社会の鑑

社会で起きている出来事にコメントを加えています。

少数民族・ハニ族の言葉

2010-05-06 08:23:00 | ノンジャンル
昨年8月、中国雲南省の南西部にあるシーサンバンナに行って来た。中国刑法学会が昆明理工大学法学院を当番校として昆明市内で開催されるとのことなので、それへの出席をかね、早めに現地に到着し、シーサンバンナに行って来た。
この自然豊かな大地については別に書くとして、ここでは、言葉について書いてみよう。
少数民族として主として山岳地域で生活しているハニ族という民族が存在している。この民族の話す言葉は欧米系や中国語とは異なり、日本語に近いといわれている。それについては、その前年に関東学院大学刑事法研究室で開催した第一回日中刑事法研究会に参加した昆明理工大学法学院曽学院長(専門は刑法)から聞いていた。
シーサンバンナ原始森林公園に出かけた際、たまたま、ハニ族の女性と話す機会を得ることができた。もちろんガイドを通してだけど。この時のガイドは、日本語のガイドが足りず、英語のガイド見習いであった。

「私は学校に行くでしょう」をハニ語ではどのように発音しますか。また、どのように書きますか。

「安  書阿  読以毛」
ナー スワー トゥイモー

中国語では、「我要去上学」

つまり、「書阿」は学校を指し、「読以」は行くを指している。

雲南省には26の少数民族が生活している。その生活の中には、日本の食生活の原型となるものも数多く存在している。納豆、寿司、梅酒など。
その少数民族の中で、言語体系がことなる民族がどこからやってきたのであろうか。興味は尽きない。ちなみに、ハニ族は、他の多くの民族と同様に、民族の文字はもたず、漢字で表記している。
固有の文字を持つ民族としては、ナシ族が有名で、その言葉は、東巴文字といわれる表形文字である。