1:タイトル 世界サッカー紀行2002
2:サブタイトル
3:筆者 後藤健生
4:発行 文藝春秋
5:サイズ 19.0cm
6:説明(目次)
まえがき
第一章 ヨーローッパ
崩れる国家の枠組み - どうなるヨーロッパ・サッカーの将来
●イングランド
サッカー史上最大の惨事/伝統が生んだ「フーリガン」と「テラス」/
イングランド・サッカーのルネサンス
●スコットランド
世界最初の国際試合/民族対立を反映するダービーマッチ/
一次リーグ敗退を続ける代表チーム
●アイルランド
ケルト人の国、アイルランド/サッカー隆盛は1990年代以降
●フランス
完全に機能しているフランスの育成システム/サッカーを見る冷めた視線/
スペクタキュラーな勝利は可能か?/八年をかけた熟成したプラティニのチーム/
人種のるつぼ、フランス代表
●ベルギー
複雑な連邦制/ベルギー、躍進の条件/ヨーローッパ大陸の古豪
●オランダ
若手育成システムの先進国/代表チームの内紛は日常茶飯事/
夢に終わったクライフの監督就任
●ドイツ
イングランド戦惨敗の衝撃/ゲームではなく勝負/アスリートたちの中で光るテクニシャン/
PK戦での圧倒的強さ/日本との深い関わり
●デンマーク
華々しいデビュー/1992年のヨーローッパ・チャンピオン
●スウェーデン
名選手の供給国/「スモール・イズ・ビューティフル」!/
1936年ショックのエピソード
●ロシア
共産主義とサッカーの奇妙な共棲/多民族国家ソ連の解体とロシアのサッカー
●ポーランド
1970年代の輝き/民主化が進んで国際舞台に踊り出る
●ハンガリー
「マジック・マジャール」/28年目のハンガリー/
凋落、没落のハンガリー・サッカー
●ブルガリア
予想を裏切るベスト4進出/小国ならではのカウンター攻撃/
精神的に開放されて花開く才能
●クロアチア
幻のワールドカップ優勝候補/卓越したパスの深さ/
サッカーにかぎらぬ名コーチの供給国
●スロベニア
山間の小国スロベニア/芸術的ですらある組織的守備
●トルコ
中央アジアからの西ヨーローッパまで
●イタリア
イタリアの「レアリモス」/頑張る美学、頑張らない美学/
「マキナ」と「ファンタジア」/せめぎ合う三つの傾向/イタリアの退潮?
●スペイン
クラブ運営の成功/ワールドカップに勝てないわけ/ナショナリズムの欠如
●ポルトガル
ポルトガルの風土が生む独特のサッカー/ワールドユース世代が担う黄金期
第二章 南北アメリカ
多様なサッカー大陸 - 南北アメリカ
●アルゼンチン
嫌われた「消極的で破壊的」なイメージ/軍事政権下の奇妙な同盟/
アルゼンチン社会におけるサッカーの機能/競争から生まれるタレント群
●ウルグアイ
衰退著しい初代世界チャンピオン/古き良き南米サッカーの香り/
黒人選手の活躍が刺激
●ブラジル
世界に先駆けた黒人選手の参加/アフリカとヨーロッパの融合文化/
「ブラジルは攻撃的」という幻想/ブラジルの変質
●パラグアイ
国民の多くを失った三国戦争/強い守りのメンタリティー
●チリ
ロハス事件/サッカーの神様と政治の神様のいたずら/サ・サ・コンビ/
チリ地震とワールドカップ開催
●コロンビア
ディ・スティファノを擁した幻のスーパーチーム/ポスト・バルデラマ世代はいつ育つ
●エクアドル
キトとアヤキルの二都物語
●アメリカ合衆国
許し難い不条理のスポーツ/ワールドカップ・アメリカ開催の思惑/
NASLからMLSへ
●メキシコ
不思議な呪文「シキッティブン・・・・・」/インディオの❝けれん❞とアメリカ合衆国の近代性/
「メヒコ」に込められた歴史的怨念
●コスタリカ
非武装国家コスタリカのディフェンス
●トリニダード・トバゴ
ワールドカップ挑戦の歴史/スチームドラムとジャック・ワーナー
第三章 アジア
広大すぎるアジア大陸 - 分割案も浮上する
●日本
プロリーグ誕生/サッカー的な思考の欠如/語り継がれるべき経験の蓄積
●韓国
選手個人の判断力の的確さ/少数精鋭で強い代表チームを作る/
日本に勝つことが最大のアイデンティティ
●中国
中央集権的強化体制が妨げに/南方のテクニックと北方のパワー
●香港
東アジアをリードした香港/ここ十年で急速に凋落
●イラン
アジア離れしたプレースタイル/攻守のバランスの悪さが課題
●サウジアラビア
ワールドカップ初出場でいきなり二勝の快挙/インシャッラー(神の思し召しのままに)/
王族とボランティアが支えるクラブ運営
第四章 アフリカ・オセアニア
ブラック・アフリカの強さは本物か?
●ナイジェリア
ブラック・アフリカの新星/多民族国家ナイジェリア統合のために/
ナイジェリアとブラジルの不思議な関係
●カメルーン
オリンピック初の金メダル/イタリア・ワールドカップでの快進撃/
部族間のダービーマッチ
●セネガル
西欧のアフリカ分割の根拠
●チュニジア
マグレブ諸国台頭の先駆をつける
●南アフリカ
白人も黒人もそろってプレーするサッカー
●オーストラリア
阻まれ続けるワールドカップへの道/フットボールの博物館/
「移民のスポーツ」からの脱却
FIFAワールドカップ・オールタイムランキング
7:価格 定価(本体1667円+税)
8:発売日2002(平成14)年2月25日 1刷
9:ISBN ISBN4-16-358240-1 c0075 ¥1667E
10:ページ 440ページ
11:星 ☆☆☆☆