現役だったので知っていたが、87年にレナードに敗れ引退していた

ハグラーのことはよく知らなかった。

とにかくそのビデオが近くのレンタルビデオ屋の格闘技コーナーにあった。

ビデオには試合だけでなく試合前からの両者の詰り合いも含まれていて面白かった。

アメリカらしいショウアップされた感じが新鮮だった。


試合は1ラウンドから凄い打ち合いになる。

最初から突っかかってくるハグラーにハーンズも怯まず応戦する。

そして最初にハーンズの右アッパーが炸裂する。

これを額に食らったハグラーは効いていたと思う。

自ら攻め込みながらもこの瞬間クリンチしようとしていた。

しかし一旦離れた後の打ち合いで今度はハグラーの左右のフックが3発命中する。

自分はこれが効いたと思う。

ハグラーのローブローも目立ったが、見る見るうちにハーンズはフラフラになっていく。

2ラウンド。

ハーンズは1ラウンドのダメージから回復しておらず、あいかわらずフラフラだ。

このラウンドの終わりに捕まりハグラーの連打を浴びる。

そして3ラウンド。

ハグラーの右フックがハーンズの左肩越しにテンプルをとらえ、ハーンズはたたらを踏む。

さらにハグラーの右の追い打ちを受けハーンズはダウン。

立ち上がったもののダメージは深刻で、リチャード・スティールレフェリーはストップした。


多くの関係者がこの試合の第1ラウンドを今でも最高の1ラウンドと評している。