ミニマリストという言葉を耳にするようになってから久しい。
断捨離という造語も今や立派な日本語。
そもそも、私はホテルで暮らす程度の物に囲まれた生活が好きなのだ。
実際に一人暮らしをしていた時には、物凄く物を持たない人間だった。
畳2畳分程度のクローゼットに、春夏秋冬の洋服は収まっていたし
駅前という立地に住んでいたので、そもそもストック品などをもつ
必要もなく、2LDKの住まいはどこも空間だらけだった。
靴だけは大好きなので、大きなシューズクロークいっぱいに収納していたけど
どれもこれも、手入れをして大切に履いてきたお気に入りばかりで
要らない靴など一足もなかった。
調度品以外、無駄な物は一切表に出ていない快適な部屋。
突然誰かが訪ねてきても、いつでもウエルカムが出来るような家だったし
シンプルだからこそ、掃除も簡単だった。
ある年、父が倒れて在宅介護になり、老老介護で疲れ切って行く母親が心配で
年末でマンションを引き払う決心をした。
実家は以前は大勢で住んでいたのだから、狭くはない。
2世帯同居も考えて10年前に立て替えたばかりで、2階にも小さなキッチンと
シャワーブースが設けられている。
しかしながら、捨てない世代の両親の荷物は、日増しに増え続けていて
今や6LDK+1Kという広さの家がどこもかしこも物で溢れかえっているのだ。
私が実家に帰るにあたって、まず着手したのが、断捨離。
やれどもやれども終わらずに、なんとその年の正月休みは全て断捨離で終わった。
もっとも愕然として腹が立ったのは、兄弟の私物が半分を占めていた事。
会社の経理書類や不用品をなんと元の自分たちの部屋2部屋では飽き足らずに
2階のキッチンまで占領している状況。
今やストレージは街の中にいくらでもある。
小さなストレージを一つ借りれば済むことなのに、なぜ両親の住む家に
それを置くのか?
さり気なく、2部屋以上使っているのに何かしらのペイはあるのか?
母親に聞いてみると・・・何もないと言う。
家を一軒持つということは、土地や家屋の税金を支払ったり、
植木などの手入れをしたりしてかなりの金額を要す。
いわば、1分1秒そこに物を置く事にもお金はかかっているのだ。
「会社の物を置くのならば、会社の経費を使うべきだ」「引き払ってくれ」と
私から言うと母親に言うと・・・
父の具合が悪いのに、これ以上の厄介事を起こさないでくれと、泣いて頼まれた。
そういうわけで、私は常に家にいる限り、イライラと言うか・・・モヤモヤが
おさまらない状況にあった。
だったら私が家を出れば良いのだが、年老いた母から「私が死ぬまではここに居てくれ」と
言われると、どうにも決心がつかない。
旅に出るのは、自分の精神を安定する為と言っても過言ではない。
そして、いつか彼らの私物を撤去できる日を心待ちにしている。
断捨離という造語も今や立派な日本語。
そもそも、私はホテルで暮らす程度の物に囲まれた生活が好きなのだ。
実際に一人暮らしをしていた時には、物凄く物を持たない人間だった。
畳2畳分程度のクローゼットに、春夏秋冬の洋服は収まっていたし
駅前という立地に住んでいたので、そもそもストック品などをもつ
必要もなく、2LDKの住まいはどこも空間だらけだった。
靴だけは大好きなので、大きなシューズクロークいっぱいに収納していたけど
どれもこれも、手入れをして大切に履いてきたお気に入りばかりで
要らない靴など一足もなかった。
調度品以外、無駄な物は一切表に出ていない快適な部屋。
突然誰かが訪ねてきても、いつでもウエルカムが出来るような家だったし
シンプルだからこそ、掃除も簡単だった。
ある年、父が倒れて在宅介護になり、老老介護で疲れ切って行く母親が心配で
年末でマンションを引き払う決心をした。
実家は以前は大勢で住んでいたのだから、狭くはない。
2世帯同居も考えて10年前に立て替えたばかりで、2階にも小さなキッチンと
シャワーブースが設けられている。
しかしながら、捨てない世代の両親の荷物は、日増しに増え続けていて
今や6LDK+1Kという広さの家がどこもかしこも物で溢れかえっているのだ。
私が実家に帰るにあたって、まず着手したのが、断捨離。
やれどもやれども終わらずに、なんとその年の正月休みは全て断捨離で終わった。
もっとも愕然として腹が立ったのは、兄弟の私物が半分を占めていた事。
会社の経理書類や不用品をなんと元の自分たちの部屋2部屋では飽き足らずに
2階のキッチンまで占領している状況。
今やストレージは街の中にいくらでもある。
小さなストレージを一つ借りれば済むことなのに、なぜ両親の住む家に
それを置くのか?
さり気なく、2部屋以上使っているのに何かしらのペイはあるのか?
母親に聞いてみると・・・何もないと言う。
家を一軒持つということは、土地や家屋の税金を支払ったり、
植木などの手入れをしたりしてかなりの金額を要す。
いわば、1分1秒そこに物を置く事にもお金はかかっているのだ。
「会社の物を置くのならば、会社の経費を使うべきだ」「引き払ってくれ」と
私から言うと母親に言うと・・・
父の具合が悪いのに、これ以上の厄介事を起こさないでくれと、泣いて頼まれた。
そういうわけで、私は常に家にいる限り、イライラと言うか・・・モヤモヤが
おさまらない状況にあった。
だったら私が家を出れば良いのだが、年老いた母から「私が死ぬまではここに居てくれ」と
言われると、どうにも決心がつかない。
旅に出るのは、自分の精神を安定する為と言っても過言ではない。
そして、いつか彼らの私物を撤去できる日を心待ちにしている。