ヤンディーズ

現在闘病中で「病んでいる」ボーカル&ギタリスト、「太郎」の独り言

棚橋弘至

2019年09月16日 | プロレス
基本私の頭は昭和プロレス脳なんで、現在のプロレスは
素晴らしくとも、イケメン、小型、派手な空中殺法、長時間の試合
危険な大技、グラウンドがほぼ見れない・・・・等で
微妙に馴染みづらいモノでもあります。
木村健吾が言う「強さ!というモノを理解してやってくれているのか?」という
問いかけに何となく納得してしまいますが、
今のプロレスシーンは日本だけでは無く本場アメリカでも起きている事でしょう。
個人的には柴田が戻ってきて、石井達と繰り広げるハードヒットなプロレス復活に
喜んでいたのですが、ハードヒット故、脳へのダメージは計り知れず。
以前の引退したプロレスラー達は唯一の全国地上波でOAされている
現代プロレスを見なくなった、とも効きます。


と、今の現代プロレスに対する私の感じ方なのですが
猪木の強権発動によって混迷を極めてしまった2000年代の
格闘技路線新日本プロレス。猪木が異種格闘技戦をOPENやっていった
プライドか、嫉妬か?レスリングや柔道出身の多くの純プロレスラーが
総合格闘技の世界に送り込まれ、ことごとく返り討ちに。
しかもヒョードルをはじめ強豪だらけ。
アルティメットロワイヤル、総合格闘技のバトルロイヤルなんて
滅茶苦茶ですねぇ。
と、見事に私と同世代の「第三世代」と呼ばれるレスラーが一番
脂が乗る時期のレスラーが見事に隅に追いやられ、退団者、解雇者が続出。
そこにはK-1MAX等に対抗する棚橋、中邑をPUSHする狙いも
あったと思われます。ユークスに身売りする際、「棚橋と中邑だけは切るな」
そう言われていたそうですから。

しかし、後楽園ホールすら閑古鳥が鳴く地に落ちた新日本プロレスを救ったのは
フロントや他の選手の頑張りも非常に大きい事ですが
筆頭に立ってブーイング浴びながらもエースとして盛り立てた
棚橋の並々ならぬ功績があるのは間違いないですからね。

一時期のプロレスは観てられなかったです。
まさにグリーンボーイだった中邑を総合格闘技に出し、
イグナショフを破る勲章を得ましたが、その中邑に
年一度の最大イベント1.4東京ドームでメインイベントを
張らすには苦しいモノが有りましたし、しょっぱい試合に見え
多くのオールドファンをうんざりさせていました。
(その後の功績とWWE大出世は大絶賛)
その中邑を持ち上げる役も買った棚橋、エースを中邑にしようという
当時の新日本の目論みもあったかと思いますが、
棚橋をエースにして大正解。
私が棚橋を知った頃、彼はU-30等色んな努力をしていました。
そして個人的には藤波スタイルには感じるけど
器用さにばかり気になって見ていて面白くない存在でした。
長州に「年寄りみたいなプロレスしやがって!!!」と怒られた事もあるそうで。
学生プロレス出身というのも驚きでしたし、あの「スキャンダル」もありました。

そこを大きく乗り越え、これはこれは素晴らしい選手に
大きく飛躍しました。やはり個人的には勝利は中邑に譲る事は有っても
中邑の壁となって試合をリードし、中邑もそれに応えるように成長し
試合内容にも綺麗さだけでは無く「エグさ」を出した事、
コレは玄人にも万人にも受け入れられる素晴らしいレスラーに大成長し

NJPW GREATEST MOMENTS TANAHASHIvsNAKAMURA SPECIAL


物凄いファンサービス、そして休む間の無く営業活動にもエースとして
地方にも頭を下げチケットを売り、ブシロードが会社を買い取ったのは
大きな成功へと繋がり、メディアにも沢山顔を出し
試合内容でも満足させ、軌跡のV字復活!!!と。

まだ若手時代にノアに永田と殴り込みに行った時
「四天王」の一人だった田上(後社長)は
「こんなレスラーが居るんだ・・・」とその才能に驚いたそうで。
雑草的なレスラーからしたら、嫉妬する位なポテンシャルだったかも。
大仁田が大谷に嫉妬した事ありましたもんね。
プロレス界の良識人、北澤幹之氏が「棚橋は人間としてもレスラーとしても素晴らしい」
そう言っていた位で。
何だか、男としても嫉妬してしまいそうな男です。

中邑は大成しましたし、オカダ、内藤達の台頭もあり
1.4ではIWGP王者に返り咲いたのも束の間初防衛に失敗。
エース路線から一歩引いた感じもしますが
同世代としてまだまだいろんな選手の壁になって頑張って欲しいです。

個人的には意外なチョイスかも知れませんが
バルセロナオリンピック出場したとは云え、ピーク越えた感のある
中西学にIWGP王座譲り、中西初戴冠!となった試合が
とても印象深いです。
グラウンドではオリンピックレスラーの実績があるのに
ピークに差し掛かった中西とのグラウンド攻防は見応えありました。
互角以上というか、中西はあの攻防で「既に息が上がりかけてた」と。
そして最後は中西の「グシャ!」っとしたジャーマンで王座を譲る、
その棚橋の闘いに好感を得ましたし、どん底から這い上がる
後楽園での中邑戦は、本当にリスペクトでした。
この棚橋の功績は計り知れません。
新日本プロレスに「レスラー殿堂」なんて有ったら
現代プロレスでは殿堂入り筆頭でしょう。

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5 コメント

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鬼タナ (喜一)
2019-09-17 18:55:10
2014年に、ワールドプロレスリング・リターンズで、ファンタスティカ・マニアを観て、再びプロレスファンに戻って来ました。その時は、中邑が場外へ飛んで行ったのを見て、自分が観ていない間も、ずーっと頑張って来たんだな…と半泣き状態になったのを憶えています。
棚橋も出場していたんですが、まだその時は、フェイスペイントが日本人なのに似合っているなぁと、その程度でプロレスラー棚橋の魅力は解っていなかったです。

その少し前に僕は、武藤敬司デビュー25周年記念DVD-BOXを見ていましたが、DVDの中で、棚橋が武藤の印象を話していて、とても頭の良い選手だと思いました。。

棚橋は、タフで、攻めも厳しく強いプロレスを魅せる事が出来ますね。僕は、石井智宏や鈴木みのるも好きで
すが、棚橋弘至は、この5年間で最も好きになったプロレスラーです。(良さが解るまで半年掛かりましたが)

生観戦時も毎回、写真を撮りやすかったです。ファンサービスも熱心にやっていますね。
返信する
喜一さん (太郎)
2019-09-18 05:10:17
立て込んでいて、少しレスが遅れます。
少し待っていてくださいねm(_ _)m
返信する
喜一さん (太郎)
2019-09-19 01:35:57
震災の後の年位から柴田と桜庭が新日本参戦しはじめ
特に最初のバチバチ期は喜んで見ていました。
後に、桜庭が、やはり純プロレスは厳しい事を感じて。
その年だったかな?1.4でいきなり組まれた中邑vs桜庭は絶品でしたね。
中邑が桜庭をリードして試合したのか、と思った位です。
棚橋はかなりのプラス思考の様らしく(自伝で書かれてました)
上手い事プラスにして上がって行きましたね。
あの元交際女性から刺され死にかけたスキャンダルから、
今無くてはならないエースになるなんて驚異的ですし、それだけの努力を感じました。
かなり頭スマートだと思います。そして学歴も立命館大学法学部ですし・・・。
馳浩がyoutubeのインタビュー?TVで今の(当時)新日本レスラーで基本がしっかりしているのは
棚橋とケニーオメガと言っていましたな。
https://www.youtube.com/watch?v=LdTfQ6jdoLQ
棚橋も名勝負製造機の様に感じます。どのスタイルでも
しっかり受け答え、プロレスが出来る事ですよね。
技巧派でもパワー系でもルチャでも。
本人の努力は勿論の事ですが、ホント、嫉妬してしまう位のデキる男ですね。
返信する
Unknown (アクセル)
2019-10-22 06:21:59
たろーさん、おはよう。棚橋はテレビで情熱大陸見てから好きになりました。すごいストイックで髪型とかも気お使ってるんですよね。バイクが好きだったり。
新日本が格闘技路線になるのが嫌だったみたいですね、若手の頃。今のプロレス、怖さがないのでちょっと僕は面白くないです。昔はセメントがあったりしたのに。前田、天龍、長州が引退して、輪島も亡くなってどうなることやら。
返信する
アクセルさん (太郎)
2019-10-22 23:56:29
こんばんは。
一番可愛そうなのは第三世代かもですね。永田、中西、天山達。
そして才能豊かな棚橋は藤波や武藤リスペクトですし、武藤は
一緒に全日本に連れて行きたかったかもですね。何せ「華」がズバ抜けてました。
今のプロレスはイケメンで小柄、飛び技や危険な技の時代の流れですね。
前田は危惧していますが、これもトレンドですが長続きしないと予測している人も居ます。
やはり、興行会社ですし、集客してナンボで若い子や多くの女性ファンに支えられていますしね。
私達には「強さ」を感じない時流なんで、寂しいですが
どうにしても、棚橋の努力と功績は絶対的に凄いですね。
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