治しやすいところから治す--発達障害への提言

花風社・浅見淳子のブログ
発達障害の人たちが
少しでもラクになる方法を考える場です。

インプットの週末

2011-07-11 09:00:27 | 日記
さて、「二十日鼠と人間」のDVDが土曜日に届きましたので
芋でできた水を飲みながら見ましたよ。

相当原作に忠実に作ってあります。
「アポロ13」や「フォレスト・ガンプ」で光っていたゲイリー・シニーズが監督までやってるのですね。

Of Mice and Men の著者紹介を読んでみると
スタインベックはスタンフォード大学を中退し、大恐慌後のアメリカで農場から農場へ渡り歩く季節労働者をやっていたらしい。
エリートの世界と底辺の世界、両方を知っている人なのですね。

今の日本と同じように、不安定な立場の労働者の中には障害のある人がひっそりとまぎれこんでいたはずで
そういうところで観察していたのでしょう。
作家の鋭い目は、障害者の問題行動に潜む「感覚の問題」と「俺ルール」
すなわち「話せば長い、浅いワケ」を見逃さなかったのですね。

満足して寝ました。
で、なでしこの快挙を見逃したわけですが。

次の日は朝から神田橋先生の「技を育む」とkindleでDLした「East of Eden by John Steinbeck」を並行読み。
どうもモードを切り替えてインプットするというのが自分の得意技だと長沼先生と一緒に本を作ってわかったんで
こういう読書の仕方を今試しています。

新聞も読んだけど。
そうしたら日経の書評欄に佐野眞一氏の「津波と原発」という本が載っていたんで
さっそく近くの書店で買いました。

しばらくつんどきます。

原発に関しては、最近武田徹氏の著作二冊
「それでも私たちは原発大国を選んだ 増補版核論」と「原発報道とメディア」を読みまして
著者は極めて中立的な立場をストイックなほど保持しているのですが

それを読んだ私の中で起きた化学反応は「原発容認」への傾きですね。
もちろん福島のようなことは二度と起こしてはいけません。安全な運用は大前提。
でもたんなるエネルギー問題じゃないということがよくわかったのですね。
日本が原発を選んできたのはそれなりに理由があることだとわかったのです。

たぶん同じ著作を読んで別の結論になる人も多いでしょう。
それが本と人間との起こす化学反応の面白いところです。

こうやって読書している間もずっとPCでは名古屋場所のストリーミングを立ち上げていました。
そして15時過ぎ。久々にNHKで本場所中継が!
でっかい画面に映った土俵を見て、感慨ひとしおでした。

やっぱりお相撲はいい。
堪能しました。相撲部の人たちも本当に楽しそうだった。
また昨日は熱戦も多かったしね。
稀勢の里も勝ったしね。

あ、それと「活かそう! 発達障害脳」は書店店頭でも動いているみたいですね。
一部のネット書店とかでも売り切れを起こしていましたが
すでに追加のご注文をいただいているので、おそらくそのうち在庫は揃うでしょう。

よろしくお願いいたします。

新刊について小暮画伯がブログに書いてくれています。