ロイ・ジョーンズ・ジュニアは主に90年代のボクシング界で
一時代を築いたボクサーだ。
プロデビュー時から飛ぶ鳥落とす勢いで連勝し話題になっていた。
まるで運動神経の塊のような感じでスピードがありパンチも強い。
期待通りバーナード・ホプキンスに判定勝ちしてあっさり
初タイトルを獲ってしまう。
ジェームス・トニーとの世紀の一戦はトニーの体調不良で
がっかりするような試合内容になってしまったが、大差で判定
勝ちし2階級制覇もあっさり達成してしまう。
さらにその上のライトヘビー級タイトルも獲り3階級制覇し
いよいよヘビー級に挑戦することになるのだが、当時の相手が
ジョン・ルイスという穴的な王者だったこともあって、大差の
判定勝ちをしてヘビー級タイトルも容易に獲得してしまう。
ここまで苦戦らしい苦戦をすることなく4階級制覇をしたので
今後さらにどんな凄いことをしてくれるだろうと期待していた
のだが、ここからジョーンズは下降していく。
本人もヘビー級は一時的なものと考えていたのだろうと思う。
タイトルはすぐに返上し、以後階級を下げてた戦うこととなる
のだが圧倒的だった強さは影をひそめ悪い所ばかり目立つように
なる。
コンビネーションの継続性の無さ、打たれ弱さ。
何より試合での集中力が散漫になってしまった。
もしかしてヘビー級タイトルを獲った時に自身の中で燃え尽きる
ものがあったのかもしれない。