バッニュースアレン

本当、昨年はレスラーの訃報が多かったです。
バットニュースアレン（アレンコージ）は０７．３月に６３歳の若さで
亡くなってしまったんですよね。

私がプロレスを観はじめたＳ５６年頃、ブッチャーのパートナーとして
活躍していました。
やはり、ブッチャーのインパクトが強すぎて、その後、ブロディーの
パートナーやＷＷＦに上がっても、やはりＢＩＧには成れなかったのですね。

やはり、純プロレスを「最強」と思っていた私は、陰に埋もれがちな本当に「強い男」に
先に目が行ってしまうのですよね。
と、いうか、プロレスファンはそういう見方をしていたと思うので、ファンの
立場からしたら、至極、当然の興味です。

モントリオールオリンピック、柔道、銅メダルという、凄い栄光と
セメントの強さを持って、元、柔道日本一、坂口征二（俳優、坂口憲二の父）と
柔道ジャケットマッチをしたり、猪木とトレーニング始めたり。

で、悪役となって・・・・ある意味、引き立て役の脇役のイメージが強いです。
ブレイク前の長州にバックドロツプで負けたり、
でも木村健吾には必ず、勝つとか。

なんせ、気の強さがハンパでは無く、実は物凄いシューターと知ったのは
山本小鉄の本を１０年位前に読んだ時ですね。
黒人という事で、人種差別発言に凄まじく敏感だったと（気持ち幾らか解ります）
新日本に来日した外人レスラーではケンカの強さはＴＯＰクラスでしょうね。
柔道王、金メダリスト、ケンカ最強のウイリアムルスカとのケンカ寸前は
凄かったそうですしね。絶対ケンカさせてはいけないと。
ライバル心、人種問題とかで、激しく意識しあい、ののしりあっていたそうだから
この二人が一緒のシリーズで来日した時の新日本プロレスの警戒は
最高値だったかもですね。
この二人がケンカしたら、周りが手に負えないと。

そして、アンドレザジャイアントを謝らせたエピソードは有名ですよね。
黒人嫌いなアンドレの人種差別発言にキレて、ホテルの屋上に呼び出し
「謝らないと、ここから、突き落とす！」と脅し、あのアンドレがビビって！
謝罪したというから、強いアンドレもアレンが怖かったという事実ですね。

そして、ブッチャーも、こんな頼もしいヤツは居ないと、ケンカの強さは
ＴＯＰクラスだ！と天下のアブドーラザブッチャーが太鼓判押す位で。
これまた、本当にケンカが強い、ディックマードックの黒人毛嫌い発言で
試合が組まれたらセメント事故になる寸前だったそうですね。
（ブッチャーの著書より）
ブッチャーも黒人嫌いの喧嘩の強いディックマードック（あんなに陽気なのに）から
逃げたと噂され、凄くイヤな思いをしたと・・・。

その後、新日本で見たアレンは橋本にニールキック一発で負けたとか、
ピークを超えた事もあり、今思えば、散々な扱いに思えます。

その後、ＵＷＦインターで、悪役ではなく、シューター同士として
高田延彦と闘った時はビックリしました。
しかし、Ｕインターのリングでも売り出し中のゲーリーオブライトの引き立て役で
終わってしまう・・・。

（と、今回上げたネタで故人が多いですね。アンドレ、マードック、オブライト、
橋本と・・）

私が生で見た時は、ブッチャーを裏切ったアレン（勿論、ストーリー）が
ブッチャーＶＳラッシャー木村の試合にたった５分で乱入した時でした。
まさか、地元でブッチャーｖａＲ木村戦が見れると思っていなかったので
子供だった私は試合前から興奮して、アレンの乱入でガッカリしたモノでした。

他の格闘技で世界の頂点クラスに居た格闘家がプロレスで大成するケースは
あまり多くないですよね。
レスリング金メダリストのカートアングルとかしか浮かばないです。
昔、レスリング銅メダリストだった悪役のケンパテラとか居ましたね。
小川直也はいまだ、微妙ですしね。
（マサ斉藤が、刑務所に入れられ囚人になるキッカケに居た一人ですね。）
（パテラが原因ではないかもですが、マサさんは巻き込まれたとの報道）

このアレンが全盛期の時、ＰＲＩＤＥやＵＦＣなどの場で
ガチガチのファイトをする所が見たかったなぁ・・なんて思います。
（Ｊ鶴田、長州、ルスカ達もですね）