ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

力道山vs木村政彦

2021年01月21日 | プロレス
ロクなトレーニングをせず、酒ベロベロの状態で夜汽車で上京し
大策士、力道山とのルール交渉ものらりくらりかわされ
入念なトレーニングで望んだ力道山の
完全なブック破りで、柔道王、木村政彦の存在を地に落とし
力道山死後、そしてその後の人生も憎しみを持ち生きてきた木村。
天覧試合を制覇、天皇陛下から優勝の短刀を手にした栄光から
ドン底。

日本テレビによる編集で力道山優勢のフィルムが世に流れ
中々全容を見ることが出来なかったこの一戦。
コレが全部の映像かは分からないですが
貴重な映像がネットに転がっておりました。

後からブック破りの真実を知ると
いやぁ、力道‥酷いですわ。

昭和の群像 スーパースター 力道山 3


コレは次の全日本プロレスの山口利夫戦。
力道山が優位に試合運びをしている様にも感じます。

昭和の群像 スーパースター 力道山 4



関係性は別としても同じ朝鮮出身でアメリカプロレスマットに
上がっていた大山政達は力道山の行いに
兄弟仲の木村のKO劇に激怒しリングになだれ込むとも。
しかし木村が乗せられ?和解した時、大山は木村と絶縁したと。

私のリアルタイムでは大一番でのブック破りは
橋本vs小川戦で橋本の名誉を叩き落とした一戦。
前田vsアンドレのセメントマッチは放送されず後、裏ビデオで
人気ナンバーワンだったそうですし。

木村は地元九州の熊本で国際プロレスを続けるも
当然、活動停止に。生活的にも困る事に。


一方、力道山は時代の寵児となり国民の大ヒーロー。
893との揉め事やビッグビジネス、
そして傲慢過ぎる暴力行為。
息子でプロレスラーの百田光男が「明らかなDV」という環境で
息を殺してビクビクして生活していたと。
力道山生存時の元日プロ選手は猪木、北澤、小鹿だけになってしまいましたが
北澤、小鹿の両氏が語るには2人っきりだったら物凄く優しい人。
ただ、他に人が一人が居たらもう駄目と。

この日の興行、前の試合で遠藤か芳の里かが対戦相手の選手に
力道山の命でセメントしかけ、対戦相手は
後、脳障害で苦しむ事になったと。

力道山と木村の、この試合への覚悟の違いは
大いにあるものの、現在迄続く日本プロレス界は
政治力を築いた力道山が起こしたプロレスが全ての始まりである事は間違いないし
日プロの選手達は間違いなく強かったでしょう。

しかし、年齢差も有るエリオグレーシーを完封した実績
ヴァリトゥードの戦績
木村を擁護したくなります。

そして力道山の多々、武勇伝?が表に出てくると
何だか‥スーパースターってなぁ‥と思ってしまう。
直弟子の猪木もグレートアントニオをシュート仕掛けボコボコにしてしまうし。

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2 コメント

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日本プロレス界の制覇が目的…?? (凸椪)
2021-01-21 19:33:44
前掲の著書にもありましたが、30数年前に木村氏本人による『わが柔道』にもコトの真相が書かれていました。両雄がタッグを組んだ戦後初のプロレス国際試合でシャープ兄弟を迎え撃ち、敗戦で打ち拉がれていた民心を奮い立たせたプロレスブームが過ぎると、一時的に潮を退くようにプロレス人気が下降して来たのを、再び盛り上げようと両者の意が合致して、当初は一戦だけではなく数試合、地方興行でも“巌流島決戦”で勝ち負けを繰り返して互いに儲けようとしていたのが実情だった様です。ただ他勢を駆逐し、最終的に業界の盟主を目指していた力道山の魂胆までは、悲しいかな武道家の木村氏には見抜けなかったのかと思います。戦中・戦後の混乱期を挟んで純粋な現役柔道家から、生活のためにプロ柔道からプロレスに転じた木村や山口には、実業家として商才に長けた覇権主義者の力道山に抗するには、「武家の商法」では太刀打ちできなかったのだろう思います。しかし力道山によって山口も木村も淘汰される結果とはなったのでしょう??
余談ながら(全文「余談」でしょうが…)蔵前決戦の前座試合を控えた芳の里は力道山からセメントを仕掛けて対戦相手の市川登(=山口利夫の弟子)を「“雑巾ダンス野郎”なんか半殺しにしろっ!!」と至上命令を受けたそうです。刺し子の道着で乱取り稽古する柔道家を“雑巾ダンス野郎”呼ばわりする力道山のユーモアのセンスには、さすがに稀代のエンターテイナーだと感心致します。
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凸樫さん (太郎)
2021-01-22 22:27:56
元々は連戦し勝った負けたで興行していく
という話だったのですよね。
恩義の有る人達(その筋系の人)にも恩を仇で返して
命も狙われてた力道山の腹黒い策士にイチ武道家の木村は
まんまと転がされてしまいましたね。ただ、
どういう形でも木村や山口を潰していた様に思います。
生きていたら大政治家、大実業家になっていたでしょうね。
雑巾ダンス野郎!とは面白い中傷ですね。
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