高齢の女性が「新米」を仏さまに
供えに参りました。
今年のお盆前に亡くなった弟さんが
作付けした稲の新米です。
弟さんは独身でした。
嫁いだ姉・妹が弟さんの後を引き継いで
田んぼを管理しながら育てたお米です。
どのような気持ちで稲穂を刈り取ったか
ご姉妹の心情を思うと米一粒がとても
もったいなく感じました。
以前、「樒(佐伯ではシキビと発音する)」の木が「香」になることを
知った檀徒のおじさんが時間をかけてシキビを粉末にしてお供えしてくれました。
両親の供養にと大量の「純粋シキビ香」が澄みきった朝の空気に
上品に漂います。
お供えされた新米の前で焚かれる香・・・
自然に手が合わさります。