Toshichanの独り言

海外、国内旅行の旅日記。私の俳句手帳、などなど筆の進むままに書き連ねてまいります。

ラ・フォル・ジュルネに始まりレストラン ベルツブルグを経て湖東三山に至る(2012/4/30~5/1)

2012年05月02日 | イベント
1、ラ・フォル・ジュルネびわ湖2012



 ラ・フォル・ジュルネとはインターネットによれば「フランス北西部の港町ナントで、1995年に誕生したクラシック音楽祭。クラシック音楽の常識を覆すユニークなコンセプトに貫かれ、「ラ・フォル・ジュルネ(熱狂の日)」のネーミングそのまま、ヨーロッパの数ある音楽祭の中でもっともエキサイティングな展開を見せている。毎年テーマとなる作曲家またはジャンルを設定し、会場となるナント市のコンベンションセンター「シテ・デ・コングレ」では、朝から晩まで12の会場で同時併行的に約45分間のコンサートが、5日間で約300公演繰り広げられている。
 演奏者は、旬の若手やビッグネームがずらりと並び、しかも、アーティスティック・ディレクター、ルネ・マルタン氏の「一流の演奏を低料金で提供することによって、明日のクラシック音楽を支える新しい聴衆を開拓したい」という考えに基づき、入場料は5?22ユーロ(およそ600円~2,500円)という驚きの低価格に抑えられている。来場者の6割はクラシックコンサート初体験者で、キッズプログラムも充実していることから子どもたちも多数参加している。
 2000年からポルトガル・リスボン、2002年からスペイン・ビルバオ、2008年からブラジル・リオデジャネイロ、2010年からポーランド・ワルシャワでも開催され、いずれも大成功を収めている。日本では2005年から東京国際フォーラム、2008年から金沢、2010年から新潟と、西日本では初めてびわ湖ホールで、2011年から九州・鳥栖でも開催され、クラシック音楽界にセンセーションを巻き起こしている。」との説明である。
 「ラ・フォル・ジュルネびわ湖2012」」では「サクリュ・リュス(ロシア音楽祭)」をテーマとしてびわ湖ホールを会場に4/28がプレイベント、29,30が本公演がおこなわれた。大、中、小ホール、メインロビーを各会場として一回の公演が1時間と短く設定され、1日各3回ほど公演が持たれる。1回の料金は1500円と格安で、3歳以上の子供も入場できる。またメインロビーでの公演は無料であるが、なかなか良いものが多かった。妻と私は30日の13:15からのボリスベレゾフスキーのラフマニノフとクライスラーの演奏を聴いた。ベレゾフスキーは世界的に非常に高い評価を得ているピアニストであり、演奏が始まったとたん音が踊っていると言うかなんと言うか、本当に引き込まれてしまった。素晴らしいの一言に尽きる。

鍵盤に熱く舞ひけり二つ蝶  京都
こんな公演を身近に、格安で聴けるのは素晴らしい企画である。またメインロビー会場では「テレムカルテット」と言うロシア民族楽器集団の演奏が素晴らしかった。特にバラライカのバスが登場したがその低い響きは素晴らしかった。
 小さな子供を連れた家族連れ、老若男女、東京から来た人もいたようだ。本当にお祭り気分である。毎年5月前後に行われるので皆さんも是非参加されたらいかがか。

2、ドイツレストラン ベルツブルグ



 びわ湖ホールから湖岸沿いに南下して20分ほど歩くと、「ベルツブルグ」と言うドイツレストランがある。ちなみに大津市とベルツブルグは姉妹都市である。その縁で立てられたドイツの民家風の建物がそのレストランである。数年前ここでビールを飲んだが、是非とも食事をと思い今回に至った。
 まずビールが美味い。バイツエンビールはビール酵母が無ろ過であり、少し濁っているがこれの美味しいこと。思わずお代わり。なお、バイツエンビールはビンに入っていて、グラスに注ぐ時、ドイツ人のウエイターが席の横にやおら登場し、グラスにビールを注ぐ。最初は泡を立てずにゆっくり注ぎ、最後はビンのほうは泡ばかりになるのでそれをゆっくり回転させグラスに泡をゆっくりと載せていく。私が「泡で蓋をするということなのか。」と聞くと「それも一つだが、酵母がビンの下にたまっているのでそれをグラスに移すためでもある。」と言うことだった。何かもっともらしい薀蓄であった。そういう会話は楽しいね。
 また「コルン」という穀物のスピリットを飲んだが、アルコール度数は高いが、結構すっきりしたのみ口であった。
 料理は、白アスパラガス中心の野菜サラダ、ボイルした太いソーゼージの盛り合わせ ザワークラウト添え、ジャガイモとベーコン、玉ネギのオムレツ ”ゲレーステット”、自家製ベーコンとキノコのリゾット、ドイツパン。どれも美味でございました。
 一度行く値打ちあり!

3、湖東三山


 びわ湖ホテルに泊まって翌朝、天気も幸いもったので新緑の湖東三山の内、金剛輪寺、西明寺と多賀大社を訪問した。(百済寺は以前訪問)湖東三山は秋の紅葉の頃が最高と言われているが、紅葉が最高なら新緑の紅葉をよかろうと言うことで行ってみた。
(1)金剛輪寺
ア、千体地蔵


 予想にたがわず、新緑も最高であった。金剛輪寺で驚いたことは参道の両脇に千体以上の小さな石地蔵様が並べられており、その石地蔵様は皆かわいい涎掛けを掛けられていて、また風車も一つづつ供えられている。ちょうど我々が伺った時、千体のお地蔵様の涎掛けを新しいものに交換されていた。地元の方たちであろう。これを作るのも大変なら、掛けかえるのも大変であろう。風が吹くと当然からからと風車が回る。なにか、お地蔵様同士が話をされているように思われた。

千体の地蔵に千の風車  京都




イ、本堂など
 金剛輪寺は天台宗のお寺であり、比叡山との関係から見ても頷けた。本堂は相当上のほうあり、金比羅山ほどではなかったが、いい運動となった。本堂は国宝であり、どっしりとした木造建築で、開山の行基が彫ったという聖観世音菩薩が本尊であり、秘仏である。阿弥陀如来坐像、十一面観音立像など平安から鎌倉時代の仏像が安置され、その多くが重要文化財に指定されている。また本堂左手にある三重塔も落ち着いていて素晴らしい重要文化財である。
 明寿院の庭園も見事でちょうど石楠花が見頃であった。

(2)西明寺
 金剛輪寺を出て北に進むと西明寺に到着する。西明寺門前の一休庵でざるそばを食べたが腰が強く、大変美味であった。西明寺県道から車である程度上がっていける。寺院内のに入るとまずお庭から拝見することとなる。ここも石楠花がきれいに咲いていた。お庭に沿って上っていくとやがて本堂である。この西明寺も天台宗であり、本堂、左手にある三重塔は国宝である。御本尊は薬師如来であり秘仏であるが、本堂には薬師如来の脇持の日光、月光菩薩、十二神将、四天王などが祀られていた。ここも金剛輪寺と同様素晴らしいお寺であった。

(3)多賀大社
 西明寺を出てさらに北に進むと多賀大社に至る。ここの祭神はいざなぎ、いざなみの命であり大社と言われるだけあって風格のある社、社格を持っている。鳥居を入ったところに石の大きな太鼓橋があり、誰でも渡れるが、非常に傾斜が急でつるつるしている。敬意を表して祝詞を唱えてきた。
門前には茶店があり、ここの名物は「糸きり餅」。このいわれがまた面白い。この餅には白の餅に青赤青の三筋の線が引かれている。あっさりしていておいしい餅だ。青赤青の三筋の線は蒙古の旗印であり、これを直角に切ると言うことで蒙古を調伏するorしたという意味がこめられているそうだ。

(4)湖東三山、多賀大社を巡って一番感じたことは「近江は金持ちだ。富が蓄積されている。信仰心が強い。共同体の結束が強い」と言うことである。今回訪れた3箇所も皆立派な建物であるにもまして今でも人々に支えられていると言うことである。それらがこれらの寺社をつくり、支え、また近江商人を生み出したのだろう。

4、蛇足


 帰りに「鮒寿司、鮎の佃煮」を買って帰って、これを肴に夜はお酒を美味しく飲みました。でも肴が足りないので今回とは関係ないが沖縄のしまらっきょも動員いたしました。
 


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