世界の人権・紛争・平和

ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表  ケン・ロス挨拶

ヒューマン・ライツ・ウォッチ代表  ケン・ロス挨拶

こんにちは、ヒューマン・ライツ・ウォッチの代表、ケン・ロスと申します。長年、各国政府は、ゲイやレズビアン者の人権保護促進に消極的でした。同性愛者の権利擁護などというのは、我が国の文化への押し付けだ、我が国はもっと保守的な社会だ、という考えを信じきっていたからです。自分たちは異性愛者だけの国で、ゲイやレズビアン者を空中投下する、外国の陰謀が存在したかのような言い方でした。

そんな考えが馬鹿げていること、ゲイやレズビアン者が何処にでも存在すること、そんな考えを押し付けるのは、ゲイやレズビアン者による普通の生活を、認めない社会の保守的指導者だけであることを、今、私たちは知っています。

去る9月に私は、何処にでも存在するゲイやレズビアン者のために、沈黙を破り積極的に意見を述べる、世界中から集まった閣僚の方々のユニークな会議に参加する栄誉を得ました。会合で話をしたNGO指導者は2人いて、私はその1人でした。

その時、私の直ぐ右にいらしたのが、日本代表の方だったことに、私は大変うれしく思いました。何処にでも存在するゲイやレズビアン者の権利を求め、積極的に意見を述べるという、急速に拡大しつつあるコンセンサスに彼も同意なさったのです。

しかしそのような国際的取組を続ける一方で、私たち全員が私たちの社会の中で行わなければならない、重要な活動があります。私が今話している、ここ米国においても、ゲイやレズビアン者への差別と闘い、真の婚姻平等を達成するための取組は、まだまだ道半ばなのです。

皆様方がそちら日本で、全く同様な取組に奮闘なさっているのを承知しておりますので、私は皆様方にお会いできて、光栄に思っております。ヒューマン・ライツ・ウォッチは喜んでその様な取組の一翼を担わせて頂きます、私たちが皆で協力しあえば、ゲイやレズビアン者が、全ての人々と同じように同じ権利を正々堂々と享受できる日を、私たちは期待できるのです。 ありがとうございました。

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