昨夜、お布団に入って眠くなるまで本を読んでいた。タビーが足元で眠っているはずだったが、いつのまにかベランダに出ていた。
タビーがベランダで暴れているようだ。
何故? 鳥? いや今は夜だ。 虫?
激しい鳴き声がした!
急いでベランダへ行く。
「タビー! どうしたの?」
あっ! ベランダの外に誰かいる!!
ここは2階だ…。
泥棒⁈
「タビー、おいで。」タビーはしっぽを埃取りモップのように太くして、私の声など聞いていない。
タビーは相手を威嚇して低い唸り声を上げている。
暗闇に目を凝らすと、いた。
白っぽい泥棒だ。可愛いドロボーだニャ!
夜の訪問者は私と目が合うと急いで逃げていった。
タビーの興奮は、訪問者が行ってしまった後も少し続いていた。
「知らないニャーが来たね。ちゃんとお家を守ってくれてありがとうね。」
「ケガしてない? 大丈夫だね。良かった。」 念の為にタビーの全身を撫ぜまわしてケガはないかチェックした。
タビー、ちゃんとお家を守ってくれてありがとうね。だけどケガだけはしないでね。