八郷地区でも有数な「かやぶき古民家」のお宅です。
屋敷林に囲まれた敷地に、間口12間にもおよぶ茅屋根が
なだらかな曲線をした優美で華麗な姿を見せてくれます。
茅屋根の軒づけの部分は「通しもの」と呼ばれ、「筑波流・茅手」の
腕の見せ所です。内側の白い部分は「稲わら」
次に「古茅」次に「新茅」と交互に葺くことにより美しい
「軒付け」が完成されます。また現在ではこれほどまでに
直線的な美しい装飾は見たことがありません。
軒の隅付けの部分には縁起物の「鶴と亀」の装飾が
掘り込まれており、これも「筑波流・茅手」の技術の一つです。