「ＴＹＲ」 ブラックサバス

この頃のブラックサバスは注目度が今と比べてかなり薄かったと思うのですが、
ブラックサバス「様式美志向」お作品として私は個人的に凄く好きな作品です。
ギターがトニーアイオミなのは当然ですが、ドラムが故コージーパウエル、
ベースがニールマーレイという超強力な演奏陣にまだ、若いと言われてた
（見た目は老けてたけど）ボーカルのトニーマーティンが大活躍してます。
ロニージェムスディオのパクリとか言われて、ロニー本人もバカにしてましたが、
私はとてもロニーには聴こえません。
というより、ハッキリ言って、歌だけを取るならこのトニーマーティンの方が
上手いです。そして、とてもソウルフルです。
前作の「ヘッドレスクロス」も素晴らしい、秀作だと思うし、
さらにドラマティクになったこの作品、私はサバスの歴代ボーカリストの中では
あくまでも「歌い手」としては一番好きなボーカリストです。
まだまだＨＲ／ＨＭが健全だった時代、辛口の「ＢＵＲＲＮ！」誌でも
９１点得てます。ジュダスプリーストの名作「ペインキラー」と同点です。
それにしても、日本での関心が薄かったな。
個人的にはコージーパウエルのパワフルなドラムはサバスらしくない気もしますが
内容はコンセプト的というか、組曲（特にＬＰで言えばＢ面）の展開は
素晴らしいです。（Ａ面も素晴らしいけど）

元からのサバスファンの人には受け付けなかった人も居ますが、
クドイですが、今、現在この作品が世に出てたら伊藤正則なんて感涙でしょう。
他のアーティストからも賛辞を受けてますしね。

しかし、ロニージェムスディオ、ギーザーバトラー、たしかヴィーニーアピス
（カーマインアピスの弟）を呼んで「ヘブンアンドヘル」「モブルールズ」の
頃のメンツで次のアルバムを作ってしまい、しかも、大して受けなかったですね。
（アルバム名忘れたけど）

トニーマーティンはこの頃、ソロをやりました。デイブギルモアの様な
ギターも弾いて、高い評価を受けていました。

そして、またサバスに呼び戻され、「クロスパーポース」を発表します。
これが・・・・悪い意味で泣けるアルバムでした。
ちっとも面白くない・・・。曲がつまらない、ありきたりな曲・・・。

これ以降のサバスの新作って知らないです。
もしかしたら出てないのかな？
オジーやロニーが戻ってサバス活動したり、ロニーがステージ拒否したり
オジーが病気だった時はジューダスプリーストを離れてた（オジーの時は戻ってたか）
ロブハルホードが代役を務め、歓迎されたりブーイングが起きたり。
ロニーがステージ拒否した時のロブが歌う「ヘブンアンドヘル」を
「YOUTUBE」で観ましたが、個人的に「スゲー！」と思いました。

それにしても、素晴らしいシンガーだったトニーマーティンは今、何処に？？？

今年、「ブラックサバス」を「ヘブンアンドヘル」と名前を変えて
８０年の頃の名作「ヘブンアンドヘル」のメンツでラウドパークで
「埼玉スーパーアリーナ」にやってきますが（もう幕張でやってくれないのね）
どういうステージになるだろう？ＳＡＸＯＮも来るし、
スタンディングじゃなければ行って見たいイベントなんですがねぇ。
（スラドミも行きたいけど・・・）
（もう、終わったって・・）