ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

CORONER (コロナー) 「R.I.P」

2020年06月10日 | 音楽
突然エアメールが届きました。
コロナーの1stを送って下さったという連絡は頂いてたのですが
中々届かないので何かの手違いが起きているのか?と思ったのですが
ラベルやらスタンプを確かめてみた中で
「Great Britain」と書かれておりました。
イギリスのどの地方かは分からないですが
このコロナ渦の中、遥々グレートブリテン島から日本迄、やって来てくれたんだな、と
感慨深くなってしまいました。
スイスのバンドがドイツのインディーレーベルからリリースしたCDが
イギリスでリリースされたのか、そしてこの大変なご時世に日本国内へと‥。

と、前置が長くなりましたが、このCD、いや音源が遥々、旅をしてきたんだなぁ
今のご時世なのでどうにも。(欧州、イギリスに行った事無いです)

ギターのトミーは劣悪なレコード契約だった事、そんなに恨み節を語る事は
あまり多くは無く、その後のミュージシャンキャリアが充実していた様ですし
今は大きなスタジオを経営しているから、仕事をしない日は大金を失う
なんて語っていたので、今はどうなっているのか‥。

コロナーのファーストアルバム「R.I.P」中々難解でして
この記事を書くまで短期間に30回位ヘビロテしておりました。
このキャッチャーな耳馴染みの良いギターリフから、プログレッシブな
変拍子へとどんどん方向が変わって行くのですな。

Coroner - Reborn Through Hate


この時代、特に西欧ヨーロッパ方面では変拍子、多々転調を繰り返す
それをやっていたスラッシュバンドは実にプログレッシブ、進化的に思えます。
大きく調を変えながら進んで行くのは、古典的な?キングクリムゾンやYES
またはピンクフロイドを模倣したスタイルのスラッシュメタルでは無い
ボーカルのメロディーラインはデスボイス的なスタイルでレンジは広くなく
初期プログレより80年代特有のプログレメタルに感じます。
RUSHの流れであるクイーンズライチやドリームシアターと違い。
この作品、全体的にインストゥルーメンツ色が強く感じます。
クラッシックギターを使った、北欧的民謡音楽パートも多く
メインのスピードメタル楽曲ではバンドはかなりテクニカルな事をやっていますね。
ボーカル兼任のベースのロンはデス声をやりながら指弾きで普通に変拍子を
なぞっておりますし、ギターはヨーロピアンなリードギターに
複雑なギターリフ、リズムギター、見事なシュッダーですな。
ファーストアルバムという事も有り、直線型な所も有り、
皆が恐らく何度か作った事のあるギターリフの登場回数も多く
ここは若さの突っ走る所かも。
後にギタリストとして栄光あるキャリアを進んだトミーは見事にテクニカルな
リードギターを弾きこなすのですが頻繁に出てくる古典的チョーキングフレーズ、
この頃はまだピッチが甘く、後々修正されて行ったのでしょう。
まあ、私自身もギターのスケールによってピッチ外す時代もかなり有りましたしで
ここは若さの勢いでしょうか?
に、してもバンドのテクニカル演奏面ではキングクリムゾン、ドリームシアター達とは違えど
テクニックが高いスリリングでテクニカルな演奏、
当時の機材で見事に繰り広げた、弦楽器隊の見事なピッキング、
そして、ちちょいと入るヨーロッパ各地方の民謡的フレーズ
スピードナンバーの曲で入ってくる3連フレーズのギターとベースのユニゾンの
カッコ良さが光ったりで、コレ私パクりそう(笑)

肝心な世間の反応は自信を持ってリリースしたのに
メタリカやアンスラックスがキャッチーさを取り入れた
エクストリーム路線から独自の路線に移り、そちらに人気が移った事も有り
良い反応は得られなかったそうですね。時代から少し遅れてしまったのか。
当時、数少ないハードロック、ヘビーメタルラジオでも
スラッシュ系といえばメタリカの「メタルマスター」が頻繁にかかっていた時期に
リリースされたので、日本ではコアなファンやテクニカル志向のkidsに
受けたかも知れません。現に、通っていた学校のギタープレーヤーコースの人間には
コロナー好きなヤツも居たりでした。

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2 コメント

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ぶりぶりざえもんさん (太郎)
2020-06-11 00:12:33
今回もご提供頂き有難う御座いましたm(_ _)m

確かに(笑)コロナーとRIP‥
時代的にはシャレにならないタイトルですよね。

お誕生日おめでとう御座います。
とりあえず^^;私も年々、墓場に近づく上
免疫力弱いので感染したらアウトかもしれません。

と、メタル界は微妙にマンネリ化があるのでしょうかね。
周りの本屋が全滅したので全ての音楽シーンの流れが分からないです。
目に入るのは聴いてエキサイトしていたリスペクトミュージシャンの訃報や病気。
このエクストリームな音楽をやる体力気力を充実させる為
皆よくモチベーションを維持させれるなぁ、と感心してしまいます。
このコロナー、もう少し早くアバンギャルドな事をやっていた
日本のDOOMのファンとか好きだったかもしれませんね。
SF系アニメの事はサッパリ分からないのですが、世界名作劇場なら^_^;
色々出尽くした感のあるロックにメタル。
若いファンがオールド回帰するのにも良いかも知れません。
返信する
ある意味、皮肉…(苦笑) (ぶりぶりざえもん)
2020-06-10 22:30:00
Coroner=コロナ
タイトル=「R.I.P」…と来たから
良心的な人が記事を目を通したら
「ムッ!?」となるかもしれませんな(苦笑)

今日で48歳になり、墓場にまた一歩近づきました。
一時期、メタルや今時の音楽に
ウンザリしていたのですが、アルバム棚を
整理していたところ、このCoronerやSodomが
見つけ直し聴いたところ、
今の現状にもの凄くフィットし再確認しました。

歌詞は相当暗い内容なんだろうけど、
反面、やたら演奏はフラッシーなので、
そのギャップが独自性を確立してるなと
感じています。

Celtic FrostやKreatorが
「デビルマン」や「バイオレンスジャック」なら
Coronerは「アキラ」になるのでしょうか?
今の若手スラッシャーが手を伸ばす理由も
納得です。
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