西表島に行こう、と決めたのはGW中です。たしか一回ツイッターを削除したあと。
きっと自分なりに気分変えたかったんでしょうね。
それと、実はこの5月25日に、花風社が「ある達成」をしましたので、そのご褒美を自分にしようと思ったのです。
テレビで八重山諸島の特集をやっていて、西表島が水の豊富な「水の島」だときいて、そうだ、ここに行こう、と思いました。
水が大好きな私。水と木を見に行こう。梅雨のせいか、料金も意外と安い。
ネットで申し込み、「5月7日三時までに全額払ってください」と通知がきたので、母と函館旅行に行くその朝に振り込みしました。
西表島。いったいどんなところなんだろう。
島は道が一本しかなくて、コンビニはなくて、タクシーの台数も限られているらしい。
そもそも西表島ってどこにあるのだろう。
地図で見ると尖閣諸島の近くだ(大雑把)。
石垣島まで羽田から直行便があり、そこから港までバスもしくはタクシーで移動し、そこから船移動。
そのあとはホテルのお迎えもあるけど、私はせっかくだから最初の一日は観光タクシーをお願いすることにしました。
天気予報は雨。
梅雨だから仕方ない。
そもそもそんな遠くまで行って帰ってくるだけで今回はいいんじゃないだろうか。
そんなに遊ばなくてもいい。
GWから事態が急展開し、夏頃オープンかな、と思っていた『治そう! 発達障害 どっとこむ』が意外と早く開けそう。
それと合わせたコラボ電子書籍を早く書かないといけない。
ジャングルの緑に注ぐ雨の醸し出すかぐわしい匂いをかぎながら電子書籍書き上げて帰ってこよう、と私は思いました。
ところが私は晴れ女。
結局傘は一度もささずに帰ってきましたよ。
つまり電子書籍はまだ途中。遊びまくった。
島の天気予報はほんと、あてにならないのです。
まず一日目。
四時二十分に羽田への定額タクシーに迎えにきてもらいました。
何しろ石垣便は朝六時十分羽田発です。
いつも羽田行きの定額タクシーとは「出発何時ですか? だったらもっと時間を早めた方が」みたいな攻防があります。横浜羽田間なんて渋滞がすごい。だからドライバーはなるべく早く来たがる。でも今回はあっさりとこちらが言ったとおりの時間に。走ってみてわかりました。四時台の高速は驚くほど空いています。
鶴見つばさ橋に上がる美しい朝日を見て、横浜も捨てたもんじゃないな、もう旅は始まっているんだなあ、と思いました。
羽田についたのは四時四十九分。
はやっ。
チェックインしようと思っても、五時十五分からしか搭乗手続きできないのです。
私はiPhoneを取り出しぽちぽちと電子書籍を書き始めました。
時間が来て搭乗手続きをします。今回は格安航空券だけど、ちゃんと50パーセントマイルが着く。石垣便の50パーセントだからばかになりません。ありがたやありがたや。格安航空券なのに、ちゃんとラウンジが使えるし荷物にはプライオリティタッグをつけてくれます。ありがたやありがたや。
ラウンジでコーヒーを飲み、水を二本買って機内へ。不便な島らしいけど、飲み水だけは確保しておきたかったのです。ところがね、奄美もそうだけど、南の島に行くと水の経口摂取量って減るんですよ。NEUROが手元にある人はP105を見てね。そういうこと。
朝六時台の飛行機はさすがに空いていました。外が見たくて窓側を指定していたのだけれど誰も隣にこなくて三席独占。ラッキー。機内では杉山先生の本を読んでいました。杉山先生は睡眠栄養運動を重視。それに加えて重視しているのが情報制限。これはやはり、子どもに過度なメディアは与えない方がいいという方向性を杉山先生もとっているのではないあろうか。大人もそう。読者の皆様がツイッターでアンチから絡まれなくなり「治そう! 発達障害 どっとこむ」で治る情報に接するようになればまたどんどん治るようになるだろう。
そんなことを思いました。
あっさり石垣空港へ。予定より20分早い。
どんよりと梅雨空。
遠くまできたなあ~と思いましたが、考えてみれば沖縄本島に行くのと私の方の作業は変わりませんよね。切符買って座ってるだけ。そして石垣に着いたのです。
荷物をピックアップして外に出ると、あっさりと港行きのバスがありました。
五百円払って乗ります。
八重山の光景はやはり沖縄本島と違いました。
車窓を楽しみながら港へ。
本当にするすると港まで来てしまった。
この先に西表島があるのか。
まだ10時。
ここで大分時間があります。
ていうかおなかがすいている。何しろ朝ご飯が3時だったから。
なんか軽く食べたいな~と思っても並ぶ八重山そばやさんたちはランチには早く、まだ開いていません。
そうしたら
思い出のA&Wを見つけてしまいました。
どう思い出か?
藤家さんの「藤家寛子の沖縄記 治ってよかったの旅」をお読みになった方はわかりますね。
あれだけ偏食の強かった藤家さんが「サロンパスの味がする飲み物を飲みたい」とリクエスト出してみんなで出かけたお店。
もうそれ自体が発達の証拠なのです。何しろ昔は「未知の味」は怖いだけだった。それが不思議な味がする飲み物を飲みたいと自分から言い出したのですから。
そのチェーンの一つが港のそばにありました。
モーニングセットの時間です。
「お飲み物は?」ときかれて思わず「ルートビア」と答えてしまった私。
そのままそこで、yasuさんがツイッターに上げてくださる論文のPDF、そして愛甲さんの原稿を読み、出航の時間を待ちました。
続く