(社)日本通信販売協会では、このほど2009年度の売上高について調査を行い、
8月23日その概要を発表した。これによると、2009年度の通信販売業界全体の
売上高は、推計で4兆3,100億円となり、前年度に比べ1,700億円の増加であり
伸び率は4.1%で調査開始以来の最高額となっている。
一方、百貨店は2009年の売上高が6兆5800億円と、規模では下回っている
ものの、こちらは前年に比べ8,000億円の減少であり、この状態が続くと
2013年には通販と百貨店の売上高が逆転する勢いである。
この現象の背景には、アマゾンなどの進出により通販に対する垣根が低く
なったことや、女性の社会進出により総合職の女性が増え、平日の残業の
ために土日は家で買い物をする、といった社会現象があると思われる。
また、通販物流も大きく様変わりしている。物流費率を12%とすると、通販に
関連する物流費は約5,200億円になるが、その範囲は単に配達だけでなく、受注
代行・在庫代行・入金代行・返品代行・マーケティング代行など、いわゆる
フルフィルメント業務を、通販事業者に代わって実行することが求められている。
参入事業者も従来の運輸・物流事業者だけでなく、通販事業者の物流部門が
他社向けに物流サービスを提供するもの(例えばスクロール:旧ムトウ)から
自社のネットサイトでの購入に対して物流までサービスを提供するもの
(例えば楽天物流)まで出現している。
運輸・物流事業者が単に「運ぶ」「保管する」ことだけを実施してきた時代は
早晩終わりを迎えると考える。
8月23日その概要を発表した。これによると、2009年度の通信販売業界全体の
売上高は、推計で4兆3,100億円となり、前年度に比べ1,700億円の増加であり
伸び率は4.1%で調査開始以来の最高額となっている。
一方、百貨店は2009年の売上高が6兆5800億円と、規模では下回っている
ものの、こちらは前年に比べ8,000億円の減少であり、この状態が続くと
2013年には通販と百貨店の売上高が逆転する勢いである。
この現象の背景には、アマゾンなどの進出により通販に対する垣根が低く
なったことや、女性の社会進出により総合職の女性が増え、平日の残業の
ために土日は家で買い物をする、といった社会現象があると思われる。
また、通販物流も大きく様変わりしている。物流費率を12%とすると、通販に
関連する物流費は約5,200億円になるが、その範囲は単に配達だけでなく、受注
代行・在庫代行・入金代行・返品代行・マーケティング代行など、いわゆる
フルフィルメント業務を、通販事業者に代わって実行することが求められている。
参入事業者も従来の運輸・物流事業者だけでなく、通販事業者の物流部門が
他社向けに物流サービスを提供するもの(例えばスクロール:旧ムトウ)から
自社のネットサイトでの購入に対して物流までサービスを提供するもの
(例えば楽天物流)まで出現している。
運輸・物流事業者が単に「運ぶ」「保管する」ことだけを実施してきた時代は
早晩終わりを迎えると考える。